11月24日に迫った那須川天心VS井上拓真

 

12日にまず那須川天心が公開練習。

 

シャドー3ラウンドに次ぎメキシカン強豪パートナー(WBO-SB14位・セレックス・カストロ)と2ラウンドのスパーを披露。

 

最後はミット打ちとシャドーでしめた。

 

那須川は自らのスタイルを相変わらず刺さるコメントで表現。

 

「無駄なものがなくなってきた。動きも思考も本当にシンプルになってきた。本当に自分の体を誰かが動かしているんじゃないか、みたいな感覚」

 

「自分で自分を動かすっていうことが今回見つかった。そこがしっかりはまれば、面白いことが起きるんじゃないかなと思っています」

 

「いろんなスタイルに挑戦してきた。それを全部合わせた戦いっていうのが、今回になると思う。それを集約したスタイルと言いますか、『シン・ボクシング』と言いますか、そういうスタイルが出せるっていうのは自分の中でも思っています」

 

「怖いものはない。今から研究するならどうぞ研究してください」

 

キックキャリアは長いが、国際式はわずか7戦にして達人の域に達しつつある天心。

 

ただ相手も名うての技巧派井上拓真。

 

こと体の動きはアプローチ違えど天心同様高レベルにある。

 

序盤、中盤の技術攻防。終盤のスパークと目の離せない技術戦だ。

プライムビデオ視聴者数にも期待したい。

 

現代ボクシングで旬という加点項目を考慮すると考え得る最高の対決カードのひとつ

 

ジャロン・エニスVSバージル・オルティスJrが実現しようとしている。

 

オルティスの最新試合(8日米国 テキサス州フォートワース)

 

WBC世界スーパーウェルター級暫定タイトルマッチ

バージル・オルティスJr(米国)VS.エリクソン・ルビン(米国)

 

1R、開始早々スピードのあるサウスポー・ルビンへオルティスは距離を詰める。

 

ピーカーブースタイルと思えるガードで手数が少ないが、正にフィジカルでプレッシャーをかけ続ける。

 

左フックボディーでルビンの動きを止め、プレス。

 

距離が開いても鋭いパンチを飛ばす。

 

終盤は青コーナーへ詰めパンチ出力を上げる。

 

10-9オルティス

 

 

2R、オルティスはプレス。

 

パンチを出さないときにも細かい動き(フェイント、相手パンチに反応)が巧い。

 

ロープへ詰めクロスレンジでも相手パンチを食わないガードと上体の動き。

 

左フック中心に攻めていたパターンから突如右フックにパワーを込める。

 

右三発に左フックも混ぜ連打を浴びせる。

 

ガード一辺倒のルビオ被弾を受け、ジェームス・グリーン主審がストップ宣告(2R1:32TKO)

 

少し早い感もあったが、近くで見ている主審の判断を尊重したい。

オルティスは暫定王座2度目の防衛で24勝(22KO)

 

会場に来ていたエニスと舌戦開始、対戦に合意。

 

ただオルティス陣営はブーツ戦以外にもフンドラ、チャーロ、スペンスらの選択肢もあることを示唆したが、ここはジャロン・エニスとの対決一択だろう。

 

旬を逃してはいけない。

 

実はエニスの保持する王座も暫定(WBCーSW級)だが、そこを気にするのは一部の人間だけ。

 

無敗同士(エニスは34勝(30KO)1NC)

 

28歳のエニスに27歳のオルティス。

 

若き無敗王者同士の対決。

 

これぞ黄金の80年代の再現だ。レナードVSハーンズ、カリーVSマクローリー

 

現状エニスの技術が上回るとみるが、オルティスの殺傷本能が技術を飲み込んだデュランVSレナード初戦の様になる可能性もある??

 

11月24日にトヨタアリーナ東京で行われる珠玉の技術戦。

 

【WBC世界バンタム級王座決定戦】

那須川天心(帝拳)VS井上拓真(大橋)

 

現役世界王者をパートナーに招聘するなど余念のない那須川陣営だが、井上拓真側も万全。

 

アマエリートの堤麗斗、坂井優太らとのスパーを重ねているという。

 

坂井などスパーでの巧さはある意味世界レベル。

 

短い尺では那須川以上に捕まえるのが難しい。

 

この選手が同門にいるとは練習環境に帝拳同様恵まれている。

 

対那須川トレーニングは技術、戦略を磨くこととなるので、比国、メキシコからタフなパートナーを呼びゴリゴリスパーをこなすよりも有用か?

 

そして何よりものキラーコンテンツは井上家。

真吾トレーナーに加え、兄尚弥が左構えになり対峙。

 

このファミリーの結束が本番でいざという時にものを言いそうだ。

 

予想では那須川有利の声が多く、自分も天心勝利予想の一人だが、拓真のこの試合に期する思い、キャリア、また派手ではないが高レベルの技術は予想を覆す可能性がある。

 

特に試合が派手になり後半にもつれ込めば強いのは拓真。

 

一般もマニアもうならせる技術戦となることは必至。

 

また試合直前の両者コメントも楽しみな対決だ。