ぱなし | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

スウェーデンのカフェでは誰もいない席に、
{14167C5D-9E45-4480-A424-73EB9C3849CA:01}


置きっ放しの食器をよく目にすることがある。
客が食べたものを置きっ放し。
食べ終わったトレーを片付ける場所があっても、机の上に置きっ放しでその場を去っていく。

トレー置き場がないときは、机の上に置いておくしかないのであるが、
それを店員もこまめに片付けに行ったりしない。
多分人が足りていないからだと思う。

店員が片付けない間も客は増えていくわけで、
座りたい席に、前の客の食べた後の皿やらカップがあれば、
それらを隣に空いている机に移動させたりする。
空いている机がなければ、
自分達が食べ散らかしたわけでもないのに、
トレー置き場に持って行かなければならない。

こんなとき、日本のこまめなサービス、そして日本人の気配りに感心する。
客が帰ればすぐに机を片付ける店員。
トレー置き場があれば、自ら自分たちの食べ物を片付けるお客も多い。
スウェーデンに来てはじめて感じたカルチャーショックはこれだった。

今では見慣れた光景だとは言え、
それでも見ていてあんまり良い気もしない。
しかし、人件費にお金を費やすくらいなら、店内の見かけを犠牲にした方がマシ…、
と思うのが、この国のやり方なのかもしれない。
どんなに置きっ放しの食器があろうとも、
それでもカフェには人が沢山入ってくるのである。

細かいことは気にしない。
それが、スウェーデンのカフェスタイル。