短所は長所 | Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

Moose Nose ~スウェーデンから日本へ~

8年のスウェーデン生活を終え、家族で日本に引っ越して来ました。

私の相方は基本優しい。
包容力もまぁまぁあると思う。
しかし、ひとつだけ嫌なところをあげるとしたら、
それは物事をすぐに理論的に述べることである。

先日寒い中、外で花の植え替えをし、
終って少し経ってから頭痛と寒気が私を襲った。
「やば、風邪引いたかな~。頭も痛いし、寒気もするよ~。」
すると相方はこう答えた。
※1「寒気がするのは外にずっといたからだよ。それに風邪を引いて熱が出たら体温が上がるから、逆に熱くなるはず。」

デタ━━━(゚∀゚)━━━!!!
必殺リロ~~~~ン!!

「相方さ~、まず心配するとかないの?普通さ、心配から自然に、大丈夫?、っていう言葉が出てくるもんでないの?」
と私が言った。
すると相方は、
「もちろん心配してるよ!※1を言ったことによって、ろびまろは風邪引いてないから大丈夫だよ、と安心させてるつもりなんだけどね、僕は。」
と答えた。

伝わらね~~~~!!

「相方ってホント、物事をいつも理論的に言ってくるよね。」
と冗談で言うと、それにちょっとムカっときたのか、
「うん、だって僕、サイエンティストだもん(゜□゜)」

なんですと?

サイエンティスト=科学者
相方の仕事は船会社でプロダクトプランナーという仕事をしている。
実際どんな仕事かは説明を聞いたがよくわからなかった。
サイエンティストと呼べる役職なのかもわからない。
しかし理数系の大学出であるので、
本人は、僕理数系ですからね~、の意味合いで言っているのであろう。
しかし私はこの「サイエンティスト」発言を聞いて、思わず苦笑してしまった。
僕はサイエンティストですから、なんて言う人に会ったのは初めてである。

「てか冗談で言ったのに、なんで怒るわけ?」
と私が言うと、
「怒ってないよ、全然(・ω・)フフ」
と相方。


噓付け~~~ぃ!
目見開いて声荒げて、こんな顔(゜□゜)でサイエンティスト発言したのはどこのどいつじゃ~!!



そんなサイエンティスト事件の次の日、ミシンで創作活動をするべく生地を縫っていたのだが、
どうもミシン糸が絡む。
少し縫っては絡み、また少し縫っては絡み、
終いには縫い始めて2秒もすると絡むことが続き、ついには創作活動ができなくなってしまった。
ミシンが悪いのか、私のやり方が悪いのか。
説明書見ようにも読めない。
ミシンすら一人で扱えない・・・。
そんなストレスで投げやりになっていたときにちょうどよく相方が帰ってきた。
事情を説明すると相方は説明書を熟読。
何が悪いのか、とことん追求する。
それでもわからなかったら修理に出すのみ。
そこで私は初めて、相方のサイエンティストな面を目の当たりにした。

そして1時間後、
「ろびまろ~、多分これで大丈夫~、使ってみて~!」
と相方。
ミシンをおそるおそる動かしてみる私。

おぉ(ノ´▽`)ノ☆
引っかからない!!
スムーズ!!


すると相方が説明しだした。
「(人差し指をたて☝)、まず糸の通し方が違っていたんだ。ここで固定して、そしてこれはこっちじゃなくてこっちに通す。」
説明の仕方までもサイエンティストっぷりだ(実際のサイエンティストがどうかはわからないけれど・・・)。
しかし、このサイエンティストに当てはまる(?)、わからないことはとことん追求する!精神に、私とミシンは救われたのは確かである。

相方の嫌いな部分だけれど役に立つこともあるのね~、と思う私であった。


私の相方は、優しく、まぁまぁ包容力があり、理論的で、そしてミシンの修理が得意なサイエンティストである。