驚きの訃報。 

 

サウジリングで「引退試合」を予定していたリッキー・ハットン氏(英国)が逝去。 

 

46歳という年齢と前途の引退試合計画を聞いていただけに訃報が結びつかない。 

 

英国で絶大な人気を誇ったハットン。 

 

労働階級に生まれ、いわゆる方言で話すハットンはその熱いファイトスタイルで英国ではボクシングの枠を超えたスポーツヒーローだった。 

 

彼の自叙伝 「Ricky Hatton’s Vegas Tales」も英国本屋で山積みとなっていたらしい。 

 

ハットンは身長171cmでリーチは見た目通り165cmと短いが、このフレームでWBA、IBFスーパーライト、WBAウェルターの二階級を制覇した。 

 

どうしてもフロイド・メイウェザーとマニー・パッキャオ戦の痛烈なKO負けのイメージは有るが、メイウェザーに敗れるまで43勝(31KO)無敗を誇っていた。 

 

グッドルーザーでありながら偉大なる戦績の持ち主。 

 

ハットンの熱い戦いを見直した。 

 

パンチが有り勇敢。 

 

駆け引き無しで相手へ飛び込んでいく。 

 

これは人気出るわけだ。 

 

正にロックだ。 

 

メイウェザーやパッキャオ戦も勲章。 

 

恥ずべきことなど何もない。 

 

このKO負けは奇しくも勝者(メイとパック)のキャリアベストKOとなっている。 

 

それだけハットンが偉大で勇気をもって攻め入った証。 

それにしてもリッキー・ハットン・・・46歳は寂し過ぎる。 

 

リッキー・ハットン氏のご冥福をお祈り申し上げます。 

 

名古屋IGアリーナにて行われた三大世界戦。

 

メイン以外のカードを

 

【WBA世界ミニマム級王座決定戦】 

 

高田勇仁(ライオンズ)VS松本流星(帝拳) 

 

1R、松本は身体が大きい。リカバリーでは松本。 

 

高田の動きは良いが、松本は左ストレートで高田の顔面を上げる。 

 

その後、高田は左回りで同パンチ被弾を防ぐ。 

 

10-9松本 

 

 

2R、スピードのある松本は打ち終わりへパンチ。 

 

対する高田は距離が中途半端。 

 

高田の右から左にパワーも感じるが、松本は冷静に切れのある左ストレート。 

 

松本の右フックでバランス崩した高田はあえて下がりカウンター狙い。 

 

10-9松本 

 

 

3R、高田は動きよいが、その動きを距離詰めに使えない。 

 

松本の冷静なステップが高田の動きを可視化。 

 

左カウンターボディーも当てる。 

 

10-9松本 

 

 

4R、高田は乱戦へ持ち込みたいが、綺麗に対峙してしまう。 

 

松本カウンター。 

 

サウスポースタイルの押し引きでストレート。 

 

足が引っかかりスリップ裁定も高田をコントロール。 

 

10-9松本 

 

 

5R、高田はリターン狙いで消極的。 

 

両者踏み込んだところで偶然のバッティング発生。 

 

高田は出血も有りダメージ深く、即ストップ宣告(5R1:26負傷判定。田中主審好判断) 

 

5R途中までの採点は3-0(50-45X2名、50-46)で松本の戴冠を支持。 

しかしこのエンディングに松本のインタビューも割愛。 

 

高田は担架で搬送されたが、敏速な措置。 

 

本田会長も心配そうに控室へ。 

 

幸い高田は会場に戻ってきたが、こちらの心臓にも悪い。 

 

ある意味KO負け以上のダメージ。再起には充分なインターバルが必要だ。 

 

今回スタミナの不安があったのだろうか、前半から乱戦の展開へ持ち込まなければ、巧い松本を崩すことは出来ない。 

 

安全対策と言えば、前座ゾーンで行われたJBC-L今永虎雅VS村上雄大は5Rにストップすべき試合。 

 

本当に危機感が有るのだろうか・・・。 

 

JBCは今一度この試合のビデオを見て検証して欲しい。 

 

 

 

 

名古屋IGアリーナ三大世界戦。

 

セミファイナル

 

【WBO世界バンタム級タイトルマッチ】 

 

武居由樹(大橋)VSクリスチャン・メディナ(メキシコ) 

 

1R、武居は例のステップでロングレンジ。 

 

メディナは頑強な身体から重いパンチをフルで合わせてくる。 

 

そして何と武居の飛び込みざまの動きへパンチを合わせて来た・・・。 

 

メディナは右フルスイング。 

 

またバッティングで嫌な流れだが、武居は強気。 

 

それが裏目に。良くないポジション、姿勢で右フックをアゴに食らいダウンを喫する。 

 

終盤の為、武居は強気スタイル時間を過ごす。 

 

この強気が武居の武器でも弱点でもある。 

 

10-8メディナ 

 

 

2R、メディナガード固めてフルスイング。 

 

メキシカン+ロシア系の様な獰猛さ。 

 

武居の左に右を合わせてくるメディナ。 

 

コンパクトフォームからも強いパンチが打てる。 

 

武居は強気だが、ガードの低さが怖い。 

 

スリリングな展開が続く。 

 

10-9メディナ 

 

 

3R、武居は「ボクシング」すべきだが、強気ベース。 

 

武居左ボディーとリターンを入れるが、メディナもリターンから自ら攻め入ってくる。 

 

武居は右と足が必須なのだが・・・。 

 

10-9メディナ 

 

 

4R、武居足と右。そして左下入れるとメディナは嫌がる素振り。 

 

右ジャブが功を奏し始めるが、打ち終わりのポジション悪くメディナ強打を貰う。 

 

メディナの右でロープへ攻め込まれ、ニュートラルコーナーで右アッパーを6~7発つるべ打ちされる武居を見て主審(ラモン・ペーニャ)はストップ宣告(4R1:21TKO) 

 

その前のシーンで武居もあえてロープを背に反撃パンチを放っていたので、悔いが残るエンディングだろうが、あのストップは致し方ない。 

 

異常に強い武居の足腰が裏目に出た(逃げのダウンやクリンチに行かないで耐える) 

 

まさかの番狂わせ。 

 

武居の入り際にパンチ合わせて来たメディナの作戦がハマった試合。 

 

メディナは己を知っており、武居へパンチ合わせる事一択。 

 

武居は脚と右でボクシングすれば後半ボディーで削れた相手だろうが、これがボクシング。 

那須川天心とのビッグマッチが潰えたのか・・・。 

 

気が早いが対策取り再戦が有ればメディナへのリベンジは可能と見るのだが、どの様な判断をするのだろう。 

 

メディナ:26勝(19KO)4敗 

武居:11勝(9KO)1敗