本日は大田区総合体育館へ井岡一翔バンタム転級戦に。

 

「WBA世界バンタム級挑戦者決定戦」と銘打たれた一戦。

 

【井岡一翔(志成)VSマイケル・オルドスゴイティ(ベネズエラ)】

 

WBA9位井岡と11位オルドスゴイティとの間で争われる「挑戦者決定戦」

 

しかもオルドスゴイティはカード決定後に急遽11位へランクされた急造世界ランカー。

 

戦績は15勝(14KO)1敗とインパクトがあるが、果たして・・・。

 

1R、開始直後からオルドスゴイティに拍子抜け。

 

パンチもスピードもなく、見た目も打たれ脆そう。

 

井岡は開始直後に相手力量を把握したことだろう。

 

10-9井岡 

 

2R、井岡は得意の左レバーでオルドスゴイティを悶絶させる。

 

何とか立ち上がったがKOはもう時間の問題。

 

10-8井岡

 

3R、諸々残量がないオルドスゴイティは打って出てくるが、スピードもパワーも井岡に脅威を与えるものではない。

 

余裕をもってやり過ごした井岡。後半逆にロープへ詰める。

 

10-9井岡

 

4R、井岡の左レバーがオルドスゴイティをえぐるとジ・エンド。

 

再度悶絶のオルドスゴイティは10カウントを聴いた(4R2:42KO)

 

謎の対戦相手オルドスゴイティは全くの二線級。

 

大晦日にとんだモンキービジネスを見せられた。

 

ある程度予想もしていたが、それ以上に相手のレベルが酷かった。

 

試合後井岡は「5月東京ドームで井上拓真への挑戦」をアピール

 

大橋陣営もビジネス的に望むところだが、リングサイドに陣取っていた堤聖也に対して失礼な話だし、WBA立会人も驚きだろう。

 

ただ拓真VS井岡はストーリーもあり魅力的だ。

 

Leminoに転じてから井岡が各ボクサーの名を出すようになったのは悪いことではない。

 

果たして井岡次戦はどうなるのかな?

 

セミ

【吉良大弥(志成)VSイバン・バルデラス(メキシコ)】

 

この対決にも「WBA世界ライトフライ級挑戦者決定戦」の冠が付いていた。

 

WBALF級2位の吉良と7位バルデラスの対戦。

 

1R、吉良は相手射程内へ身を置きながらも柔らかい身体と目の良さを発揮し、相手パンチを躱す。

 

そして上半身を柔らかく使いパンチ軌道スペース作り左フックをアジャスト。

 

センスを感じさせる所作だ。

 

またお互い右パンチの打ち合い。

 

正直両者パワーは平均レベル。

 

10-9吉良

 

2R、ただその右パンチがカウンターとして当たると話は別。

 

バルデラスの左に合わせた右カウンター一発でバルデラスは大の字になり、10カウントを聴いた(2R0:27KO)

 

吉良は同門の先輩井岡一翔を思わせる動きも見せる好選手。

 

ただWBA王者(レネ・サンティアゴ)は速いサイドステップを駆使する吉良が一番苦手なスタイルの持ち主。

 

まだ4戦のキャリアで挑む相手ではないな。

 

27日名古屋とサウジアラビアで行われた興行。

 

その他のカードを 

 

【ジョンリエル・カシメロ(比国)VS溝越斗夢(LASH)】

 

溝越も一回り身体が大きいので強打カシメロと対峙し、強気に右カウンター狙う。

 

ただカシメロも強いジャブで溝越を鼻血まみれ。

 

余裕のカシメロは右ヒット後、溝越を気遣うシーンも。

 

5R左右フックで溝越からダウンを奪い、主審はストップ(5R1:10TKO)

 

このように相手が自分の土俵で対峙してくれれば強い。

 

世界復帰は夢物語だが、ネリとのサバイバル戦は楽しみ。

 

 

【ケネス・ラバー(比国)VSアヤティ・サイリケ(中国)】

 

明日の世界王者ラバー。

 

相手は一体どこから連れてきた?のレベル。

 

開始からラバー強打を恐れガード一辺倒。

 

動くサンドバッグ状態の為、ラバーも惜しげなく強打を叩き込む。

 

2Rダウンを奪い、二度目のダウンはガードの上から。相手は目を抑えて戦意喪失。

 

ラバーの2R2:07KO勝ち。

 

ラバーと対峙するにはリスクしかない。もう世界戦前に相手はいない。

 

 

【堤麗斗(志成)VSレオバルド・キンタナ(メキシコ)】

 

驚いたことにWBA世界スーパーフェザー級13位に位置している堤麗斗のプロ4戦目。

 

相手のキンタナは好選手だった。

 

スタートは右構え。このスタイルからの前の手や繰り出すパンチは速く、技術も感じさせる。

 

フランシスコ・バルガスVS三浦隆司の様な嫌な予感。


リングも狭さを感じる。

 

キンタナはサウスポースタイルを披露。以降左構えで戦ったが、結果堤の前の手の巧さが活きたことは幸運だった。

 

堤は冷静に右ジャブ、右フックボディー。ポジショニング、自身パンチ打つ体勢の整え方が速い。

 

キンタナの左レバーは巧く、難敵感を醸し出し続けたが、堤のパワーに疲れが見えてくる。

 

4R堤は右フック、左ボディーとキンタナを攻め上げ、最後は右フックでダウンを奪いTKO勝ち(4R1:14TKO)

本人は不満足コメントを出していたが、このレベルの相手からのKO勝ちは評価したい。

 

ただこの世界ランクはね・・・。サウジパワーやり過ぎだ。

 

 

【エリドソン・ガルシア(ドミニカ)VS今永虎雅(大橋)】

 

今永がプロ10戦目にして初黒星を喫してしまった。

 

当初キューバボクサーとの試合予定もサウジ入り不可となり、急遽WBO世界スーパーフェザー級10位ガルシアとの対戦に。

 

今永はこのサウスポー同士のゲーム対決に順調にラウンドを重ねる。

 

確かに相手のブロックの上やパンチは浅いのだが、前の手の争いに競り勝つ。

 

ガルシアは1階級上の今永を前に自分から仕掛けることはせずにリターンやカウンターの機会を伺い続ける。

 

このまま今永ペースで行くかと思われたが、8R右フックリターンを食らい痛烈なダウン。

 

ダメージも深く厳しい状況に陥ったが、何とか最終ゴングまで生きのびる。

 

採点は2-1(96-93、95-94、94-95)でガルシアを支持。

 

※自分の画面採点は95-94で今永(ガルシアへ3、8、9、10Rを付けた)。

 

ただこの試合の勝者はガルシアで問題なし。

 

予想はされたが、今永の耐久性はライト級の世界では厳しい。

 

 

最後寺地拳四朗に起きた悲劇。

前日計量でパスした王者ガルシアが「体調不良」でリングへ上がれずに試合中止。

 

事故防止の観点から言い難いが、前代未聞。

 

翌朝ホテルで朝食も取っていたという事から拳四朗陣営の悔しさは倍増。

 

ドクターストップが事実なら致し方ないが、自己申告の「(内臓)体調不良」ならリングへ上がるべきだった。

 

拳四朗はIBF当日計量を敢行すべきだったかも?ガルシアの王座はく奪に繋がったかも知れない。

※代替え対戦相手との試合をしなかった事は好判断。

試合報酬はあるだろうが、意味のない試合を拳四朗レベルの選手がしてはいけない。

 

個人的にはガルシアの王座を剥奪し、モロニーと拳四朗で決定戦を行うべきと強く思う。

 

計量パスし当日リングへ上がれなかった時のルールは定められていないと思われる。こんな事例も想定していないのだろう。

 

書いても空しいだけだが、このガルシアVS拳四朗の勝者は拳四朗だ。

 

拳四朗が報われることを願う。

 

名古屋国際場で開催された

【IBF世界フライ級タイトルマッチ】

矢吹正道(緑)VSフェリックス・アルバラード(ニカラグア)

 

1R、IBFルール下だがアルバラードは良いリカバリーで一回り大きく感じる。

 

ガードをも硬く入って来る相手へ矢吹は早くもカウンター。

 

この当て感は天性のものだ。

 

そして左ジャブ。自身主武器の左ジャブの前に右を見せる矢吹。

 

右から左のつなぎパターン。

 

低く攻め入るアルバラードへアッパー放つ矢吹

 

10-9矢吹

 

 

2R、左へ体勢を傾けるアルバラードへ右パンチを打ちおろす矢吹。

 

アルバラードもボディーで攻め入って来る。矢吹右アッパー。

 

10-9矢吹

 

 

3R、コーナーを背にする矢吹だが、カウンターを入れる。

 

アルバラードは相変わらずタフ。クロスレンジの展開も矢吹はステップバックしワンツー。

 

10-9矢吹

 

 

4R、常に前進のアルバラード。矢吹をロープへ追いやるが矢吹もカウンター。

 

この回はやや小休止の矢吹。

 

10-9アルバラード

 

 

5R、アルバラードは打ち終わりの体勢が良くないが、前へ出て矢吹をロープへ詰める。

 

また右クロスも放ち、嫌なジャブをけん制。

 

終盤矢吹も反撃。

 

10-9アルバラード

 

 

6R、矢吹は左で距離をとり、得意の右クロスも合わせる。

 

アルバラードは左レバーで矢吹を詰めていくが、バッティングが起きた後は「弱気」姿勢。ダメージありそうだ。

 

10-9矢吹

 

 

7R、矢吹の左ジャブが機能しまくり。

 

左が当たるので逆ワンツーなども放つ。

 

後半アルバラードはボディーを嫌がり身体を丸める。


これはKO決着の予感も!

 

10-9矢吹

 

 

8R、開始から攻める矢吹。

 

そして左ジャブ。アルバラードは入れない。

 

終盤出ていくアルバラードにも余裕の矢吹は左フックボディーを返し、相手パンチ外しての右アッパー。

 

10-9矢吹

 

 

9R、アルバラードは入っていくが、見合うと矢吹の左ジャブが飛んでくる。

 

アルバラードの攻撃も復活してくるが、ダメージは蓄積している。

 

10-9矢吹

 

 

10R、アルバラード出ていくが、打ち終わり姿勢が良くなく、矢吹に狙われる。

 

矢吹のカウンター的中率が高い。

 

10-9矢吹

 

 

11R、矢吹はジャブを突きカウンター。

ボディーブローに耐え続けていたアルバラードだが、矢吹の左フック下から上をアゴに食らいダウン。

※キャリア初?

 

10-8矢吹

 

 

12R、アルバラードは前へ出るがもうパワーはない。


疲労困憊で下がるアルバラード。

 

矢吹の左右連打を食らいダウンを喫する。

 

立ち上がりファイティングポーズ取るが、中村主審はストップ宣告(12R1:59KO)

 

矢吹が見事なKO防衛(初防衛)

※2025年度KO賞だ。

キャリア通じてKO負けのないタフなアルバラードを倒した。

 

勝因は左ジャブ。この強く硬いジャブが矢吹の生命線。

 

このパンチが有るから右も当たる。

 

アルバラードは見合うと硬いジャブが飛んで来て、自身打ち終わりの体勢に右を打ちおろされた。

 

充分見せ場も作ったが、矢吹の技術に敗れた。

 

矢吹は1~3R負けずに対峙。

 

4Rやや休んで6R~ペース奪いそのまま倒し切ったゲームメイクも見事だった。

 

さて次戦?このクラスにはオラスクアガという抜きん出た王者が存在する。

 

当然矢吹もターゲットとして考えているだろう。

 

何とかプロモータの垣根を越えて欲しいが・・・。難しいかな?