29日 山口県知事選挙近し | misaのブログ

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脱原発めぐり長州戦争
(東京新聞「こちら特報部」より)

山口県知事選に無所属新人の4人が立候補しているが、中でも脱原発の立場でエネルギー革命を訴えるNPO法人所長、飯田哲也氏(53)が台風の目になってきた。

元官僚の山本繁太郎氏(63)は「脱原発依存の流れは当然」と受け流すが、中国電力上関原発の建設をめぐり、駆け引きが繰り広げられている。

火ぶたが切られた「長州戦争」を見た。

「150年前には日本で最も過激といわれたが、長州の中にある維新のDNAの火が少しずつともりつつある。山口のエネルギー維新、県政維新、政治維新を起こしていけると確信している」。

12日正午すぎ、飯田氏は、生まれ育った山口県周南市のJR徳山駅前で、声を張り上げた。

「上関原発は論外」と主張する飯田氏。

自身の立場を「国、官僚、電力業界の独占体制、原子力ムラの4つの敵に攻め込まれている」と強調。

「これをひっくり返せば、日本に一番大きな変化を山口から起こすことができる。僕一人ではできない。皆さん自身が歴史を変えるつもりで踏み出せば成し遂げられる」と訴えた。

原発訴訟を多く手掛ける河合弘之弁護士や翻訳家の池田香代子氏らが駆けつけ、作家の村上龍氏、経済評論家の内橋克人氏など著名人が応援メッセージを寄せた。

一方、山本氏は午前9時、山口市内のショッピングモール駐車場で第一声。

「3・11を経験した国民が脱原発依存に向かうのは当たり前。危ない原発は建てさせるわけにはいかない」と上関原発の建設を「凍結」する姿勢を明確にした。

同時に「有識者と県民の意見を聞き私が判断して進んでいく」と将来の建設容認に含みも残した。

応援には安倍晋三元首相、高村正彦元外相、河村建夫元官房長官など県選出の自民党国会議員が勢ぞろい。

河村氏は「先週は鹿児島県知事選で薩摩が『外敵』を破った。次は長州の番。県の課題はエネルギー問題だけではない」と指摘。

無所属現職が脱原発派の新人を破った八日の鹿児島県知事選を引き合いに出し、飯田氏をけん制した。

元県課長の三輪茂之氏(53)は県庁前で「上関原発は白紙撤回すべきだ。県民の健康と安全を守り抜く」と第一声を上げた。

民主党を離党した元衆院議員高邑勉氏(38)は「5~10年程度の凍結」を主張。

JR防府駅前で「山口の課題に結論を出す」と訴えた。復興支援で知り合った福島県南相馬市の桜井勝延市長も駆けつけた。

これまで4期16年にわたり県政を担った二井関成知事が引退を表明。

自民党県連は、元国土交通審議官の山本氏を擁立した。

民主党は独自候補を立てられず、自主投票に。山本氏は、二井知事の後継者を掲げ、公明党の推薦も受けて盤石の態勢のはずだった。

ほぼ無風と思われていたが、告示わずか3週間前に飯田氏が参戦表明。混戦模様になってきた。

飯田氏は、京都大学大学院などで学び、NPO法人「環境エネルギー政策研究所」を設立。

脱原発とエネルギー政策の論客としてメディアにもたびたび登場している。

最近まで、大阪府市特別顧問を務め、橋下徹大阪市長のブレーンとして、関西電力大飯原発の再稼働問題でも助言するなどしてきた。

飯田氏のキャッチフレーズは「山口から日本初のエネルギー維新を」

公約「山口八策21」を掲げる。これらは、橋下市長の率いる地域政党「大阪維新の会」の公約「維新八策」などとイメージがダブる。

橋下市長の知名度を利用しているかのようだが、飯田陣営の原田洋介事務局長は「維新はもともと山口の専売特許。大阪がそれを利用しているだけ」と意に介さない。

橋下市長は応援のための現地入りは否定しているが、当選すれば連携していく考えを示している。

台風の目となってきた飯田氏に対し、山本陣営は、原発問題から目をそらす作戦に出た。鹿児島県知事選でも同様の作戦が功を奏したとみているからだ。

もともとは二井知事の「国のエネルギー政策には協力」「上関町の政策選択を尊重」という方針を踏襲するとしていたが、ここにきて上関原発の建設については「凍結」を明言。

行政経験のない飯田氏のエネルギー問題以外の政策について批判を強めている。

広報担当の政木永光秘書は「エネルギー以外の施策がほとんど見えない。自然エネルギーにシフトすれば何でも変わるかのような話をする。雇用や少子高齢化問題などをどうするのか」と話す。

「維新」を強調していることについても「単に現状を変えればいいという主張では見透かされている」と批判する。

各候補が、上関原発建設について、「凍結」「撤回」を主張するようになったことで、スタンスは差が見えにくくなった。だが、有権者には、原発問題が浸透しつつあるようだ。

山口市のタクシー運転手(59)は「今原発を造ると言う候補は必ず落ちますよ。私も絶対に投票しない」と断言。

山口市内で演説を聴いた男性(80)も「原発はなくすほうがいい。そのためにはみんなが節電するしかない。私も家の電気の半分を外して、使えないようにした」と話す。

山口市内にある飯田氏の選挙事務所。ミュージシャンの坂本龍一氏と飯田氏が並んで写るポスターが並ぶ。

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選挙用かと思いきや、実は二人のトークセッション「自然エネルギーと日本の未来」を告知したものだ。

開催は7月30日。山口県知事選の投開票翌日だ。

飯田陣営の原田事務局長は「この場を知事選の祝勝会にするつもり」と語る。

飯田陣営のもくろみ通り、無党派層を取り込んで、ここで「エネルギー維新」を宣言することができるのか。

「まだまだこれからが勝負」。選挙戦は佳境に入る。

<転載終わり>

山本氏陣営は、「保守王国とされる山口で自公推薦候補が敗れたら脅威だ」と話し、組織の引き締めに躍起になっているようです。

山本氏は、今は、脱原発派のようなそぶりを見せていますが、当選したならばさっと手のひらを返すでしょうね。

本当の脱原発派の方の考えは、「経済よりも命」なのです。

全ての政策がこの考えを元に繰り広げられて行くのです。

一部の人の利権を守るための行政ではなく、本当に国民の幸せを叶えてくれる政治家を私たちは求めています。

飯田哲也さんに期待しています。

このお二人のトークセッションがお祝いの会になるといいですね。

飯田てつなり×坂本龍一トークセッション
「自然エネルギーと日本の未来」

2012年7月30日月 18:30-20:00
山口県教育会館 1F多目的ホール
入場無料
山口市大手町2番18号
主 催 :トークセッション実行委員会
お問い合わせ : 0 8 3 - 9 3 2 - 3 8 8 0
《 事前申し込み不要 》