異例の早期来日をしたムロジョン・アフマダリエフ。 

 

その練習光景が報道陣へ初公開された。 

 

井上真吾トレーナーはじめ、相手陣営も総出の為、ムロジョンは軽めの動きのみ披露。 

 

まず目についたのは体躯の太さ。 

 

本格減量はこれからなのだろう。 

 

やはり骨格は生粋のスーパーバンタム級。 

 

この辺は下のクラスから上げて来た井上と違うが、ドヘニー、タパレスらと体感済の井上だけに心配なし。 

 

但し首も太く、歯の数も多いのではと思わせるマイキー顔。 

 

打たれ強さは相当なものだろう。但し比例して的(顔)は大きいな。 

 

基本に忠実な軽めのシャドー。バランスが良く前の手が強そうだ。 

ミットも軽めでスピードも抑えていたが、技術は感じさせる。 流石トップアマ。

 

井上へ用意していると思われる左フックは封印。 

 

ムロジョンのレベルの高さは解っているので、想定内と言うか想像通り良い選手。 

 

そして一番の武器は国と軍を背負っているとの発言から来る精神面。 

 

ウズベキスタンは当然徴兵制(18歳~1年間)も有り、国民は平和ボケの我国とは段違いの心持を有している。 

 

ムロジョンは世界王者でありながられっきとした現役軍人。 

 

当然防戦一方の貝戦法など取れない。 

 

誇りをもって井上へ挑んでくるだろう。 

 

軽いながらも牙を隠しきれないムロジョンの練習光景を見て、楽しみと共に少し嫌な予感が湧いて来た。 

 

 

日本中量級の雄二名がグローブを吊るした。 

 

元OPBFスーパーフェザー級、日本ライト級王者三代大訓(横浜光) 

 

元日本ライト級、OPBF、WBO-AP級王者吉野修一郎(三迫) 

何れもアジア圏では実力者として評価されていたが、 世界には届かず。 

 

吉野は2023年4月シャークール・スティーブンソン(米国)に三代は2025年6月アンディ・クルス(キューバ)に完敗。 

 

世界の壁を知り、限界を悟った。 

 

吉野はアジア圏では抜きんでたパワーを誇ったが、本来技巧派と目されているシャクールのパンチは吉野のそれを上回るパワーと切れ。 

 

高レベルの左ジャブを有している三代も異次元レベルの技巧を持つクルスに手も足も出なかった。 

 

現在世界軽量級を席巻している日本拳闘界もフェザー級以上の王者が不在。 

 

次のフェーズへ行くのは中量級王者誕生がマスト。 

 

仮に怪物井上がスーパーフェザー級王座を獲得し、そのピースを埋めるという事ではなく、生粋の中量級選手が世界王座に到達し、且つ防衛ロードを進まなければ見えてこないものがある。 

 

日本人悲願のウェルター級王座は遥か彼方に遠のいているが、周辺クラス王座戴冠すればまたその機会も出て来るだろう。 

 

数十年前より心技体から体技心へと世界の潮流は変化している。 

 

海外修行含め、パワー向上と向き合わないと中量級王座獲得は見えてこない。 

 

リタイアした吉野、三代も世界の実力を体感した。 

 

この得難い経験を是非後進の指導へ活かして欲しいものだ。 

 

両選手の試合に楽しませて頂きました。


吉野VS中谷、三代VS伊藤…素晴らしいパフォーマンスだった。

 

本当にお疲れ様でした。

 

9月14日ムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン)の挑戦を受ける井上尚弥。 

 

マーロン・タパレス(比国)をスパーパートナーとして招聘したが、最近は国内にパートナーを求め調整している。 

 

以前はタフなメキシカン、比国戦士たちを選出していたが、若干の違和感も覚えていた模様。 

 

やはり母国語が共通のパートナーとの「対話」が充実した時間を創成する様だ。 

何もフィジークコンテストではないのだが、先日UPされた井上の体躯は凄まじく、過去ベスト? 

 

今回はKOを狙わずにムロジョンをコントロールし、その先にKOが生まれるという理想的なプランで行くと思うが、ネリ戦のように序盤から倒す気持ちがはやる事だけが心配。 

 

この筋肉の鎧は井上自身に何をもたらすのだろう。 

 

自身の持ち味であるスピード、ポジショニングに特化して難敵ムロジョンを料理して欲しいものだ。