神父さんとの打ち合わせ５～インスピレーション～

教会は12世紀から存在する歴史ある教会であった。

「祭壇にあるあの絵は16世紀からのもの、
あの時計も同じくらいかな。
あそこのマリア像は14世紀くらいに作られたもの。
あれは～～～。」
と数々の貴重な物を紹介してくれた神父。

単純に、すごいな～と感心していたのであるが、
そんな神父が私にドヤ顔で尋ねた。

「どうだい？
この教会にキミは特別なインスピレーションは感じたかい？」

すごいと感じはしたものの、
この質問に対しての私の答えは、

いや、特に何も…。
である。

まぁ、そんなことは口が裂けても言えないので、
「素敵ですね！」
とだけ言っておいた。
この答えも決して嘘ではない。

この神父はこの教会をこよなく愛し、そしてこの教会の神父であることに、とても誇りを持っているんだろうな、
ということがこの打ち合わせで1番わかったことだ。

「ちなみに、参列者が教会内に入るまでは、キミたちには向こうの林で待機してもらうから。」
と帰り際に神父が言った。

ドレス姿で外で待つの？
0度前後の外で？

結婚式挙げる前に凍え死ぬわ…。

さてさて、式は2月7日。
あと2週間と3日。
どうなることやら…。

スウェーデンで、歴史ある教会にて式を挙げるなんて、
こんな良い機会はそうそうないので、楽しみたいと思う。

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