キスの嵐 | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

タイトルだけで、このブログを読んでいるうちの父親は卒倒しそうな勢いであるが(母親はきっとウキウキしているに違いない)、
結婚式と言えばそりゃキスの一つはするものである。
誓いのキスが代表例であろう。
しかしそれだけでは終わらないのが外国の結婚式というものなのか。
教会から出た後も周りから、
「キ~ス、キ~ス!!」
と煽られ、
チュッとしても、相方ママから、
「私、見逃したわ!!」
と言われもう一度する。
会食パーティーでも勿論キスを何回か求められ、こっぱずかしいことこの上ない。
しかもそれをビデオにおさめている。
私が日本の家族にスウェーデンの式の様子を見せるため、ビデオを撮ってもらうようにお願いしたのである。
家族に自分たちのキスシーンを見せるなんて…。
私の中でそっちの方に意識がいってしまって、

もう本当に勘弁して~~~!!

といった心境であった。
母と姉には、
「編集せずに持ってきてね♡」
と言われたので、編集する気はないが(編集するのが面倒ということもある)、
昔ながらの考えを持つ父親には、娘のチューを見ることほど複雑なことはないだろう。
お父さん、ご覚悟を…笑。

また、スウェーデンの結婚式では『伝統』的なキスがある。
過去の記事でも紹介したように、
一方がトイレなどで席を立ち、もう一方が席に残っている際に、
周りがフォークでグラスをチンチンチンチンと叩きはじめる。
新郎が席に残っている場合は参列者の女性が、新郎のほっぺにキスを、
新婦が席に残っている場合は参列者の男性が、新婦のほっぺにキスをするというものだ。
勿論私もそれを経験。
いや、無理やり経験された、と言ってもいいかもしれない。
相方がトイレに行かされた後
一斉にグラスが鳴った。
そして私のほっぺにキスする男性たち。

私にキスをするために、男性陣が列をなしている!!
そしてやわらかい唇が私のほっぺに次々と突撃してくる!!
この『ほっぺちゅミサイル』に私の顔も思わず、にんまり♡

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※puss:プス=軽いキスのこと


他の国では挨拶代わりにほっぺにキスをする文化があるが、
スウェーデンの場合はハグのみなので、
相方以外の男性にほっぺにキスをされたのは、まさしくオーストラリアのワーホリぶりである。
こんな経験、もう二度とないだろう。

あ~、幸せなひと時…。

と、結婚した日に他の男性からのキスに喜ぶ私であった。


この日は間違いなく私の人生の中で最もキスを受けた日であろう。