田中優さんのメルマガより ・4号機の危機 | misaのブログ

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遊びに来てくださって ありがとうございます!

連日お伝えしていますが、福島第一原発の4号機の危うさをどれだけの方が気にかけているでしょうか?

私の職場でも政府の出した収束宣言を信じているかのように、放射能も全然気にしない方が多いです。

確証は取れませんが、原発の作業員から、1日の地震で4号機の冷却プールの配管が壊れ空焚き状態になったとの情報もあります。


http://blogs.yahoo.co.jp/kmasa924/28786180.html

そして、原発に何かあった場合は首都圏から関西方面への道路は封鎖される可能性があるとか。

http://ameblo.jp/dukeearl/entry-11129711434.html#main


http://tenkataihei.xxxblog.jp/archives/51782907.html


情報を隠し、挙げ句の果てに政府のやる事は恐ろしいです。


田中優さんが新年のメルマガで、気持ち良いほど私たちが思っている事を代弁して下さっています。

こちらから転載します。http://archive.mag2.com/0000251633/20120107142739000.html


「新年の憂うつ」

「収束宣言」なるものが、まともにモノを考えていない人たちから発表されていました。

細野原発担当大臣は、「住民が追加で避難しなければならない事態はもう絶対起こらない」と言ったそうです。

一方で東京電力西沢社長の年頭あいさつは、「(昨年は)天地がひっくり返った1年だった」と述べたそうです。

「あんたが言うな!」と思うんですよね。

交通事故の加害者が、「天地がひっくり返った」とは言わないでしょ?

しかも東京電力は、除染についても「ボランティアで協力したい」「お手伝いしたい」と言っているのです。

「誰のせいだよ!」と突っ込みたくなります。

要は責任を取らなきゃいけない加害者だという意識がないんです。

これって日本によくあることですね。

戦争責任にしたって、誰もが「その時代には反対できなかった」とか、「せざるを得なかった」とか言って、誰もが主体的に動いていなかったと責任を逃れています。

いや、違いますね、主体的に判断しなかったことが犯罪なんです。

原発を推進してきた人たちの大半もまた、こんな無責任な人たちですね。

安全委員の長だった班目氏は、ばりばり業界から寄付金を受け取っておいて、ばれると「私は変な使い方をしていないから、みなさんに判断してもらえばいい」と言ってます。

いや、もらうこと自体が問題なんですよ。

みなさんの判断じゃなくて、あなたの無責任極まりない行動が問題なんです。

そして収束宣言して「避難は絶対起こらない」と言った直後の元旦、関東を地震が襲ったわけです。

地震はわずか震度4、日本じゃさほど驚かないレベルです。

ところがそこから、福島第一4号炉の冷却水の漏れが始まったわけです。

これ、政府は「最も核燃料の溶融が懸念された4号機について耐震補強工事を施すなどし、こうした(危機的な)事態は回避された」と言っていたんです。

今回の冷却水漏れは、4号炉が地震で傾いたことが原因と見られています。

「耐震補強工事を施し、危機は回避された」んじゃないんですか? 

また「想定外」なんでしょうか。

そっちは想定外でも、「最も核燃料の溶融が懸念された4号機」であることは変わらないわけですよね。

みなさん覚えていますか?4号炉が爆発したとき、この原発は稼働していなかったんです。

原子炉の隣にある「使用済み核燃料のプール」に置いてあった、冷却中の使用済み核燃料が水を失って熱くなり、燃料棒を覆っているジルコニウムが溶けて水素を発生させたんです。それで爆発したんです。

その冷却水が今、漏れているんです。爆発して、どこまで核燃料が溶けたのか、まだ分からないままです。

しかもその位置は、原子炉の高さと同じ高さにあります。この4号炉が崩れ落ちたら、核燃料がそこらに散らばってしまいます。

誰ももう冷却できません。メルトダウンして、チャイナシンドロームになるのは避けられないじゃないですか。

それが「最も核燃料の溶融が懸念された4号機」なんです。

それを管理しているのが「絶対起こらない」という政府の細野原発担当大臣と、自分の責任だと思っていない東京電力なんです。

危険だと思いませんか?

「耐震補強工事を施した」と言われても、震度4で影響が出ちゃう対策ってどんなもんなんですか?

これが怖いんです。あなたたちが信頼できないんです。言ってる端からボロが出てるじゃないですか。

ジンクスで言うなら、「住民が追加で避難しなければならない事態」はきっと起こるでしょう。毎回裏目に出ていますから。

ぼくは2011年3月15日朝に流したように、もう一度「できるだけ避難を」というメールを残念ながら流さなければならなくなるかもしれません。

今すぐではないですが、準備をしておいてほしいと思います。

日本は地震の極めて多い国です。しかもその地震の数は、2000年以降は桁外
れに多くなっています。

震度4で傾いて水漏れする原発が、今後も無事であると予想するほうが難しいです。

しかも使用済み核燃料の束は、1,331体もあるんです。

こいつが頭から降ってきたら、もう無理ではないですか? 

日本の中だけで避難しても足りないかもしれません。運が悪ければ、核爆発するほどの量です。

1月5日の夜には、福島県の中通りのほうに震度4の地震がありました。

かすってるじゃないですか。原発のある浜通りまであと少しです。

この使用済み核燃料を、一体ずつ抜き取って、別な場所に、安全に管理しなければならないと思います。収束宣言は、それからにしてください。

核燃料がどうなっているのかわからないのに、収束宣言するのはばかげています。もっと責任感を持って、もっと真剣に考えてください。

日本は原発を建てたときから、地震と津波に関しては保険を掛けられませんでした。

確率が高すぎるからです。しかも今回の事故を「津波のせい」にしようとしてます。「千年に一度の津波」だと。

でもそれもウソですね。 IAEA(国際原子力機関)に報告した津波高は「14~15メートル」ですが、それは水が上がった「侵入高」でしょ? 

津波は波の高さである「津波高」で言うことになっているんです。

今回の津波高は7メートル程度です。

昭和8年にも同程度の津波が東北に来ているじゃないですか。百年も経っていないんです。

それでも「千年に一度」ですか?

ぼくらの将来をなくすのは、政府や東電のような「無責任と不真面目さ」のおかげだと思います。

しかし私たちも反省すべき点があります。

「自分で判断してこなかったこと」です。

考えるのをあきらめて、どっかの無責任な専門家を信じて、自分の生命に対して無責任な態度をとってきたことです。

とりあえず避難できる準備をしてください。仕事も学校も家も何も捨て去る準備を。

今の福島第一4号炉の状態は、それほど危ういと思います。