『战火狼烟』⑫~ダンルンカットその11 | 山楂(さんざし)の華流な日々

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前回記事はこちら↓(第23話)

 

ダンルンカットはこちらの動画から↓ 今回記事では第24話・第25話をご紹介です♪

 

【第24話】

①段鉄から「小柔の前ではずっと除夕のままでいろ」と警告され(第23話ラスト)、複雑な思いで帰宅した克也(除夕)。帰宅してもベッドの中でもそのことを考え続けている・・・

 

と、着物姿の小蝶が入って来てキスしようとしてくる。

克:なんでこんなことを。

蝶:あなたが好きなんです。なんでもしてあげたい。

 

さらに迫るので、克也は立ち上がり、

克:父に言われたのか。昼間に俺をつけて、小柔と一緒にいるところを見て、それでお前をここによこしたんだろう?

蝶:誤解です。私はただ、あなたが帰宅してからずっと気落ちしてるようだったから・・・。

克:これからは何をするにしても、俺の同意を得てからにしてくれ。勝手な真似はするな。

と言って、出ていかせる。

←ああ、という姿勢と表情で表すいろいろな感情。

 

出て行った小蝶は、(へんてこな日本語で)高橋に報告。←やはり高橋の差し金。ここで小蝶が「克也はまだ未成年」と言ったり「私と同じ年くらいだ」と言ったりしたのが驚き。小蝶、すごい針の使い手(拷問や刺青)だけど、まだ20歳そこそこなのか。見た目もだいぶお姉さんに見える💦ついでに、小蝶も克也は「優しすぎる」と指摘してて、やはり除夕の優しさ・善良さが日本軍人としては甘さに見える設定らしい。

 

中秋は、段鉄と港へ行って貨物を運び、隠し場所の倉庫にも同行。貨物は大きな砲弾で、日本軍の陰謀を匂わせる。その夜は飲みに行って二人ともべろべろ(のフリ)で別れ、梁と金法医に状況を報告した中秋は、翌朝3人で段鉄にもらった車に乗って倉庫に行き、現物を押さえて通報することに。
が、これは段鉄の罠。貨物は全てアヘンにすり替えられており、段鉄が買収した警察(麦局長グループ)も出動。中秋らはアヘン密輸犯に仕立て上げられ、死闘の末、梁は乗った車を爆破されて瀕死の重傷、金法医は警察に捕まってしまう。中秋は別の車で梁を連れて逃走。病院で梁の救命措置が行われるが、AEDを2回もやっても効果なく、死亡宣告。中秋は梁の胸を叩いて泣く。
警察が病院にも来て中秋はまたまたポケットから次々に手榴弾を投げて逃走。←倉庫での銃撃戦からずっと手榴弾投げまくり。いったいポケットにどんだけ入ってるのか?!
金法医はアヘン密売の共犯として警察で麦の部下・大伟に拷問を受けるが罪を認めず、キリスト教の話をして困らせる。←この人は本当にキリスト教徒の役。
 
高橋は、段鉄と無事に貨物を奉天行きに引き渡し、自分達は新しい歴史に名を刻むことになると言う。
 
病院で顔に布をかけられて遺体となった梁の指がピクリ。←AED2回して回復しなかったのに、中秋がしつこく胸を叩いた効果か、単なる奇跡か?それとも医師が「同志」で、死んだふりをさせたのか・・・?
 

【第25話】

中秋は靴磨きになりすまし警察前を偵察。自分が指名手配になっていることを知る。また、金が車に乗せられていくのを見て尾行。金は、裁判も経ないで大伟に銃殺されそうになるが、中秋登場で助かる(大伟は中秋が銃殺したため、中秋は警察官殺害事件の犯人にもなってしまう)。

 

病院では、梁の遺体が消える。

 

①亀田と高橋が克也の剣道の上達ぶりを話しているところに、克也が中秋の指名手配ポスターを持って帰ってくる。

克:どうして兄さんがアヘン密売の指名手配犯になってるんだよ?

父:知らないな。

克:裏で段鉄を使ってやったんじゃないの?

父:そんなことは頼んでない。

克:嘘だ。

父:自分の息子をだましたりしないよ。

克:じゃあ、兄さんを助ける方法を考えて。

父:中秋も大人なんだ。彼には彼の人生があり、私が口出しする権利はない。彼も私の干渉など受けたくないだろう。

克:兄さんがどんな人間か知ってるだろ。アヘンの密売なんかしない。誰かに陥れられたんだ。父さんなら助けられるだろ?父さんは、19歳まで俺に何もしてくれなかった。顔さえ見せなかった。兄さんは俺を大人になるまで育ててくれたんだ。食べるものも、着るものも・・・恩返ししなくていいと思う?今、指名手配犯になった兄さんに、父さんが手を差し伸べないなんて、人間としてどうなの?

父:わかった。考えてみよう。

克:方法はゆっくり考えて。俺は兄さんを探して、家に連れてくるから。

と、父が待ちなさいと言うのも聞かずに飛び出していく。

←兄の身に異変が起き、まだ即座に父の陰謀を疑う除夕。まだ馬家の家族を実の父より信頼している。

 

②街中で、車の中から中秋を見つける克也。声をかけて、早く車に乗るように言うが、中秋は、除夕や実父に迷惑をかけるつもりはないと言って乗ろうとしない。克也が車から降りて中秋を引っ張ってもめていると、警察が近づいて来て、亀田がフォロー。中秋は亀田の体臭+香水に気づき、高橋邸に行くことに。

 

③高橋邸に到着。

 

中秋は高橋や除夕を巻き込むつもりはないと話すが、高橋は力になると言う。しかし、中秋はやんわり断りつつ、高橋に亀田が使用人であることを確かめる。←なぜかいつももっともらしく振舞うのが得意な高橋さんが憎らしい。

 

④高橋との話を終えた中秋を、除夕がいつも刀の練習をする部屋に案内。←ここで日本刀の手入れをしている亀田を見て「お前の先生か?」と聞く中秋に、なぜ除夕は「違う。これは使用人で、先生は今日は来ていない。」と噓をついたのか。亀田が先生だっていうことは秘密だと言われているのか?

中秋は、亀田に剣を見せてもらうフリをして、素振りして亀田の腕に怪我をさせる。←なにか理由があるはず。後に回想シーンでも出てくる。

 

克:兄さん、ここにいてよ。

 

中秋は除夕に「自分は大丈夫だから」と言って抱きしめ、別れる。

 

高橋は、亀田に、臭いでバレていることを指摘。奉天に砲弾を運ぶ計画は成功したので大川組の活動は一旦停止して、数日以内に帰国し、次の計画は上の指示を仰ぐことにする。中秋殺害は必須だが直接手を下す必要はないと判断(中秋はアヘン密売犯のみならず警察官殺害犯でもあり、警察に捕まれば死刑)

 

中秋は、南燕に無事を連絡し、彼女の家で谷雨の服に着替えて逃亡。やってきた谷雨に汽車で逃げられる手配をしたから逃げてほしいと言われるが、今回だけは自分のわがままを許してほしい、と言って出ていく。←梁も殺害され、中秋も信念を通す人たちの意思を実現したい思いが強い。

 

隠れ家の教会で体を休めていた金法医は、十字架の後ろにホームズの本と暗号表が隠されているのを偶然発見。本を読みながら暗号を解き「大川名簿」の四文字を判読したが、それ以上は本に焼けた部分があり解読困難だった。金は、本は主から自分への贈り物だと思っていたが、後からやってきた中秋と話すうち、韓が隠したものだと気づき、二人で残りの判読をすることに。

 

④二本の刀を眺めている克也の下へ高橋がやってくる。

克:俺に剣を教え始めたあの日から、少しずつ俺を改造する計略を進めていたんだな。

父:自分の息子に対して計略などない。ただお前を強くしたかった。辽城で初めて会った頃のような弱虫ではいけない。

克:強くなることに何の意味がある?失ったものが多すぎるよ。

父:何を失ったんだ。

克:母や、兄たちとの家族の情だよ。俺が日本人の子だから、離れなきゃいけない、騙さなきゃいけない、そしていつかは、傷つけるかも。

父:お前が失ったものは、得たものと比べればとるに足らない。お前は大和民族の子孫であることを恥だと思ってるのか?

克:血統は選べない。受け入れるしかない。だから恥だとは思っていない。父さんに出会えたことはよかった。そうじゃないと俺は自分がどこから来たのか、誰から命をもらったのか知ることができなかったから。

父:克也、お前は理解しておかなければならない。お前と馬家の人たちは、とうに別世界に住んでいるんだ。それは、お前が大和民族の血統を得たことの代償だ。

克:その道理は母さんからも聞いた。人の運命は竹の節のようなもので後戻りはできない。どんな選択をしても代償があるって。それはわかってる。ただ、馬家の家族が俺の血統を知ったらどう思うのか考えたら、怖い。俺を憎むんじゃないかって。

父:お前の気持ちはわかるよ。人と人との関係は残酷で血なまぐさいものだ。身内でもそれは同じ。お前が正しく自分を知らなければ、他人の自分に対する判断にも正しく対処することはできない。それでは他人はお前にとって地獄になる。身近であればあるほどお前を傷つける。

克:どうすれば自分を正しく知れるの?

父:克也、お前は故郷を見たくないか?

克:見たいよ。

父:よし。二日後に辽城を出て、故郷に帰ろう。日本で一番いい大学に連絡してある。そこでしっかり自分を認識しなさい。

克:また戻って来る?

父:来るかもしれないし、来ないかもしれない。いつも言っているが、選択権はお前にある。こちらに気がかりがたくさんあるだろう。まだ時間があるから、お別れしてきなさい。

←急な展開に混乱しつつも、受け入れざるを得ない苦しい選択を迫られている表情・・・

 

克也は刀を2本取り、頭の混乱を鎮めるために汗を流したい、と父に1本を投げ渡し、父は応じる。

 

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ここまでが第25話。

結局、実父の計画通りに進んでる・・・克也もそれに気づいてるんだけど、結局そう流れていくしかないようです。

実父のような人間になるしか正気を保って生きていられないから、と、改造されていきながらも、やっぱり違和感を感じてたり、馬家との溝の深まりを感じてたりするということが、この回ではよくわかります。でも、敵国の日本人である以上、馬家の家族に受け入れられるかわからないし、決定的に違う存在であり、戦争により引き裂かれる、通常埋めることができない溝があるから・・・だから結局は実父にしかついていけない。

 

それにしても、いきなり2日後に帰国って強引な展開。選択権はお前にあるって前も言ってたけど、前も馬家に帰ったら皆殺しとか考えていたようにその言葉はいつも方便。実母の祭壇の前でした2つの約束のうちの1つ目:馬家の人を傷つけない、は全く守る気なし・・・。今回だって克也が残るとか馬家に行くといえば、やはり馬家は皆殺しにするつもりかもしれず・・・段鉄のかつての言葉(自分の選択が引き起こす取り返しのつかない結果)についても克也は考えているかもしれない。

とても狡猾な実父💦これが日本人の典型、と思われているのだろうか。私からすれば、特別な腹黒い個人なんだけど。

 

続きをお楽しみに。