アンソニー・オラスクアガ 

 

5戦連続で日本リングで戦ってきたが、ラスベガス(於:フォンテンブロー)初登場。 

 

【WBO世界フライ級タイトルマッチ】 

アンソニー・オラスクアガ(米国)VSカルロス・カマチョ(プエルトリコ) 

 

カマチョはWBOのプエルトリコ忖度も有るのだろうが、1位へランク(19勝(8KO)1敗)。 

 

名前だけなら応援したくなる。 

1R、両者とも似たようなサイズ。 

 

オラスクアガは広いスタンスからプレッシャーをいかける。 

 

対するカマチョ。偉大なる同名ボクサーオマージュのトランクス。 

 

右と左の違いはあるが、ステップワークと言うか脚のフォルム自体もヘクター・カマチョに似ている・・・。 

 

ペースはオラスクアガなのだが、カマチョもステップとカウンターを合わせてくる。 

 

左フックの切れはプエルトリカンらしく鋭い。 

 

2R、ベガスリングでアピールしたいオラスクアガは引き続きプレッシャーで距離を潰していく。 

 

時折飛んでくるカマチョのカウンターにも委細構わず正面から潰す。 

 

右と左のアッパーでカマチョを起こし、更に左アッパーでアゴを跳ね上げると強い右を迷いなく続ける。 

 

最後の詰めは強烈。放つパンチが全てが強い。 

 

これだけ強打を続けられるのは才能。 

 

防戦一方のカマチョをみて主審がストップ宣告(2R2:36TKO) 

 

オラスクアガが3度目の防衛に成功。 

 

好戦的でベガスファンの目に留まったと思う。 

 

一方敗者カルロス・カマチョ。 

 

オラスクアガの強打に潰されたが、深刻ダメージもなくラテンにありがちな敗戦=モチベ消失に陥らなければ、あのセンスはもう一度見て見たくなる選手。 

 

日本人ボクサーが嫌がるスタイルの持ち主。日本リングで観てみたい選手だ。

クロフォードVSカネロ、井上VSアフマダリエフらの陰に隠れた感は否めないが、 男子アマボクシングで快挙! 

 

英国リバプールで行われたWBが初めて手掛ける「世界選手権」で男子三人(50kg級銅メダル牧野草子、60kg級銅メダル北本隼輔、70kg級銀メダル岡澤セオン)がメダル獲得。 

70kg級銀メダルを獲得した岡澤セオンは2021年ベオグラード大会の金メダルに次いで男子選手初の二度目のメダル獲得。 

 

これは凄い。「生涯アマ」宣言をしている岡澤だからこその記録だろうが、世界選手権二度のメダル獲得とは考えられない快挙。 

 

ただ本丸は2028年ロス五輪金メダル。 

 

3年後と気が遠くなるような月日を過ごさねばならないが、打たせない岡澤。 

 

今回の銀メダル獲得も今後の採点上、有利に働く。 

 

恵まれた体躯のサウスポー北本、須佐イズム後継者牧野と共に期待しかない。 

 

ボクシングビート最新号(2025年10月号)

表紙は井上尚弥ムロジョン戦での勝因となった左ジャブ

 

【井上VSアフマダリエフ】

公式採点表、10Rと12Rは三者ともムロジョンへ。

プエルトリコジャッジは何と4Rもムロジョンへ・・・。

 

早くもWOWOWでON AIRされるのでチェックするけれど12R以外は井上だな。

 

【那須川天心の魅力】

毎号楽しみな企画。天心は日本人ボクサーの中で一番考えている選手。

 

ついには「能」にまで言及。

 

その昔桑田真澄が「ナンバ走り」(肩を前後振らない走法)を取り入れた。

あのボルトもナンバに通じる走り。桑田の先見に恐れ入る。

 

桑田のように天心も一生アスリートなのだろう。

 

【リング事故を防ぐために】

とにかく今月号はこれにつきる。

総頁6枚に及ぶ記事。

 

香川大教授の「水抜き減量法」が及ぼすリスクへの研究結果は関係各位必読。

 

自分が感じていた「キッズボクサー」問題は実に悩ましい。

 

比較しても意味がないが柔道では30年で120名もの学生が亡くなっているというが、ボクシングの事故はまた違った波及がある。

 

プロアマ全力でボクサーたちを守ろう。

 

【秋次克真】

単身米国で世界を狙う無敗ランカー(IBF世界バンタム級14位)

 

もう夢がありすぎのドラマの世界。恥ずかしながら動画未見!今度チェックします。

 

【ボクシング珍談奇談】

ジョー小泉氏の「なぜ日本人中量級は世界に通じない」

3回にわたる考察。

長年この競技を現場で見てきた氏の言葉は的確だ。

 

【チャンピオンの殿堂】

文字通り日本中量級の壁となったエディ・パーキンス(米国)

 

165cmの選手でパワーも並みだが、なぜか底を見せずに98戦。

 

やはり技術がそれを可能にしたのだろう。

 

現代よりはるかに遅かったストップ基準に小さなグローブ、当日計量。

 

いろいろと考えさせられる。

 

最後にひとくさり。

この時期「観るボクシング」で何もこの映画作品を紹介することはないだろう。

 

自分は二度と見ない作品。

 

不謹慎だ。良識を疑う。