芦原妃名子先生の訃報について | 蟻のブログ

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不安定な気持ちと日常を綴る


1月29日
大好きな漫画家・芦原妃名子先生の訃報が流れてきた。
信じられなかった。
信じたくなかった。
ただただ悲しくて、このブログ書いてる今でも涙出てくるくらい、私にとってしんどい出来事だった。

それでも、このブログを書こうと思ったのは、怒りもあるからだ。
気持ちが落ち着いてきて、芦原先生に関するニュースを見た時、私が知っている事実と違ったニュースが流れてきた。
腹が立った。
芦原先生がドラマ化で揉めたみたいな言い方されて、
YouTubeやX(旧:Twitter)ではドラマも悪く言われて、
腹が立った。
何にもわかってないMCもいた。


訃報を受けた当初は悲しみしかなかったけど、今は気持ちが複雑。
悲しみもあり、怒りもあり、やるせない感じ。。
それでも、それでも、自分の気持ちと向き合って書こうと思う。
私が知っていることを誰かに伝えたいと思う。
書いててめっちゃ辛いんだけどね。。
書かないと、前に進めない気がするから。

たぶん、長くなると思うけど、誰か一人でもこのブログを最後まで読んでくれたら嬉しいなって思うから、、
フラッとここに来た方、
いつも私のブログを読んでくれてる方、
良ければ最後まで読んでみてください。
よろしくお願いしますm(__)m




私は少女漫画が好きで、芦原先生の「セクシー田中さん」も、1〜7巻まで集めていた。
「砂時計」も、かなり前だけど、全巻集めて読んでいたこともある。
「セクシー田中さん」に関しては、知ったのはドラマがきっかけだった。
原作が芦原先生と知って、「砂時計」描いてる先生だよね?と思って、
試し読みしたらホント面白くて、Amebaマンガで最新巻(7巻)まで一気に購入した。


ドラマは、最終話まで観れるか、ちょっと不安だった。
なぜなら、私は少女漫画の実写化が苦手だからだ。
ドラマから原作(漫画)にハマっても、またドラマに戻ることは滅多にない。
やっぱり原作が一番だ!!ってなる。
だから正直、ドラマ「セクシー田中さん」は、あまり期待してなかった。
でも、面白かった。

漫画「セクシー田中さん(7巻)」の中で、芦原先生が、
『キャラやあらすじ等、原作から大きく逸れたと私が感じた箇所はしっかり修正させて頂いてる』
と、書いてあったし、
芦原先生の要望にドラマのスタッフやキャストがしっかり応えてくれてできた作品なんだなと思った。
ドラマは面白くて、8話まで観れた。

漫画「セクシー田中さん(7巻)」の中には、
『物語終盤の原作にはまだないオリジナル展開や、そこに向かう為の必要なアレンジについては、あらすじからセリフに至るまで全て私が書かせて頂いてます。恐らく8話以降に収録されるはず』
『コミックス派でネタバレを避けたい方は、申し訳ないですが、ドラマは録画して、8巻読了後にご覧下さいませ』
とも書かれてあった。
私はネタバレを避けたかったから、ドラマの9・10話は録画して、観てない。
漫画の8巻を待とうと思った。


ある時、芦原先生がXに浮上した。
アカウント持ってなかったのになんでだろうと思ってたけど、事の発端は、脚本家のインスタらしい。
脚本家は、インスタで
『最後は脚本も書きたいという原作者たっての要望があり、過去に経験したことのない事態で困惑しました』
と話していたらしい。
そのインスタの投稿が去年の12月。

1月26日には、芦原先生が、ドラマ化の経緯をXで伝えている。
その中で、9・10話の脚本を芦原先生自身が担当することになった経緯も話していた。
丁寧な説明だったし、ポストの最後には、ドラマの視聴者や漫画の読者に感謝を伝えていて、素敵な方だなぁと思った。

嫌な予感がした。

1月28日
『攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい』
芦原先生が亡くなる直前のポストがTLで流れた時、嫌な予感がした。

きっと、ドラマ化の経緯を説明したことで、テレビ局や脚本家を叩く人たちが現れて、ネットが荒れたんだろう。
芦原先生は気に病んだのかもしれない。

最終話(10話)の評判が良くないのも気にされていて
『私の力不足が露呈する形となり反省しきりです』
とXで話していた。

私に何ができたのだろう。。
亡くなる前に「ずっと応援してます」とか、「あなたの作品が大好きです」とか、言えなかった。言いたかった。
私に何ができたのだろう。
考えてもわからない。
芦原先生の苦しみも辛さも芦原先生にしかわからないよ。

自分の作品と向き合うのが辛かったんだろうなぁとは思う。
もう向き合えない限界まで来ていたのかもしれない。
漫画描けなくてもいい。
8巻が届かなくてもいい。
ただ生きててほしかった。
この世にいないなんて、、もう、伝えられないじゃん。
ねえ?
「素敵な作品をありがとうございます」とか言えないじゃん。

今でも、ドラマ9・10話は観てないよ。観れてないよ。
8巻は受け取れないってわかってるのに、心のどこかで待ってる自分がいるよ。
おかしいよね?

大好きな漫画家が亡くなるなんて、初めての経験で、
何もしたくなくて、何かしようとしても力出なくて、
これを「虚無感」というのかな?と思った。
ただただ涙が出てくる。
悲しい、悲しい、悲しいしかない。
朝も夜も泣いて、気付いたら目が腫れてた。

最近やっとだよ。
やっと動けるようになったし、頑張らなきゃと思えるようになった。
芦原先生の近くにいる方は相当苦しいと思う。
芦原先生の全作品を集めるほどの大ファンは、私以上に苦しいんじゃないかな?辛いんじゃないかな?
できれば経験したくない。
こんなこと二度と起きてほしくない。


都合良く切り取られたニュースにうんざりする。
原作改変が問題じゃないだろ。。
脚本家のインスタ投稿が事の発端。
9・10話の脚本を担当したのが芦原先生になって、不満があったのはわかるけど、テレビ局側に言ってくれよ。
何故SNS発信する??
「原作者が出しゃばってきた」みたいな言い方されて、芦原先生も良い気しないでしょう?

ドラマは問題ないと思う。
原作の内容から大きく逸れないように、脚本を芦原先生が1〜8話も加筆修正してくれたおかげか、原作ファンの私でも楽しめる作品になったと思う。
悲しくて、9・10話は観れてないが。。
芦原先生がドラマ作りにも力入れてたって、私は知っている。

問題はドラマの裏側。
原作者も脚本家も気持ち良くお仕事できる環境が作られていなかった結果なんだと思う。
日本テレビと小学館が上手く連携取れていたら、こんなことにはなっていなかったんだと思う。
組織的に見直さないと、今後も同じことが起きるだろう。
もうしんどい思いはしたくない。
再発防止に努めてほしいと切に願います。