ふと気が付くと、それまでボール遊びに熱中していた甥っ子のメルケルがボーっと立ち尽くしていた。
赤い顔、そして硬直した体、
これはもしや…
いきんでいるのでは!?
そんなメルケルにママが言った。
「メルケ~ル?
う○ちがしたいの?
トイレ行く?」
少し経って、メルケルはママの問いにこう答えた。
実際は、「Försent!!:フルセントゥ(英語で too late『もう遅いよ』)」と言っていたのであるが、
ニッコリと微笑み、自信ありげに答えたメルケルを見て、
私の頭の中では、時すでに遅し、という日本語でメルケルの言葉が訳された。
なんて可愛い子なんだ。
私が可愛いと思うのだから、家族の皆はそれ以上に彼にキュンキュンしただろう。
皆爆笑していたのであるが、
そんな皆を見て更に嬉しくなったメルケルは、
「時すでに遅----しヾ(@^▽^@)ノ」
としばらく連呼していたのであった。