W杯!もう全試合が夢の競演。 3 | 商船裏方日記

商船裏方日記

船の世界に入って数年。
失敗珍談は数知れず、それでもめげずにひたすら前進を続ける中年です。
そんな世界を中心に裏話を含めて紹介して行きます。

ハカってご存知ですか?
ラグビーの試合の前に、主に南太平洋諸国の代表が試合前に踊る儀式ですね。
世界最強の黒衣のチーム、New Zealand代表が世界的に有名にせしめました。
今回出場国では、元祖(?)NZの他、サモア、フィジー、トンガが踊ります。


実は、このNZのハカは確か2005年を起点に、伝統的なハカスタイルから変わったはずです。
それまでのハカはカマテと言う踊り。


90年代位に、このカマテが「頑張って」に空耳で聞こえるので、CMで「頑張って、頑張って!」と某薬品のCMでも使われました。
それ位、有名で皆に愛され尊敬もされる儀式でしたが、実は徐々に変わります。


いやがおうにも余りの人気っぷりに商用価値が付加されすぎててしまい、神聖さが薄れる危険性に直面しました。
NZのラグビー協会は焦り、新しいハカを考案したのです。
しかし、このハカがまたも議論を呼びます。


人気ないのです。
おまけにパフォーマンスで、舌を出して首を親指で掻き切るジェスチャーがあるんです。


まぁ、あちらの文化ではそれは普通だったり別に信愛(…考えにくい)なのかもしれないんですけど、(割と多くの国では)紳士と礼儀のスポーツにおいてちょっと失礼すぎるんじゃないの?と言う意見が噴出したんですね。
で、自粛して胸の前で親指を横に持っていく等、工夫したみたいです。


…が!


昨日放送のフランスとの試合、NZのハカはパンゴ(新しい方のハカ)。
特に首の前で切るパフォーマンスは自粛して胸の前で切る筈だったのに、思いっきりカメラの前の選手がやりやがりました。
下品に舌を出して、首の前で明らか親指を横に掻き切るポーズ!


ハカは試合に出場出来る悦びと相手の挑戦に対する敬意が有る神聖な儀式と(自分勝手ながら)思っていたのですがそうでは無かったようです。
神聖な戦士だと思っていた15人は私には単なるラグビーが世界一上手いならず者に成り下がりました。


もーこーなったら8年後、桜でぜってーあいつらぶっ倒して欲しいです。
FWは相撲取りで固めて、試合前に四股踏んで手刀切ってビビらせてやって欲しい。


ああ…でも、強いんだよな…。