過去世で人柱になった女性 <前半> | misaのブログ

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遊びに来てくださって ありがとうございます!

mixiでNさんが、稲垣勝巳先生のドキュメンタリー『催眠・魂・生まれ変わりの真実』再上映のお知らせをしている記事に目が止まりました。

Nさんの師匠?と聞いても最初、稲垣勝巳さんという方にピンと来ませんでした。

しかし、稲垣さんのブログに飛んでみて、いくつかの記事のタイトルを見た時に、ある映像がよみがえって来ました。

2006年にテレビの「アンビリバボー」で前世スペシャルの番組を見ました。

ある女性が退行催眠を受けて、200年ほど前に浅間山の噴火の際の土石流を食い止めるため、人柱になった事を思い出したというのをやっていたのです。

そこに出ていらしたのが稲垣さんだったのですね。

photo:01


前世療法を考える

私のこの過去記事でもその動画を取り上げましたが、動画は削除されていたのであらためて探してみました。

退行催眠(1/7)
http://m.youtube.com/watch?v=a8ol-SMmWZc

退行催眠(2/7)
http://m.youtube.com/watch?v=VBMzKH9TS7U&feature=relmfu

退行催眠(3/7)
http://m.youtube.com/watch?feature=relmfu&v=mVpK4MVL1Zw

この映像は、昔ご覧になった方も是非また見て下さいね。

興味深いことは、退行催眠をやっただけでなく女性が話した言葉を後で検証した事にあります。

人柱になった場所を探し出し、その川の映像を女性に見せた所、女性の意識が遠のく場面には驚きました。

これらの詳細を稲垣さんはご自身のブログに記しています。そこからかいつまんでご紹介したいと思います。

http://profile.ameba.jp/katumi-i/

COはカウンセラーの稲垣さん、CLはクライアント里沙さんの略です。

CO:あなたのお名前は?

CL:タエ。

CO:今あなたは何歳ですか?

CL:一三。 上州、上野(こうずけ)の国。

CO:年号は何年ですか?

CL:安永九年。(1780年)

CO:今、桑畑にいる。それがなぜ一番楽しいのでしょう?

CL:桑の実を摘んで食べる。

CO:桑の実を食べるんですか。口の周りどんなふうになってるか分かりますか?

CL:真っ赤。(微笑む)おカイコ様が食べる桑の木に実がなる。

CO:どんな物を食べてますか?

CL:ヒエ。

CO:ヒエだけですか。おかずは?

CL:ない。

CO:で、みんなとどこで寝るのですか?

CL:馬小屋。

CO:お布団は?

CL:ない。

CO:寒いときは何にくるまるのですか?

CL:ワラ。

CO:じゃ、三年先へ。三年経つと何年になりますか?

CL:天明三年。(1783年)

CO:天明三年にどんなことがありましたか? 何か大きな事件がありましたか?

CL:あ、浅間の山が、お山が、だいぶ前から熱くなって、火が出るようになって・・・。

photo:02


※天明三年五月あたりから浅間山が断続的に大噴火を始めた。七月に入ってますます噴火が激しくなり、遂に七月七日夜にかけて歴史的大噴火を起こし た。

この夜の大噴火によって、鎌原大火砕流が発生し、このため麓の鎌原村はほぼ全滅、火砕流は吾妻川に流れ込み、一時的に堰き止められた。

半日後に火砕流 によるダムが決壊し、大泥流洪水となって吾妻川沿いの村々を襲った。

この大泥流洪水の被害報告が、『天明三年七月浅間焼泥押流失人馬家屋被害書上帳』として残っている。

この大泥流に流されてきた噴火による小山のような岩塊が、渋川市の吾妻川沿いの川面から数メートル高い岸辺に流れ着いて、「浅間石」と名付けられて現存している。

吾妻川沿岸55か村におよぶ被害は、流死1624名、流失家屋1511軒であった。ちなみに、渋川村の上流隣村の川島村は、流死76名、流失家屋 113軒、流死馬36頭であり全滅状態であった。

ただし、渋川村の被害は「田畑少々流水入 人壱人流」となっており、流死はたった一人であった。こうした 事実はセッション後の検証で判明した。

CO:火が渋川村から見えますか?

CL:うん。

CO:噴火の火がみえますか?

CL:ふんか?

※天明の頃には「噴火」という語は無く、浅間山の噴火を「浅間焼」と言った。

CL::熱い!

CO:煙も見えますか?

CL:は、はい。

CO:じゃ、灰みたいな物は降ってますか? そのせいで農作物に何か影響が出てますか?

CL:白い灰が毎日積もります。

※渋川市は浅間山の南東50Kmの風下に位置する。天明3年5月から断続的に噴火を続けた浅間山の火山灰が相当量積もったことは事実である。

CO:どのくらい積もるんでしょう?

CL:軒下。

CO:軒下まで積もると農作物は全滅じゃないですか。

CL:む、村の人は、鉄砲撃ったり、鉦を叩いたり、太鼓を叩いても、雷神様はおさまらない。

※火山灰に苦しむ村々が、鉄砲を撃ったり、鉦を叩いたり、太鼓を叩いて噴火を鎮めようとしたことは当時の旅日記などに記述されている事実である。当時の村人たちは、噴火にともなう火山雷を、雷神の怒りと見なした。

CO:その結果なにが起きてますか?

CL:龍神様は川を下ります。

※浅間山は龍神信仰の山であった。浅間山に住む龍神が、噴火で住めなくなって、浅間山麓の東を流れる吾妻川を下ると当時の村人は考えたのであろう。

CO:その結果どうなりました?

CL:天明三年七月、七夕様の日、龍神様と雷神様が、あま、あま、あまつ、吾妻(あがつま)川を下るので ・・・水が止まって危ないので、上(かみ)の村が水にやられるので・・・わたし がお供えになります。

※2006年10月放映のアンビリバボーでは上記「上の村が水にやられるので」の台詞が消去されてしまっている。この台詞があると、タエが人柱に なる理由が渋川村を救うためではなく上流の村々を救うためになり、視聴者には人柱の理由が分かりづらくなる。

タエが自分の住む渋川村を救うために人柱になる、としたほうが分かりやすいとアンビリ側が考えたうえで事実の歪曲がおこなわれたものと思われる。

CO:自分から志願したの?

CL:・・・そうです。きれいな着物を着て、(微笑む)おいしいごちそう食べて・・・。

CO:それをしたかったのですか? でも、命を失いますよ。それでもいい?

CL:村のために・・・。

CO:誰か勧めた人がいますか?

CL:おとっつあん。

※セッション後のフラッシュバックで、義父キチエモンは、吾妻川上流の村々から生糸や野菜を買い入れ吾妻川を舟で運んで交易をしていたとタエは語って いる。そのための船着場を持っていた。

キチエモンは交易相手の上流の村々を救うために、人柱を仕組んだと推測できる。タエは渋川村を救うための人柱ではなかったのである。

CL:恩返し。・・・みんなのために(微笑む)・・・うれしい。 お供えに。・・・馬も。馬。ばと様。ばと様。・・・馬頭観音様。

※馬頭観音を「ばと様」と呼ぶことを里沙さんは知らない。渋川市上郷良珊寺の僧侶より、現在でも「ばと様」という呼び方が現地に残っていることが確認出来ている。

CL:雷神様は馬に乗ります。龍神様はわたしを乗せて行きます。

CO:龍神様というのは吾妻川のことですか?

CL:浅間のお山に住む龍神様です。熱くて、住めないので、川を下ります。

CO:お山が熱くて住めないので、浅間山から川を下る龍神様に、あなたが乗るということですか。じゃ、今あなたはどこにいるのですか? 川の中ですか?

CL:はい。

CO:川の中でどんなふうにされているんですか?

CL:白い着物を着て、橋の柱に縛られています。

※この橋は現存していない。当時の街道を結ぶ橋のあったことは事実で、その場所は現地調査で確認している。

再セッションでは、雷神を乗せる馬も、 タエとともに橋の柱に繋がれていたと語っている。


CO:それは自分から縛ってもらったのですか?

CL:はい。

CO:じゃ、川岸では誰かあなたを見守ってるでしょ?

CL:行者様。導師様。みんないます。

CO:あなたの村では他にも犠牲になった人はいますか? 人々のために。

CL:いません。

CO:他の村でも、そういう話を聞きましたか? 人柱って言うんですよ。

CL:知らない・・・。・急ぐの・・・急ぐ。

CO:急ぐ?

CL:急ぐ! 時間がない。

※天明三年七月八日(旧暦)午前10時頃の浅間山大噴火の火砕流(鎌原火砕流)で堰き止められた吾妻川上流部のダムによって下流の流れが一時的に 止まった。

やがてダムは決壊し、未曾有の大泥流が一気に流れ下った。200km下流の伊勢崎市には午後3時に押し寄せた記録が残っている。

この事実から計算すれば、渋川村辺りに大泥流が押し寄せたのは決壊後約2時間程度のことになる。この史実から推定すると、タエの死亡は七月八日正午前後になる。

CO:あなたは自ら望んで、みんなのために、人柱になったのですね。

CL:(頷く)・・・うれしい。(微笑む)ごちそう食べて、白い着物着て。 花嫁衣装。

※タエは、やがて起こる大洪水から上流の村々を救うために、吾妻川を下る龍神の背に乗る花嫁として人柱になるということ。

そのタエを送り出すため の酒宴がおこなわれたと再セッションでタエは語っている。そこで、タエはキチエモンに勧められるまま、意識朦朧となるまで飲酒させられたとも語っている。

CO:川岸にキチエモンさんの姿見えますか? それで川の水は増えているんですか?

CL:昼間だけど真っ暗で提灯が・・・ 分からない。

※当時の日記に東に60km離れている伊勢崎市でも「七月七日(旧暦)昼になっても暗夜のようだ」と記述されている。

ちなみに、七月七日深夜に大爆発があり、吾妻火砕流が起きている。翌八日午前には鎌原 火砕流を起こした大爆発が続いて起きている。

CO:あなたのいる川の水は今どんどん増えていますか?

CL:は、は、はい。増えてます。ウウーククー。苦しいー。ハア、ハア。ググッウー ウウー・・・ハア、ハア・・・。
            
※ここでタエは泥流に呑まれて溺死する。このタエの溺死の苦悶が里沙さんに再現され、その苦しさ筆舌に尽くしがたいと言う。

したがって、タエの再セッションを7年後の2012年5月まで許可していただけなかった。

そして、この再セッションにおいても、突然溺死場面に戻ることが起き、その苦悶はすさまじかった。

このことは証拠映像に撮ってあるので、今回制作の映画の中で公開される。

<長くなるので、後半に続きます。>