サムの前歯が前々からぐらついていたのは知っていた。
ただ、乳歯の後ろから永久歯が生えてきているのは予想外だった。
乳歯が抜けてから永久歯が生えてくる、と勝手に思っていたので、
予測不能の事態に私は戸惑った。
携帯で検索したら、
乳歯もぐらついていて、永久歯の方はまだちょこっと飛び出てるくらいならそんなに気にしなくてもいいらしく、
2週間ほど待って、それでも乳歯が抜けそうにないなら、
歯医者に行って抜歯した方が良いらしい。
出ないと、歯並びに影響してしまうらしいのだ。
しかし、歯医者での抜歯はなんとか避けたいところだ。
歯医者というものに恐怖心を持ってしまうと、後々の検診が面倒くさいことになってしまう
なんとか自然に抜けて欲しいと、
手で歯を押すように伝え、もっとグラつかせようとした。
(全然自然じゃないけど笑。でも、スウェーデンでは永久歯が生えてきたらとりあえず乳歯を押しまくるらしい。)
しかしサムの乳歯は手強く、
努力虚しく2週間が経ってしまった。
これ以上待つと、歯並びに影響してしまうかも。
なんとか矯正は避けたいところ。
意を決して、歯医者を予約し抜歯しに行くことに。
サムはそれなりに怖がっていたけど、
頑張ったらご褒美に、名探偵コナンの映画を観に行こう!
今日は歯の妖精さんが来てコインを置いてくれるよ!
などと励まし、
それを聞いたサムは、ややベソをかきつつも、椅子に寝っ転がった。
「結構グラついているし、レントゲン写真で見ても、根っこの部分はもう取れてるので、
綿に滲みらせた麻酔でやってみましょう。
それでダメだったら注射になりますけど。」
と先生が言った。
注射という言葉に一瞬顔が曇ったサムだった。
が、綿の麻酔を歯に当てると、
慣れた手つきで、
ひょいっ、と歯を抜く先生。
その衝撃にびっくりしたのか?、目を丸くするサム。
この後大泣き
頑張りました↓
自分の歯抜け姿に、若干ショックだったのか、
「サムくん、この歯で学校に行って友達に会いたくない」
って言ってたけど、
「サムの年齢の子達はみんなどこかしら歯がないから、大丈夫。
従姉妹ちゃんも最近歯が抜けたらしいよ?」
と伝えて写真を見せたら、
なんか納得したみたいで(笑)、無事に学校に行ってくれました。
さて、歯が抜けると、歯の妖精さんが来るのがヨーロッパの風習なのかな?
抜けた歯を枕の下に置いておくと、
夜中に歯の妖精が現れて、歯をコインに替えてくれるそうな。
そしてのファンタジーカルチャーは、我が家も例外ではない。
「お母さん、歯の妖精さん、歯を何に替えてくれると思う!?
お金とか、あとチョコとかにも替えてくれるんだって!
サムくん、お金のチョコがいいなぁ。
キラキラした包に包まれて綺麗だし、食べたら美味しいし、
コインチョコ、いいよねぇ」
変化球きたゼェ〜!
さすがボーの息子だゼェ〜!
By歯の妖精
もちろん、我が家にはコインチョコなんてものはないし、
買いに行こうにも、もうお風呂に入り終わってのパジャマ姿・・・。
家にあるチョコだとバレるしなぁ・・・。
と一瞬焦ったけれど、
たまたま、同僚からディズニーのお土産を頂いていて(コッソリ食べようと思ってたので、チョコは誰にも見せてない←おいっ)、
それがミッキー型のクランチーチョコだったので、
コイン2枚と一緒にそれを置くことにした。
明○チョコとかよりか、夢があるかなって
次の日、嬉しそうにコインとチョコを見せてくれたサムを見て、
心底ホッとした歯の妖精であった
またいつかの為に、ちょっくらコインチョコでも調達してくっかなぁ〜