1回目さらっと見た感想記事はこちら↓
1回目で、それほどハマってない自分に気づいてはいたものの・・・さらっと見すぎたか、または理解できてなかったのかと思って、ほかのものも見る合間などに2周目を視聴しました(もうだいぶ前)。
その結果、やはり最初は勢いもあって面白く、伏線を見逃していたところもあり2周目も楽しかったけど・・・途中からは初見と同じく失速感が否めない。
だんだん、もういいかなぁってなりながらの2周目でした。
そんなんで最後まで見直すって、なにを確認しようとしてたかというと・・・。
それは・・・「キュン」の正体。
『虚顔』で、いろんなシーンでキュンさせられた丞磊くんが、ビジュアルもよい感じで出てるし、LOVE要素もあるのに、1周目、全くグッと来なかったので。何か見逃したのか、自分の感性が不調だったのか、と思ったわけです。
結果・・・やっぱりあんまりそそられなかった。
最初に見た時にも思ったんだけど、
きっとこの監督は、男女の愛より男同士とか師弟愛とかの別の人間関係を魅せる方が得意なのではないかな。
男女の愛としては、主に
1)主演カップル 宫子羽(张凌赫)と云为衫(虞书欣)
2) 二番手カップル 宫尚角(丞磊)と上官浅(卢昱晓)
3)お姉さんと護衛=宫紫商(金靖)と金繁(孙晨竣)
4)月公子(左叶)と云雀(艾米)
が描かれてたのだけど・・・
とにかくどのカップルもどのシーンも美しいけど、心がギュッとつかまれる感じ、引っ張られる感じがあんまりしない。
主演カップルのキスシーンとかも全く何も感じないのは、二人ともあんまりタイプじゃないからだと思ってたけど(『苍兰诀』でも全くキュンしなかった)、
丞磊くんの美しい入浴シーン+ちょっとした絡みも残念ながら心をつかまれない💦
(絵的にはやはり美しい)
お姉さんと護衛は、箸休め的カップルなんだけど、後半の展開は恋の展開としてどうなのかな、と思うし・・・
そこら辺の感性・嗜好が私とは違うのかなぁ。
この中で一番リアルに感情を紡いでいく感じがよかったの、私的には、月公子と云雀でした。
※ヌード的なものを求める気持ちはなく、キュンは、去り際に手首をつかむ、とか、ちょっと抱き寄せるくらいでも感じる時はすごく感じる派。
一番苦手は、上官浅。きっと演技が上手すぎるんでしょう。このしたたかな感じが嫌味すぎて、彼女を全く好きになれなかった。結局、宫尚角を本当に好きになってたという設定のようだけど、そこまではあまりしっかり伝わってこなかったような。
お顔は、永野芽都に似てる感じで、これも苦手系かもしれない。
ついでながら云为衫の虞书欣は、『苍兰诀』では苦手でしたが、今回はアニメ声も封印して役柄に合わせてメイクもキリっとで、完全に許容範囲。前はメロンパンナとか言ってたけど、実は美人なんだ(見せ方の問題か?)と気づかされました。
なお、一番かわいかったのは云雀の艾米ちゃん。まだ15歳だったとは(驚)
その他の人間関係としては、
1)宫尚角(丞磊)と宫远徵(田嘉瑞)
2)云为衫(虞书欣)と寒鸦肆(欧米德)
3)云为衫(虞书欣)と云雀(艾米)
4)上官浅(卢昱晓)と寒鸦柒(朱戬)
5)雪重子(林子烨)と雪公子(储子竣)
6)花公子(梁雪峰)と花長老
など、みんなよく記憶に残る描かれ方で・・・
それ以外も后山メンバーズ、みんなとてもよかったし(ビジュアル的には良すぎるほどのいろんなイケメン勢ぞろい)、こうして振り返るとたくさんの人間関係が描かれていて、感動的なものや心揺さぶられるものもあったし、描かれ方が悪かったわけでもないよな―とも思うのです。
結局、男女の愛に「キュン」とこなかったことが、丞磊くんが出ていただけに驚きとして印象に残ってしまったのかも。
これまで、「キュン」とするかしないかは演じる人で決まるもの(主に自分の好みの問題)だと思ってたんだけど、そうとも限らないことを認識できたという意味で、大変意義あるドラマでした。
ここんとこドラマを真面目に見たり、感想書いたり、同じ監督の作品を見て特徴やこだわりを知ったりするようになり、「描かれ方」「撮られ方」「魅せ方」っていうものも大いに影響していることに気づいたというところかな。
今更だけど・・・。
というわけで、男女の愛にはいまいちピンとこなかったものの、その他の人間関係には、たくさん心を揺さぶられたし、それぞれの俳優さんの魅力あふれるシーンも多く、1)の兄弟愛の二人がよかったのはもちろんのこと、かなり大げさに感動させられようとしてると感じるくらいの演出ではあるものの、2)云为衫と寒鸦肆とか、うっかり乗せられて感動してしまったり。4)上官浅と寒鸦柒パートでは寒鸦柒の最期にも心が揺さぶられたり、5)雪重子と雪公子の心のつながりもよかったし、6)花公子の父に対する思い、父から息子への思いも心が温まる感動があり・・・と、ちゃんとツボを感じることはできたので、結局、男女の愛よりその他の人間関係を描くのがお得意なのかなという感想になりました。
1回目の感想記事に引用している、監督のweibo投稿コメントも、ドラマを見終えてから見返すと、意味がよーくわかります。
「私達の物語には、優しさとため息があるけど、結末はない。」⇒あのラスト!
「すべての人が明るいところに向かって飛んで行けますように。長い闇夜は終わる。いつだって陽は昇る。」⇒云为衫と寒鸦肆のシーンの数々や台詞。
ストーリー展開には疑問や不満もあり、総合点としては微妙感を残しつつも、映像美とイケメン度の高さ、若手俳優たちの演技、そして音楽が素晴らしいドラマでした。監督が音楽にもこだわって自作していただけあって、音楽と映像の組み合わせがすごくよかったので、音楽にはかなり高得点をつけたい。
こんなに若い俳優さんぞろいで、ビジュアルすごいなぁという感想もあり。『晴雅集』に続いての出演者も多く、みなさんの今後が楽しみでもあります。
などと丸くまとめつつ・・・今回の気づきをきっかけに、最近は、超個人的な、あくまで私基準の「キュン」の感じ方やその理由にも注目してドラマを見ています♡