皆の視線を一気に集まった瞬間、感動は極度の緊張へと変わった。
足ががくがくしながらの入場。
それでも、最初の一歩は『左から』ということは忘れずに行った。
祭壇の前で一旦立ち止まり、そしてまた左足から祭壇へ。
神父が、
「なんちゃらかんちゃら~。」
と挨拶した後、
「あなたはろびまろ/ボーを、妻/夫として生涯愛することを誓いますか?」
という言葉に
「Ja(はい)。」
と答える。
その後ブーケを介添人である弟彼女のマチルダに渡し、
そしてマチルダから指輪を受け取る、といった流れだ。
ちなみに指輪は素手持ち(笑)。
せっかく作ったリングピローはここスウェーデンでは役には立つことはなかった。
まぁ、日本の式で使うからいいさいいさ。
おぼつかない手で指輪を持つ2人。
そしてまた誓いの言葉を言わなければならない。
今度は神父の後に続いて同じ言葉を言うのだ。
ここで2人は見つめ合って誓いの言葉を交わすのであるが、
あまりの緊張の為か、神父の目を見つめて誓いの言葉を言う相方。
そんな相方を横目でチラリとみている私。
内心は、
「え?見つめ合うんじゃないの!?」
とちょっと焦っている。
相方、途中で気づき、慌てて私の目を見つめる。
ここで問題が生じた。
神父が言う誓いの言葉と、
前にミーティングした際に、練習用にと紙に書いてもらった誓いの言葉のセリフが微妙に違うではないか!!
式が始まる前、神父に、
「ちゃんと練習してきましたよ!!」
なんて自信満々に言ったのに、
ど、どないしよ~~~(((( ;°Д°))))
かなり焦った私の顔を、相方も察知したようである。
でも、言わないわけにはいかない…。
やるしかない!!
リスニングに集中し、神父の後に続いて言う私。
こんなにもスウェーデン語のリスニングに集中したのは、スウェーデン在住2年半を経て初めての事である。
相方も心配しているのがわかったが、彼にできることはただ見守ることだけである。
結果、一文字言い間違えたが、なんとか誓いの言葉を言いきることができた。
焦った~。
当日になって言葉が変更なんて、そりゃないぜ~。
頼むよ、神父のおっちゃん…。
そして指輪の交換。
まずは相方から私。
そして私から相方。
2人とも、緊張のあまり手がプルプルと震えながらの指輪交換であった。
長くなるので、後編へ続く。