するとそれにつられ皆がグラスを叩き始める。
これは新郎新婦に、キスをしろ~!という合図らしい。
このとき新郎がトイレなどで席を立っていると、
参列者の男性陣が列をなし、
花嫁のほっぺにpuss(プス、スウェーデン語で軽いキスの意味)をする。
私も新郎にpussをしに行った。
なるべく目立ちたくないのに、後ろにいたおばさんに、
「もう一回行くわよ!」
と無理矢理背中を押され、まさかの2回puss。
皆の視線が痛かった…。
また、面白いことを言って会場を盛り上げる進行役やスピーチする人々。
彼らがジョークを言い、皆が笑うたびに、笑ながら必ず私をチラっと見る人が数人いる。
いや、何度見られても笑えませんから~!
スウェーデン語がわからないのに、面白さがわかるか~い!!
そんな感じで過ごした披露宴。
気づけば時刻は21時50分。
パンナコッタはまだ来ない…。
日の入りは22時15分ぐらい。
その後は暗くなってしまう。
帰ろうか帰るまいか悩んだ。
島を出る船の最終は22時16分。
その後は自分で船をだしてもらうように要請せねばならない上に、
船を出してくれるのは30分おき。
なんとしても最終船には乗りたい。
しかし残り時間はあと25分しかない。
とりあえずギリギリまで待ってみることにした私。
そして22時5分、ようやくデザートのパンナコッタが登場。
メインを食べ終えてから約1時間後のことであった。
大好きなパンナコッタ。
あんなにも待ったパンナコッタであったが、
最終船に乗りたいがためにゆっくり味わうこともなく、口の中にかきこみ3分で食べ終わったのであった。
写真を撮るのも忘れてしまった。
その後、船乗り場まで走った私と見送りのために来た相方。
隣の島まで、
橋作ればいいのに…。
船が来たあとは相方とバイバイし、二つの船とバスを乗り継ぎ家に着いたのは23時半。
乗り継ぎのバス停にアル中みたいなのがいて少々怖かったが、なんとか無事に家に着きホッと一安心。
そして一気にドッと疲れた私。
「お疲れさん。」
そう独り言を言って眠りについたのであった。
ちなみに私が帰ったあとはまたまた歌をうたったそう。
「みんなでヒゲをつけて海賊の歌をうたったよ!」
と相方からのメッセージ+写真が送られてきた。
楽しそうな相方と、
夜中の2時までみんなで飲んでさわいで踊りまくったらしい。
もう結婚式はしばらくはお腹いっぱい、
と言いたいところだが、
来月末にストックホルムで相方友人の結婚式が行われ、それに再び参加予定の私たちである。
しかし今度は泊まるホテルにて式が行われるようなので、
疲れたらすぐに部屋に戻れるし、幾分マシかもしれない。
長い長い長~いスウェーデンの結婚式。
スウェーデンで式を挙げなくて良かったなぁ。
スウェーデンで式を挙げなくて良かったなぁ。