中国ドラマ『小欢喜』を見ました♪ | 山楂(さんざし)の華流な日々

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え~っと、3月初めごろには完走してたと思うのですが・・・いろいろあってまとめが遅れ💦

何年も前に中国人知人からおススメされていた『小欢喜』(2019)。

大学受験を控えた3家族を中心に描いたドラマで、紹介されたころはまだ遠い未来に思えて、ついつい後回しに。それがもうあっという間に、この親の気持ちわかる、この子どもの気持ち思い出すって年齢になってました。

 

3家族は、性格はいいけど落ちこぼれのお調子者男子(+亡くなった姉の息子)の家族を中心に、優等生女子の家族(離婚家庭)、仕事で数年祖父母に預けて暮らしているうちに親子に溝ができている家族。それぞれが、母同士が親友、子ども同士が同級生、父親同士がかつての同級生、だったりしてつながりがあり、受験のため、学校に通いやすい地区にあるマンションに住むところから話が始まって行きます。

 

そんな家族のいろいろな人間模様、子どもの悩み、親の悩み、大学受験の大変さ(親の熱心ぶりもすごい)、学校との関係などなど、日本に持ってきても十分通じるリアル感。

 

主役ご一家のパパは、ふんわかとっちゃん坊やになった黄磊(ホアン・レイ)。オープニングを見ていると企画・原案・脚本も黄磊と知って驚きました。私にとっては、黄磊といえば、レスリー・チャン主演の映画『夜半歌聲』の若イケメン、のイメージしかなかったから・・・。


よく考えたら、中国版『深夜食堂』の主演でもあったんだけど、すでに丸っこくなってたし、1話くらいぼんやり見ただけだったから気づいてなかったのでした💦体も仕事も立派になったなぁ。

ここのお家は、妻がやかましくて元気~な美人さん。できの悪い(けどかわいくて前向きな)男の子ママとして奮闘し、仕事もバリバリ。夫のリストラ、自分の仕事の苦労もありながら、優しいパパとの関係がずっとラブラブなのが癒し。息子役とお顔が似ててほんとに親子みたいで仲良しなのもよかったです。




他には、『ロング・シーズン 長く遠い殺人』でのピュアな演技が光っていた李庚希(リー・ゴンシー)が3家族のうちの一人の高校生役で出ていて、かわいい。


離婚家庭でいろいろ子どもにしわ寄せが行ってしまう、ストレスがたまってしまう。一方で女手一つのママの苦労やヒステリー、子どもと交流したがるパパ・・・それぞれの気持ちが揺れる展開や出来事もリアル。

ママとパパが子離れできず、子どもが病んでしまった展開はつらかった。親目線では子どもをあそこまで追い込んでしまっているとは思わなかっただろうなぁ。でも、子どもにとっては今見えてる世界がすべてだから、そうなることもありうる。誰にでも起こりうる悪夢だけど、このドラマを見た人がそうなる前に子どもも自分も救われるといいな、という願いが込められているのかも。

 

わきまえて場を収めながら生きていく賢妻ママの咏梅(ヨン・メイ)も素敵でした。


心が離れた息子に辛抱強く向き合う姿は勉強になったし、悪気はないけど家族の気持ちが簡単には理解できないパパと息子が少しずつ家族の絆を取り戻していけたのは、このママのおかげ。息子はちょっと小柄なイケメンでした✨


パパは、『薬の神じゃない!』でほんとに偽薬を売っていた怪しい人物役だったけど、ここでは真面目な良いお父さんでした。


3家族とも親にも子にもそれぞれ個性的なところがあって、うちはココに似てる!ってはっきり感じるというよりは、この人のこういうところは私に似てる、ここはこの人に似てるかも、と3ママそれぞれに自分と似たところがある感じ。

そして、3パパ。パパたちもそれぞれに個性的で、ダメなところもあるんだけど、日本にはなかなかいないタイプだな~とつくづく。中国人男性のやさしいところがたっぷりある人達で、不器用ながらもそれぞれに思いやりを持っていて、それがにじみ出るのがよくって。家事炊事をすすんでしてくれたり、妻や家族への愛情をきちんと見せてくれる人たちでした。日本の皆さんも、ぜひそうしてほしい。

 

自分と子どもの関係を振り返ってみても、もう少し早く見てもよかったかなぁ、いや、ぎりぎり間に合ったかなぁ、と考えさせられるところもあり、思春期の子供がいる人にもおススメ。現在、「みるアジア」でも配信中だそうです♪

 

これと一緒におススメされてた『小舍得』も家庭教育ドラマらしいので、そのうち見てみよう。

この『小欢喜』にも別に姉妹ドラマがあるらしく、こういうジャンルも結構人気があるみたいです。

 

 

超詳しい内容は、敬愛するmangoさんのブログで↓