リング渦により尊い命が失われ、元世界王者も病床に伏している日本拳闘界。
悲しみは消えないし、観戦中に常に不安を抱えるのは初めての経験だ。
明らかに以前とは違う原因があると感じている。
海外でも相次ぐリング渦により「ボクシング無期限禁止」の措置が取られた国がある。

偉大なるアズマー・ネルソンはじめ数多くの名選手を生んだアフリカの雄ガーナ。
今年3月29日に行われたライトヘビー級8回戦と同9月12日に行われたライトヘビー級戦で二人の選手が帰らぬ人となった。
3月の試合は死因が心不全とのことで打撃が起因したものではないとの可能性もあるが、痛ましい事故であることは変わりない。
3月の試合は12勝(12KO)1敗のガーナ選手に40歳のナイジェリア選手。
9月の試合は15勝(14KO)2敗のガーナ選手に32歳のガーナ選手があてられた。
力量差があったかは判断しかねるが、どこの国でもあり得るマッチメイク。
わが国では「重量級での事故が少なく軽量級のパンチ蓄積が起因している」との推察もあるが、(重量級の)試合数が少ないだけではとも感じる。
ボクシング年間試合数は世界的にも多いわが国。
事故率は事故件数を試合数から算出すべきだが、感覚的に言われている「海外では事故は少ない」には違和がある。事故は試合総数が少ないと思われるアフリカリングでも起きるということ。
ガーナ国内ボクシングを管理していると思われる団体(ガーナスポーツ局)は、ボクシング無期限禁止措置を下した。
原因と対策が講じられれば早晩解除されると思われるが、わが国でも起こり得る事例だ。
ガーナはあまりに遠い国だが、情報交換のパイプがあるのであれば諸々の事項を共有化したい。
リング渦に遭われたガーナ選手、ナイジェリア選手のご冥福をお祈りいたします。