迷子の猫は帰れない | 商船裏方日記

商船裏方日記

船の世界に入って数年。
失敗珍談は数知れず、それでもめげずにひたすら前進を続ける中年です。
そんな世界を中心に裏話を含めて紹介して行きます。

久々の更新です。
夏休みも終わってガチャガチャだった仕事も少しずつ整理出来てやっと落ち着いて来ました。

突然ですが普通の余り船の業界じゃない一般の方は船種て幾つ位御存知でしょうか。


例えばこれ判りますでしょうか?

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答えはPCC(Pure Car Carrier =自動車専用運搬船)です。
この船は内航船ですが、大きい船だと一度に6400台も運べたりします。
良く高速とかで見かけるトラックで車を運べても精々4~5台位であることを考えると経済効果大きいですよね。



さて、こんな感じで商船て大まか下記の種類があります。
・ばら積み…バルク。穀物運んだり、大量にバラバラな物を運べる所から。鉱石運搬船も含まれたりします
・コンテナ…コンテナを積む専門船です。
あのトラックとかで運ぶコンテナを沢山積めて、8000個一度に運べる大きな船もあります。
しかし最近は業績的に苦戦しています。
・自動車運搬船…自動車を専門に運びます。
PCCとかPCTCとかROROなんて呼んだりします。
・タンカー…一番有名な船ですね!
和名では油槽船て言います。
運ぶ内容によってはケミカルタンカー(略してケミタン)とか、大きさでVLCC(略してVL)とか言ったりします。
液化ガス(LNGとかLPG)を運ぶ船もここに分類されます。
タンクの中は超低温で、当然ながら火気厳禁で、喫煙とか静電気系は厳しく管理されます。
・客船…乗りたいですよね…
日本で有名なのでは「ASKA2(日本郵船)」「にっぽん丸・ふじ丸(商船三井)」なんかがありますね。
他にも沢山ありますが、それはいずれいつか。


さて、ここまで船種の説明を長々書いたのは、私、南極が訪船した時のある共通点があるからです。



それは、と言うと…
(続く)