5月1日に完走し、ほかほかの感想をUPしてた『一念关山』。その日のうちから2周目に突入し、5月11日に再び完走しちゃいました。
1回目の見始めに感じた様々な違和感も、2周目はこの世界観にハマった状態で見られるので、初っ端からがっつり引き込まれて見ることができてよかった。
冒頭のいろいろな説明とか、しっかり頭に入ってないところもあったのが、2回目はくっきりわかり、その他いろいろな説明や伏線的なものも、きちんと考えて作られてたんだな~と改めて実感。だからハマるんだな、上手にハマる仕掛けがされてるんだなと。
2周して分かったこと・・・
どんなドラマでもそうだけど、これ、ハマらない人もいるだろうな(かく言う私も『陳情令』早々に挫折派だし)。
見る時の精神状態にもよるかも。
やっぱり、ファンタジーでもないのにやたら飛ぶ非現実感がすごい(上から飛び降りるのはいいとしても、下からも相当飛べる)。
死闘を繰り広げる中、仲間が死んだときなど突然時が止まったかのように戦いが止む・・・
生死をさまようほどの重体になっても、目が覚めたら、わりとすぐに立ち上がる・・・
やたらハンデを背負わされる(強くて賢くて仲間愛があってカッコいいのに具合悪いフラグが立ちやすい、血を吐きすぎる)男主・宁远舟・・・など、ご都合主義的なツッコミどころも多い。
そして、音楽もぴったり来て、大げさなくらいぐるぐる来る(大事な場面では歌詞も出てきて否応なく盛り上げる)ので、これがうざいと思う人もいるだろう(『霜花の姫』も音楽がものすごく盛り上がりポイントになるんだけど、大げさでうるさいという意見もある)。何ならもうラストの方なんて「奉上」が突然始まるだけで死にそうになるし、目が潤む。
でも、これは、ハマるが勝ち。
是非ノリの良い気分になって、ご都合主義には目をつぶり、どっぷりハマって見てほしいドラマです。
初見の時も思ったけど、六道堂のメンバーがそろって、真ん中に背の高い堂主がいる感じのまとまり感は、戦隊ヒーローものみたいでもあり、いろいろと型が決まってたり、いちいちポーズして名前を名乗ったりと歌舞伎っぽいところもある。このお決まり感にもツッコミなどせずに楽しんで乗っかってほしい。
↑ ゴレンジャー的な・・・
↓
私は、このところ仕事が忙しすぎて、ちょっと現実逃避したい気分だったのが幸いしたかもしれない。
ループでもう1回見てもいいくらいよかったけど、あえて少しお休みしようかな。
この、ポーズ感。刘诗诗は165㎝だけど、刘宇宁が189㎝と高身長で細身なので少女漫画そのもの。体の傾き具合がもう、夢の世界。オープニングで絵になった登場人物が美しく様々なポーズで出てくるんだけど、実写になっても、その絵と同じだよ~。
久しぶりにレコチャイを見たら、刘宇宁のお顔が男主にふさわしくないと言って、勝手にウォレス・フォの顔に変えた動画が出回ったことがあったらしい(あまりに失礼な話)。ウォレスと刘诗诗のCPは『女医・明妃伝』ではよかったけど、『一念关山』の宁远舟は全然似合わないのでは???宁远舟は、どう考えても刘宇宁ですごく合ってて、よかったと思います。メイクでお顔かだいぶ変わるけど、そのあたりもうまく場面に合わせてあったし、なんといっても声が边江レベルのイケメン声だと思う。歌手だから当然だけど、歌もいい。
ところで、刘诗诗の舞のシーンも、とても美しい。最初あんまり気にしてなかったけど何回か出てくるうちに、あれ、バレエやってたのかな?と思うことがあり、調べてみたら、かなり本格的だったようで、これも納得。
個性的な六道堂メンバーたち。堂主が選んだ選りすぐりのメンバー、みんなの特徴や性格も丁寧に見せてくれるので愛着がわく。
前に、山Pの少年時代に似てると書いた、元禄~陈宥维。好みの塩顔じゃないでしょう!と思われるだろうけど、かわいかったわー。山Pも若い頃かわいかったわー(ドラマ『カバチタレ』の時とかクロサギ時代くらいまで。今は無理・・・)。
『永遠の桃花』の素錦、『楚喬伝』の萧玉(ダンルン演じる萧策の姉)ですよ。
この配役は・・・危険しか感じない。いつ裏切りが発覚するかとドキドキしてしまった人は多くないでしょうか。
私はずっと気が気でなかったよ😿大丈夫に終わった時に、逆に驚いたわ。
☆邓恢~张帆
最近私が見るもの見るものに出ていて、もうお腹いっぱいレベル。演技はうまい。
裏のある人のイメージが強い(特に『三体』と『ロング・シーズン』のせい)けど、『天地に問う』と今回は、そのイメージ+αでひっくり返ってよい方に転じる感じで、今後出てきたときには、どっちのイメージも持つべきではない(よく見ないとわからない)人になりそう。
☆李同光~常华森
イケメンでモテモテなのに、とんでもないこじらせ男子。
ロングヘアが波打つパーマタイプなのはかわいかったけど、こじらせぶりがハンパない。そしてしつこすぎる・・・まだやるか、それいくか、という行動の繰り返し。それでも如意も遠舟も国の平和のために最後まで彼を見捨てなかったのは、ある意味すごかった。
このドラマ、女性はわりと潔くドライな性格、男性の方に難ありの人が多かった。
40話で無駄なくまとめられたドラマだけど、エピソード満載で書きたいネタは尽きません。『霜花』を勝手に思い出すシーンもあったりしましたが、きりがないので、これ以上はぐっとこらえて・・・
☆ネタバレ秘話最大の問題は・・・ラストシーンの解釈!
2周目では、最後のおまけシーンを知ったうえで見てるので、そのまま受け止める案もありうるか、とも思ったけど、やっぱり私は最初の感動を残しておきたい。
というわけで、やはりこの先も読まなくていいです。私の独り言ですから。
①主人公二人のラストシーン
♪宁远舟 男主の死ぬシーンをどう見るか。死体が見せられてないので死んでない説あり。
でも、あそこまでやられてお腹はさすがにぐちゃぐちゃでしょう。最後の力を振り絞って戦って固まってたのは、あのポーズで死にながら守り切ってた感動的な図、と思う。
その後、如意が出発する前のやりとりや様子からも死んでる前提で、死体を見つけるシーンがなくても死体を見てお別れしたのだとも思える。
♪任如意 こちらも死体は見せられておらず、シーンだけで言えば、これは生きている可能性が十分あるシーン。でも、その前の最期の台詞の重みと潔さにしびれた私としては、散る美しさを見せてもらった気持ち。これでこそ、二人の愛が完成するとも思える。
途中、思い描く未来像の違いで関係を考え直そうとしていた二人でもあり、後にそこはお互いに譲歩してたけど、そのまま生きて一緒にいるよりもこれが二人にとってはいい可能性も。
小船が生まれてこないのは、残念だけど・・・
と、②がなければ、私は二人が死んでいても美しく完成されたドラマで、ほぼHEだと思ってた。
②初月と少年のおまけラストシーン
これは、夢か幻か、初月にお迎えが来たのか、それとも現実か?!
どうとも受け止められるシーンであり、そのせいで、①の解釈が分かれることになったのでは・・・
どういう意味だろう?!と思いながら見ることになるこのシーン。妹がいなかったら、如意だけ生きてたのかとも思えたけど、妹がいるからなぁ・・・
もう一度よく見てみたけど、
1)初月が一人になって、ぼんやりと光る方角を見ていた時に現れた少年。
2)少年に馬をくれたのは丁おじさん。この苗字も六道堂のメンバー。
3)六道堂のメンバー5人と如意が馬で駆けていく様子(メンバー4人は確実に死んでいる)。
などなど要素はいろいろあるけれど、
すべて、どっちにも解釈は可能な気がする。きっと多くの人がのめり込んでみたドラマだろうから、そして、それぞれの解釈やキャラクターへの想いがあるだろうから・・・①の美しい結末を、残念に思う人のための救いのシーンとして挿入されたのか、あまりにも激しい幕切れに、ちょっと一息入れたのか。悩ませラストにもなる反面、少し一息入れさせてくれる効果はあったと思います。
中国でもいろいろと意見や非難があったみたいで、YouTubeでも、いくつかの解釈を披露している動画もあったし、検索してもいろいろな答えが出てくる。その中で、私はこの答えが自分の考えに近い気がしたので、備忘録的に貼っておきます。少年の母は、二人を偲ぶ金媚娘だという説もあったけど、それはさすがに行き過ぎでしょう・・・
原作がないお話なので、想像は自由です。
なんだかんだ言って、文句が出るのも、みんなこのドラマが大好きだったからだよね。
そういえば・・・『扶揺』もこういうラストがついてて、いろんな説が飛び交ってたなぁ。
ダンルンの『スウィート・ドリームズ』もね。『スウィート・ドリームズ』なんてほんと気になってすごいいろんな解釈を見たり、セリフ確認したり、製作秘話読んだりしたわ💦 どんなにやっても、製作者が明かさない限りわからないので、結局答えは、それぞれの胸の中、です。