どういうわけか『THE FIRST SLAM DUNK』 | 山楂(さんざし)の華流な日々

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スポーツは苦手、スポーツ観戦もしないし、少年漫画もほとんど読んだことがない私にとって、名前を聞いたことはある、程度のものだった『SLAM DUNK』。バスケ大好きダンルンも好きな漫画だとは知ってたし、なんなら家に全巻揃ってるのも知ってたけど、手を付けたことはなく。

2022年12月に日本で公開され、2023年には台湾や中国(その他諸外国)でも大ヒットしたというこの映画も、ダンルン界隈で話題になっても、特別見る気にもなっていなかったのですが。ダンルンもジェイくん(周杰倫)もバスケ好きなのに・・・。

 

4月ごろ、夫がDVDを買ってきたというので、そんなら見てみようかと。

夫(中高バスケ部)、娘(夫の古いマンガを全部読んでてSLAM DUNKファン)、私(何も知らない人)で鑑賞しました。

 

ジブリを含めアニメを見ることが皆無なので、久しぶりに漫画が動いている様子を見て軽い衝撃を感じつつ(笑)、しかも現代風に絵ではない映像が重ねられてたりするのに新鮮に驚きつつ・・・

 

思ったより、普通に見れました。

手に汗握る試合シーンとか、ルールもわからないし、3点入るシュートとかわからなくても、それなりに楽しめた。

(あれ、そういえばジェイくん主演の『カンフーダンク』という映画(2008年)は劇場で見た記憶が。かなりぶっ飛んだ映画だったのでルールとかは全然わからないままだったのか、バスケについて全く詳しくはなっていなかった・・・またはすっかり忘れている私。)

 

夫と娘は宮城リョータの主人公設定に驚きを感じていたよう。

体格がほぼ同じ夫は、やはりポジションも同じだったらしく、スポットライトが当たった気分でうれしかったかも?な様子。

 

バスケシーン以外のお話からのスタートで、そこはどうやら原作にはなかったらしい。

その、宮城リョータの家族の悲しい話はともかく、子どものいる母としては、このストーリーでの母のリョータに対する対応が何かと気になりました💦

お父さん亡くなってつらいのはわかる、頼りにしてた長男も亡くなって崩れる気持ちもわかるけど、二男(リョータ)にももっと愛情を持って接してあげてほしいなぁ・・・

リョータがしっかり成長しても、最後の最後まで、お母さんは死んだお兄ちゃんの方に想いがあることが表れていて(リョータに対して明確な愛情表現をしないし、本当は思ってるんだとしても経緯があるのでもう少し愛情を見せてあげないと。それに、リョータがアメリカに行った後の家に飾られた写真もリョータの写真じゃないような?)、ちょっと引いてしまったよ。

 

その辺はうちの家族の理解も得られ、うちでは、映画の感想の焦点が変なところに(私のせい)。

 

原作にはそういうのはないと聞いたのと、映画を見てそれなりに興味を持てたので、古い漫画もこの機会に読破してみました。

すいすい読めて、面白かった(三井くんの暴力シーンはもう少し短ければなおよかった・・・)。

最終巻のカバーに書いてあった作者のコメントによると・・・6年の連載で作品の中で進んだ時間は4か月くらいだと。

全31巻で、1巻の中が1つの試合の5分くらいだったりするので、これはすごくゆっくり進むなぁと思ってたんだけど、たった4ヶ月だったのか。

 

私の持つイメージでは、30巻くらいの漫画でスポーツものだと、詳しく描かれる試合もあれば、ザクっと半年や1年進んで成長した姿が出てきたり、前に戦ったチームと再び戦ったり、永遠の宿敵みたいなのがいたりするのかと思ってたので、その辺はちょっと思っていたのと違いました。でも、面白いし、人気があるのはなんとなくわかったかな~。

タプタプの安西先生も、映画では目がない絵に、夫と娘から「この人はすごい人なんだ」と言われてもなかなかぴんと来なかったけど(終盤にはもちろん理解)、原作では深みのある魅力的な人物でした♪

 

好きな登場人物、ダンルンは流川くんらしい。娘もどれかというと流川くんだと。

私は、特に好きと思う人はいなかったけど、しいて言うなら、私自身ど素人でバスケのことはわからないので、ど素人から漫画的成長を遂げる、ものすごく漫画的な人物の桜木くんかなぁ。ちょっと面白いし。というと、夫と娘には「それはない」「おかしい」と全否定されました。そういうものかね・・・?

 

漫画全巻読んで、なおさら思ったのは、宮城リョータの家族ネタは必要だったのか問題。

でも、原作者が脚本・監督をされたそうなので、原作者的にはありなんだよね。連載終了から26年経ち、原作者もより大人になり、家族のお話を盛り込みたい心境になったのかも。

 

と、何にも知らない人の身勝手な感想でした。

 

当然のことながら中国でも大ヒットだったのですが、宮城リョータの「リョータ」の漢字が、まさかの「良田」でビックリ。wikiによると原作者もびっくりしたらしい。日本では「田」はどう考えても苗字だもんね💦誰か、ちょっと聞くか考えてから当ててほしかったな。この辺り、中国の仕事ぶりはいつも荒めで面白い。

 

【おまけ】

流川くんのようにカッコいダンルンのバスケ姿。

 

ジェイくんもいる集合写真もあるよ。


こんなのも見つけたよ。

流川くんになった张凌赫、桜木くんになった刘宇宁、三井くんになった周柯宇だそうです(なんとなく絵的に、11番と14番は反対のイメージだけど)。

バラエティ番組で登場人物になりきりをやってたみたいです。

バスケ、そしてスラムダンク、やっぱり人気だな~