私が資格を取ろうとしない理由 | 悪態のプログラマ

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とある職業プログラマの悪態を綴る。
入門書が書かないプログラミングのための知識、会社の研修が教えないシステム開発業界の裏話は、新人プログラマや、これからプログラマを目指す人たちへのメッセージでもある。

ITPro の「情報処理技術者試験は,存在価値がなくなったのか? 」という記事を読んだ(※)。実は、私は資格を取ろうとしない技術者の一人である。いい機会なので、なぜ取ろうとしないのか、考えてみることにした。


まず思いつくのは、「他にもっとやりたいことが沢山ある」ということだ。この業界、常に新しく面白そうな技術が出てくる。調べてみたいことがどんどん増えて追いつかない状況だ。そんな中で、特に面白そうでもない資格試験の勉強をする気にはなれない。

では、もっと時間に余裕があれば資格の勉強をするのだろうか? と考えると、やはりしないだろう。おそらく、別の趣味に使うと思う(小説を読んだり、映画を観たり・・・)。・・・結局のところ、単に勉強が嫌いなだけかもしれない。

ここまできて、「勉強しなければ受からない」という前提で考えていることに気がついた。資格試験というと、どうしてもそういうイメージがある。周りで受験している人を見ていてもそんな感じだし、冒頭で紹介した記事にも、

現役のプロジェクトマネージャが必ず,「プロジェクトマネージャ試験」に合格できるわけではない。合格するには,知識を整理するための受験勉強の時間を日々の業務とは別に割く必要がある。


とあるから、実際、そうなのだろう。

「現場で通用する力がある人なら受けるだけで取れる」というようなものなら受けてみてもいいのだが・・・。

というと、「なにをふざけたことを」と思われるかもしれないが、このことは、資格試験の「妥当性」という観点から考えると、結構深い問題のような気もする。資格試験の本来の目的は、「現場で通用する力があるかどうか」を調べることのはずだからだ。


最後に断っておくが、私は資格無用論者ではない。「そんな役に立たないものはいらん」などと言うつもりはない。何事も、体系的な勉強をし、基礎的な力をつけることは重要だということは知っている。だから、勉強して試験を受け、資格を取っている人は尊敬する。もちろん、自分にできないからこそ尊敬しているわけだ。




yasuhoの隠れ家 さん経由。



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