横浜BUNTAI三大世界戦。
【WBA世界バンタム級タイトルマッチ】
アントニオ・バルガス(米国)VS比嘉大吾(志成)
「負けたらそのまま引退会見」文字通り背水の陣で挑んだ比嘉。
1Rはお互い様子見。
但し振り分けるとバルガス。
2Rもラスト30で手を出してきたバルガス。
3Rから比嘉は持前の運動量の多さで打って動き右も決める。
但しパンチフォームが大きい比嘉に対し、バルガスのそれはコンパクト。
スピード、回転の速さという観点ではバルガス。
この差がポイント的にはかなり大きかった。
4R、比嘉は得意の左フックを絶妙の角度から入れ、値千金のダウンを奪う。
ただバルガスも猛然と反撃。
打たれ脆さは有るが、回復が早くこのシーンも想像通り。
この回を終えてバルガスのKO負けは無いと感じた。
比嘉にはこのリードを攻めつつもいかに守っていくかがテーマとなった。
作戦通り5R比嘉は脚と左。左ジャブが実に機能した。
6Rも巧く動きながら小休止するがペースを渡さない比嘉。
但しスタミナ残量はバルガスが上回り、この疲労度の差は試合終了まで逆転することはなかった。
ただ比嘉は9、10Rを抑える。
10Rはバルガスは明らかに比嘉のパンチにダメージを受け効く。
11R、バルガスは手打ちコンパクトでポイントを挙げたが、自分の採点では比嘉が2Pリード。
12R倒されなければ戴冠と感じていたが、ポイントに確信が持てない陣営&比嘉は攻め入り、痛恨のダウンを喫する。
これでジ・エンド・・・。
判定は三者共113-113。自分の現地採点も同じ(比嘉は3、4、5、6、9、10R※4Rは10-8)





1、2Rを辛めに付けたので比嘉勝利の予感も有ったが、無念の引き分け。
WBCルールであれば比嘉は最終ラウンド脚を使い捌いただろうが、最終回攻めていくのが比嘉大吾。
試合後比嘉は引退を表明したが、惜敗の後2連続引き分け。悔いが残らないのだろうか?
ここは拳闘界の大仁田になっても文句は出ないだろう。
ただ個人的には比嘉が27戦も戦うとは想像していなかった。
フライ戴冠時も「太く短い」選手生活を想像した。
高いKO率から強打者のイメージも有るが、巧さもある良いファイターだった。
個人的にはデュランの様な巧いファイターになることすら想像したことも有った。
結果良くも悪くも南国気質が比嘉の魅力だったという事。
試合の流れも良い時と悪い時がそれこそ波のように訪れてきた。
一方辛くも王座を守ったバルガスだが、想像通りアゴに難点があり怖さはない。
試合後リングへ上がった堤聖也とは好試合を演じるだろうが、勝ち抜けられる力はないだろう。