『あの日のI Love You』(原題:十五年等待候鸟)最終回の理解はどうする?!② | 山楂(さんざし)の華流な日々

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GYAO!で2023年1月7日まで絶賛無料配信中のダンルン出演ドラマ『あの日のI Love You』(原題:十五年等待候鸟)最終回の解釈についての記事part2です。ネタばれあり注意。今回は原作小説のラストに迫ります。

part1はこちら↓

 

 

前回記事へのコメントで、はくとみやさんから、お持ちのDVDとGYAO!の21話・22話は同じっぽいという報告をいただきました。やはり、日本版は全部同じ22話(ノーカット版と称して、最終話の回想シーンその他をカット)のようです。

 

コメント返信にも書いていますが、最後の最後、尚軒が近づいて行ってはっきり見えるのではなく、カメラの望遠で覗いて見えて、そして・・・というところで、映像があえて見えないくらいまで引いてしまう、という手法がとられたことで、魂または幻かもしれない感じに受け取る人は、私だけではないのでは?!

 

反面、カメラの望遠で見えた+尚軒の微笑み+最後まで小さくても人影っぽいものが見えてる =再会 と見る人もいるでしょうし、回想シーンがなくてすっきりした分、日本版では「再会」と素直に受け取りやすいかも。

 

でも、初見の私がやったように、最終回を見た後に、第1話をもう一度見たら、黎璃(リー)が一人で戻ってくるとは考えにくくなる、かも。

 



では、原作はどんなラストなのでしょうか?!

まだ原作そのものはチェックしてないのですが、原作のラストに触れたネット記事を見たので、今回はその内容を。

 

ドラマの配信が始まったころに、結末や原作が話題になった記事です。

 

☆記事にある原作の内容☆

 尚軒は結婚しているが、うまくいってなくて離婚を決意。黎璃のそばにはずっと千仁がいるけど、黎璃は変わらず尚軒を愛している。やがて、尚軒は黎璃が自分に15年も片思いしていたことを知って、自分も黎璃を愛していたことに気づき、黎璃にプロポーズするが、白血病に侵されている黎璃は「できない」と答える。

 すると、尚軒は「来年のワールドカップ、賭けをしないか?」「俺はドイツに賭けるけど、君はやっぱりアルゼンチン?」と尋ねる。黎璃は「うん」と答える。彼女の人生に、第二のチームや第二の人は存在しないのだ。

 そして、こういう会話に。

 尚軒「君に賭けるよ、来世は俺が先に君を好きになる。」

 黎璃「また渡り鳥を見に行きましょう。」

 尚軒「ああ。」

 

っていうラストだそうです。15年の片思いに返事をもらい、でもその実現は来世に持ち越し(涙)

おまけに、尚軒に黎璃の真相(病気のことか、15年愛のことかは記事からは不明)を伝えたのは千仁だそうです。千仁、ドラマでもすごく寛容に成長してたけど、原作はもっと犠牲的な人だったようです。。。

とっても苦しい原作みたいだし、もともとあまり好きなストーリー展開じゃないけど、ここまで見るとまた気になってしまう。

もし原作を確認することがあれば、また追記します。

 

さて、このドラマの中で、日本語訳が気になる台詞があったことは、こちらの過去記事にも書いていますが・・・。

 

 

「裴」你一生  永不分「璃」 

という言葉。これは、第18話でクリスマスプレゼントのお花に尚軒が添えたカードに書いてあった言葉。

「陪你一生 永不分离」~一生そばにいて、永遠に離れない という意味のフレーズの「陪」peiを尚軒の苗字「裴」peiに、「离」li を黎璃の名前の文字「璃」li に置き換えたロマンティックな言葉遊びです。

自分と彼の名前が、こんな愛の言葉に入れこまれてたら、絶対にキュンが倍増するはず。

だから、この言葉をもらった喜びって、普通に「一生 君のそばに」とか「永遠に一緒だよ」とかいうのとは、比べ物にならないと思う。ドラマの中でも二人の間では、この後、ずっとこのフレーズが合言葉のようになってました。

それで、私もこのフレーズを日本語字幕ではどう訳すのか、というのが気になってたんですが・・・

1秒4文字・1行14文字以内とか、いろんなルールのある字幕の中で、この深い意味を込めた訳をすることはほぼ不可能、とわかってはいたけれど・・・第18話で出てきたときは、「一生 君のそばに」って訳で、やはり特別な意味は読み取れず。

それはまあ仕方ないとしても、その後出てくるときに、せめて同じ言葉に統一しておけば、二人の合言葉にはできたかもしれないんだけど、意味は同じでも統一もされてなかった(残念!)

というわけで、日本語字幕では、二人にとって特別な合言葉的なフレーズがあったことがわからなかったのでは?!

これは何とも、もったいないことです。

 

こういう音を合わせた言葉遊びフレーズって中国ドラマにはよく出てきて、私はそれがまた面白くて好きだったりするけど、なかなか字幕にはうまく表現されないのが残念ですね。