私は、だいぶ昔に、火事の第一発見者になった事があります。
結婚したばかりで、パート勤めをしている頃でした。
毎日、のどかな田園の中の道を自転車を走らせて、お昼過ぎからの勤務でした。
その日も、いつもと変わらず、田んぼの中を走っていました。
すると、バチバチとすごい勢いで、何かが燃えている音がして来ました。
たきびかな?それにしては、よく燃えてるなあーと 音の方を見まわしてみて びっくり
なんと、2戸1のアパートの窓から、ゴウゴウと 火が出ているのです
目を疑うとは、まさにこの瞬間でした。
ありえないー ヽ(*'0'*)ツ
火事なのに、なんで誰も気が付いてないのー
火が出ている一部分を除けば、ほんとに普通の、どこにでもある のどかな田園風景でした。
ちょっと離れた所では、子供たちが、三輪車で楽しそうに遊んでいました。
なのに、この一部分だけが 普通じゃないー
田んぼの横には、大通りが平行していて、車も結構走っていました。
こんな広い田んぼで、その通りから丸見えなのに、なんで誰も来ないのー
本当に信じられない気持でした。
恐る恐る、燃えている家に近づいて、大声で、すみませーん と叫んでみました。
誰も反応なし。
こちらも、だんだん動揺して来ます。
奥にも家があったので、そちらに行って同じ様に叫びました。
すると、玄関口でしゃべっている おばさん2人がいました。
大変です 火事です
おばさん、かなりのん気です。「どこがあー?」 と来ました ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
ここのうちです
「あら やだよ! 私のうちだ!」
のん気なおばさんも、あわてて家に走って行きました。
後で知ったのですが、どうやら てんぷらを揚げていたのを忘れて、隣の家でしゃべり込んでしまったらしいです。
かなり、あぶない人たちでした (^_^;)
「早く、消防車呼ばないと」と私が言うと、
そのお隣りさんも、動揺していました。「何番だっけ?」 ( ̄□ ̄;)
そこの番地を聞いて、私が代わりに電話しました。
外に出ると、ようやく人が集まってきていました。
男の人が、勇敢に燃えている家の中に入って行き、灯油缶をドアの外に出していました。
私は、それをもうちょっと離れた所に置きました (*v.v)。 ヘヘ
そのうちに、消防車がやって来たので、やれやれです。
私は仕事の時間に間に合わなくなるので、そのままその場をあとにしました。
その家の所を帰りに通ってみたら、半分だけ黒く焦げ跡が残っていました。
家は無残だけど、命は無事だったから、良しとしなくちゃね。
でも、おばさーん。揚げ物しているの 忘れちゃダメだよー (゚_゚i)
もう、懲りて大丈夫だろうけど。
でもここで、ある事に気づきました。
私って、こんな非常事態でも、意外と冷静すぎやしない
えらいこっちゃ えらいこっちゃ
火事やでー 火事ー
って騒ぐ事が出来ない (-"-;A
(別に、関西弁になる必要もないけど)
すみませーん だもの。これは、ちょっと考え直さなければと 反省しましたね。
もう少し、騒ぎ方の練習しなければ。
とにかく、これも、一生忘れられない思い出になりました。
あの、ありえない風景が 今でも目に焼き付いています。 うまい!座布団1枚