相方友人結婚式~番外編、お酒~ | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

スウェーデン人はおとなしく寡黙な人が多い(と思う)。
しかし、お酒を飲むとこの上なく陽気になるようだ。
普段静かな分、お酒を飲むと陽気になりすぎる彼ら。
言い換えれば悪酔いするタイプである(らしい)。
昼間からアル中のおっさんやおばさんを見るのはしょっちゅうだし、
フライデーナイトの街の騒ぎっぷりはすごい。

結婚式が終わり、夜中の3時ごろに船を要請し皆で帰宅したときのこと。
船に乗る前に、友人Aが彼女がいないことに気が付いた。

まだ会場にいるのか?

そう思い、彼女を船乗り場で待ち続けたA。
しかし、待てども待てども彼女は来ない。
携帯に電話しても彼女は出ない。

もしかしたら先に家に帰ってしまったのかも。

そうして待つのをやめ、Aは家へ帰った。
しかし彼女は家にいなかった。
彼女はそのとき、まだ島にいたのである。
なんと酔いつぶれて茂みで寝ていたらしい。
そんな彼女に誰も気づくことはなく、彼女はそのまま島の茂みで朝を迎えたようだ。

これには彼女もビックリだったようだが、
それ以上に彼氏のAは心配でたまらなかったであろう。
家に帰っても彼女の姿はなく、携帯に電話しても繋がらないのだから。
襲われなかっただけラッキーである。

相方もお酒を飲むと止まらなくなるパターンである。
普段は落ち着いている相方であるが、
ひとたびお酒を飲み始めると自分ではコントロールができなくなる。
まだ飲める、まだ飲める、とがぶがぶ飲み、
気づけばお酒に飲まれていることが多い。
記憶をなくすことはないが、次の日は二日酔いなんて言葉はあてはまらないほどの体の不調が出てくるので、
私は奴にお酒を飲む量を少し考えろ、と口を酸っぱくして言っていた。
勿論、友人とは楽しく飲んでほしい。
しかし、次の日にあの体の不調が出るまでは飲んでほしくないのである。

結婚式の次の日も、飲み過ぎたのだろう、相方の体調は絶不調。
「だからいつも言ってるじゃん!
結婚式のときも飲み過ぎには気を付けてって言ったじゃん!」
と怒った私。
こうなると、私はこんなにも努力してシーズンごとの行事やパーティーやらに足を運んでいるというのに、相方は私が言ったことも気を付けようとしてくれないのか…、
と努力している自分がバカバカしく感じてしまう。

私は少々固い考えなのかもしれないが、
お酒は飲んでも飲まれるな。
年相応にお酒を楽しんでほしい、と相方には思うのである。 

そして金曜日、またまた友人との食事会があり、
それに一緒に参加してくれないか、と相方に尋ねられた。
もう何も努力したくない、パーティーなんかに参加したくない、
と思っていた私であるが、
結局は「行くよ。」と言ってしまうのである。
しかし、それだけでは終わらせないのが私。
「行くけど、これからお酒の飲む量をちゃんとコントロールするって約束して。
気を付けるんじゃなくて約束して。
私も努力しているんだから、ボーちゃんもちゃんと努力して。」
と私。
「うん、約束する。ちゃんとコントロールする。」
と相方。
忘れっぽい相方なのでどうなるかはわからないが、
「約束破ったら日本に帰るからね。」
とくぎを刺しておいたので、しばらくの間は大丈夫だろう、と思う。