今年初の国内開催世界戦興行が発表された

 

3月15日(日)横浜BUNTAI

【WBA世界バンタム級挑戦者決定戦】

ノニト・ドネア(比国)VS増田陸(帝拳)

 

昨年12月17日堤聖也と激闘を演じたドネアが早くも再来日。

 

かけられた冠はWBA王座挑戦者決定戦だが、堤の怪我の具合も気になる。

 

3月15日当日までには冠が書き換えられているかも知れない。

 

増田は前戦の出来は良くなかった。ボクシングの幅という観点ではドネアが数段上だが、左強打一点突破の増田。

 

好カードであることは間違いない。

 

 

【WBC世界ライトフライ級タイトルマッチ】

ノックアウト・CP・フレッシュマート(タイ)VS岩田翔吉(帝拳)

 

帝拳同門の後輩たちの活躍でやや影が薄くなった岩田だが、再び輝くのに格好な王者への挑戦。

 

ミニマム王座を16度守り、昨年末ライトフライ王座を獲得したノックアウト。

 

個人的にはタイ敵地で挑戦をしてほしかったが、試合報酬含め国内開催用意するのは帝拳の役目。

 

4カードのうち最も拮抗した選手同士の対決だ。

 

 

【WBO世界フライ級タイトルマッチ】

アンソニー・オラスクアガ(米国)VS飯村樹輝弥(角海老宝石)

 

昨年飯村の怪我で流れた対戦が再びセットされた。

 

現在フライ級では頭一つ抜けているオラスクアガ。

 

今回も瞬殺?

 

【WBA世界ミニマム級タイトルマッチ】

松本流星(帝拳)VS高田勇仁(ライオンズ)

 

これは実に潔い判断だ。

 

前回は偶然のバッティングで高田が負傷し昏倒。

 

両者ともに納得がいかない結果だったが、松本側から再戦を申し入れ。

 

高田もこれに応え好試合を演じて欲しい。

 

初戦を観た感じでは松本が高田をコントロールしつつあった。

 

高田があの5ラウンドで何を感じどう対抗するか?

 

楽しみな再戦だ。

 

昨年メイン出場者(ジャーボンテイ・デービス)のゴタゴタで「延期」となった平岡アンディ世界初挑戦が待望のリセット。

 

2月21日米国ネバダ州ラスベガス。

 

WBC世界ウェルター級タイトルマッチマリオ・バリオスVSライアン・ガルシアのセミに組み込まれる予定。

 

当初は11月15日米国マイアミだったので、約3か月延びたという事になったが、その間のトレーニングで上積が有ったと前向きにとらえたい。※延期後からすでに75ラウンドものスパーを決行。

ただ敵地であまりに危険な拳を持つ王者(アントゥワン・ラッセル)への挑戦という事になり、延期となっても不利予想は変わらないが、これは本来の世界挑戦のあるべき姿

 

このクラス王者への挑戦となると正に昭和の世界戦の様相を呈す。

 

果敢に挑むも世界のパワー、技術に跳ね返された昭和創世記の日本拳闘界。

 

時代は変わり軽量級を席巻する日本拳闘だが、平岡が挑む中量級は、未だ厚い壁であり城壁は高い。

 

前も記したが平岡が海外挑戦に飲まれずに開き直れれば面白いというか、開き直らなければ勝てない。

 

スリリング且つ危険な世界挑戦となる。

 

ラスベガスでの世界挑戦。

 

龍反町を思い出すな!

すアマで無双を誇り、祖国キューバから「亡命」プロ入りしたアンディ・クルス。

 

アマ時代手合わせし、プロではライバルという立ち位置になるキーション・デービス(米国)が私生活のゴタつきで今一歩大衆の支持を受けられない現状。一歩抜け出す好機に恵まれた。

 

プロ7戦目で世界初挑戦(米国ラスベガス)

 

IBF世界ライト級王者レイモンド・ムラタラ(米国)との対戦。

 

ムラタラも23勝(17KO)無敗の戦績を誇るが、予想はやはりクルス戴冠に傾いていた。

 

1R、対峙するとムラタラの身体が一回り大きい。

両者実にレベルが高い左を繰り出すが、クルスは左を上下に散らす。

クルス右オーバーハンド→インサイドから突き刺す。

速いステップ、逆ワンツーで初回を抑える。

 

10-9クルス

 

2R、ムラタナはフェイントを交えたプレッシャーをかけ続ける。

追い方が実にうまい。

クルスは左で突き放そうとするが、パワー&フィジカルはムラタラが上。

 

10-9ムラタラ

 

3R、ムラタラは開始からプレス。

クルス速いパンチで対抗もムラタラは右オーバーハンドでクルス左を止めにかかる。

またフィエントを駆使しての追い方は、勘が良いクルスに有効。

クルス後半にカウンター好打。ガード越しだがコンビで印象付け。

 

10-9クルス

 

4R、クルス上質のステップもムラタラの追い方が巧い。

一発パワーも上。

またも右を被せたが、クルスも意地で左ジャブは止めない。

クルスのワンツーでもムラタラは止まらないが、速いコンビで印象点。

 

10-9クルス

 

5R、クルスは相手パンチをブロックしているが、下がり続けるので見栄えが良くない。

両者パンチ応酬もムラタラの一発パワーの印象が良い。

 

10-9ムラタラ

 

6R、ムラタラはワイルドな攻撃にアッパーも交えてくる。

クルスもクリンチ攻防で対抗は出来ているが、下がるのでムラタラの攻勢にポイントが流れる。

 

10-9ムラタラ

 

7R、クルスはペース奪うために左を増していく。

速いコンビと相手パンチはブロッキング。

相変わらず下がるシーンがほとんどだが、何とか相手攻撃をさばく時間も多い。

 

10-9クルス

 

8R、クルスの良いワンツーにもムラタラは止まらない。

しかし速いコンビと実にレベルが高いというか驚愕のタイミングでの右カウンター。

ムラタラのプレスに速いコンビで対抗。

 

10-9クルス

 

9R、クルス高速コンビや右カウンターなど積極的。

カウンターや速いコンビでリードしていたが、後半ムラタラのプレスに逆転を許してしまう。公式は割れている?

 

10-9ムラタラ

 

10R、ムラタラのプレスは止まらない。

クルスもカウンター&素早い動きだが、上質なスタイルをムラタラは飲み込んでいく。

 

10-9ムラタラ

 

11R、ムラタラはクルスのガードの上からパンチで攻勢点を稼ぐ。

打ってはくっ付きクルス反撃を分断。

挑戦者クルスは前へ出るシーンを創成しなくては・・・。

 

10-9ムラタラ

 

12R、この回を抑えた方が勝ちでは?

ムラタナはプレス。時折クルスのパンチも入るが、効かない素振りというか受けても微動だにしない姿勢は好印象。

終盤ワイルドな構成でポイント引き寄せたのはムラタラ。

 

発表された採点は114-114、116-112、118-110の2-0でムラタラ防衛が支持された。※自分のPC採点は115-113でムラタラ。

 

118-110の採点はクルスの最高級技巧にリスペクトがない裁定だ。

今回はムラタラのハートを褒めるべきだ。よくぞあのステップを潰せたものだ。


クルスの評価は下らずに商品価値維持したレベルの高い12ラウンズだった。

 

あのスピード豊かな左とコンビは、まるでホルヘ・リナレスクラス。防御、カウンター技術はライト級でトップクラス。

 

欲を言えば挑戦者らしく攻める姿勢の時間を増やしたかったが、課題が明白になったので次回機会には修正してくるだろう。

 

ライバルデービスは1月31日に1階級上のWBO世界スーパーライト級王者ジャメイン・オルティス(米国)へ挑むが2階級制覇が確実視されている。

 

ライバル争いで一歩後退したクルスだが、逆に再起ロードが楽しみになる初挑戦だった。

 

しかしこのような極上の技術戦を見せつけられるとライト級以上の日本選手戴冠はいつの日になることやら・・・。