プロ入り後10連続KO勝利。

 

WBO-AP級スーパーバンタム級王者として2度の防衛を果たしていた村田昴(帝拳)

 

(井上返上後)来年以降の世界戦も見えていたが、まさかの敗戦を喫した。

 

2月7日後楽園ホール。

 

【WBO-APスーパーバンタム級タイトルマッチ】

村田昴(帝拳)VSガブリエル・サンティシマ(比国)

 

1Rサンティシマはセンスの良さを感じさせる21歳のサウスポー。

適度に力の抜けたスタイルはジェリー・ペニャロサを思わせる。

村田の左パンチへポイント

10-9村田

 

2R右の差し合い。サンティシマも負けていないしリターンも巧い。

 

10-9サンティシマ

 

3R、サンティシマ敵地での落ち着きぶりは見事。

後の先に終始。

村田はボディー攻撃が有効だ。

 

10-9村田

 

4R、村田は動いて上下にコンビ。ブロックへの意識も高い。

 

10-9村田

 

5R、村田積極的な連打。ボディーはサンティシマも嫌がっている。

 

10-9村田

 

6R、村田はサイドへの動きも駆使し、積極的に攻める。

ラウンド時間のほとんどが村田の攻勢。

上下へ連打。サンティシマは効いておりさらに攻撃の密度を上げる村田。

相当な手数、運動量で攻め立てていた村田へサンティシマの左カウンターが炸裂し、村田がダウン。ダメージ深いが、ゴングに救われる。

 

10-8サンティシマ

 

7R、脚を使う村田へサンティシマが攻め立てる。

村田はこの攻撃に左グローブをキャンバスへ着くがノーカウント(田中主審)

何とか脚で逃げ切ったが、ダメージ継続。

 

10-9サンティシマ

 

8R、脚を使う村田へサンティシマも無理しないが、ワンツーを決めポイント。

 

10-9サンティシマ

 

9R、サンティシマはポイント確信?無理に出ない。

村田も左入れる。

 

10-9村田

 

10R、逃げ切りスタイルのサンティシマへ村田も意地の攻勢。

最終回ダメージ残る中、これだけの攻撃を見せられるのはやはり村田昴。

 

10-9村田

 

判定は3-0(96-93X2名97-92)と思わぬ大差でサンティシマがWBO-AP王座獲得。

※私TV採点では95-94で村田だったが、内容ではやはり村田の負けか・・・(7Rはカウント入っても良い)。 

結果論だが、村田の強気戦法が裏目と出てしまった。6Rの攻撃時間は過度に長かった(ストップ寸前まで追い詰めていたので気持ちはわかるが)。

 

アマ時代からも強気で攻め入っていたが、プロで10連続KO。記録継続へ意識が過度に出ていたのかも知れない。

 

山﨑海斗戦でも同様に反撃の一撃でダウンを喫しただけにこの被弾は痛恨だろう。

 

ただこれでKOへの呪縛から逃れたので、思考変更。

 

サウスポーの利点を活かしスピード重視。

 

もっといやらしいボクシングも選択したい。

 

この試合もサイドへの動き、スピードもあり、何よりハートの強さは証明出来た。

 

相手のサンティシマもジェリー・ペニャロサを思わせるセンスの良いサウスポーだが、対策を取ればリベンジは可能。

 

昨年から帝拳はショッキングな敗戦が続く(岩田翔吉、那須川天心、中野幹土、高見亨介ら無敗ボクサーが初黒星)。

 

一つの敗北に厳しい判断を下す側面もあるジムだが、ここから這い上がれるのも帝拳ジムだ。

 

頑張れ!

英国リバプール M&Sバンクアリーナ

 

【WBA世界フェザー級タイトルマッチ】

ニック・ボール(英国)VSブランドン・フィゲロア(米国)

※ボール三度目の防衛戦。

 

1R 当たり前だが両者フレームの差が目立つ。

長身サウスポーフィゲロアへボールは左差し入るが、フィゲロアもロングから上下に左ストレート。

更に入り際へカウンター。

左をジャブの様に使い右構えなど、これは一本調子のボールにとり困難なスタイルだが、工夫して左アッパーを当て入る。

 

やや面食らったフィゲロアはクリンチで防ぐとロスレンジ戦法を選択。

荒い展開となるがフィゲロアは自分のペースで距離も取れるので一段上の楽な展開を描ける。

 

ペースはフィゲロアだが、ボールのアッパーへポイント。

 

10-9ボール

 

 

2R、ボールのステップインが速いとみるとフィゲロアは前へ出て距離潰し、しつこく左ボディーを叩く。これは効果的だ。

 

すると顔面への左も当たる。フィゲロアは相手パンチへの反応も良く躱してのパンチなど攻防一体。

 

ボールはクリンチもみ合いで押される。武器であるフィジカル勝負が通じない展開。

 

10-9フィゲロア

 

 

3R、フィゲロアは開始から出ていく。例のスタイル発動。

 

そしてミドル、ロングレンジでもボールをコントロール。

 

ボールも無理な体勢から重いパンチを振るえる強みを出すが、削られている。

 

10-9フィゲロア

 

 

4R、ボールもパンチ自体はパワーも感じるが、後手に回っている。

 

常に試合を作るのはフィゲロア。

 

パンチ交換でもフィゲロアのタフさ、身体の柔らかさが機能。

 

10-9フィゲロア

 

 

5R、ボールも時折パンチ当てる。ジャブも悪くないがフィゲロアはフィジカル強くひるまない為、展開が変わらない。

 

ボールもまっすぐに下がらずサイドへの意識もあるが、飲み込まれる。

 

手数はフィゲロアだが後半ボールも良いストレート系を当てた。

 

10-9ボール

 

 

6R、ボール前の手が機能し、ややペース取り始める。

 

フィゲロアはやや休みの回?過度なアタックは抑え気味。ただし並の選手以上の手数を出すのはフィゲロアならでは。

 

10-9ボール

 

 

7R、この回はフィゲロアダイナモ攻撃再開もボールは良く動き、スピード乗せた左ジャブで自身時間を作る。

 

入り際に左フック好打。

 

この回はボールが巧くポジショニング。左を有効に使った。

 

10-9ボール

 

 

8R、ペース変えるべく右構えでスタートのフィゲロア。

 

長いジャブで追いボールを下らせる。

 

ボール反撃パンチも柔らかい上体、ブロックで躱し手数で押していく展開へ取り戻す。

 

10-9フィゲロア

 

 

9R、この回もフィゲロアアタックは止まらない。中盤強打を繰り出したボールにとり厳しい展開。

 

ボールのパンチにも一切下らないフィゲロアのアタック。

 

10-9フィゲロア

 

 

10R、ボールも意識して動くが、フィゲロアも無理に追わずに一定距離から長いパンチ。

 

これだとボールも見栄えの良いパンチも当たる。

 

10-9ボール

 

 

11R、フィゲロアはスタミナ残量充分でアタック敢行。

 

ボールの入り際の頭が危険だが、集中力を削がない。

 

ボールはボディーを嫌がっている。

 

左右構えからの左を有効に使いボールを詰めていく。

 

10-9フィゲロア

※私採点ではここまでフィゲロア1Pリードだが、敵地英国。

 

12R、開始早々、左構えで詰めていったフィゲロアの左フックがカウンター(ボールも左フック)となりボールは前へダイブ。痛烈なダウンを喫する。

 

ストップ寸前だがスティーブ・グレイ主審は続行。

 

再開後フィゲロアの連打でロープ外へ崩れ即ストップ(12R0:35TKO)。

ドラマチックな最終回KO劇。2026年度最高パンチ候補だ。

 

フィゲロア陣営の大喜びの様にボール陣営が蹴りを繰り出す蛮行。このトラブルにリング上へものが飛んだ。

 

その昔ハグラーが英国でアラン・ミンターを倒し王座獲得した際もビールが飛んできた。

 

地元リバプール選手敗戦とはいえ、紳士の国?マナーが悪いな。

 

試合前フィゲロア有利と感じながらもまさかKO決着とは予想できなかった。

 

これで世界フェザー級は

 

WBA:ブランドン・フィゲロア(175cm)

WBC:ブルース・キャリントン(173cm)

IBF:アンジェロ・レオ(168cm)

WBO:ラファエル・エスピノサ(185cm)

 

とレオ以外は長身王者が揃った。

 

今年後半?フェザーへ挑む井上のターゲットは?

 

仮に新王者フィゲロアならスピードと距離感で捌けると思う。※ボールでさえ7Rあたり良く動いて時間を作れた。

 

ただあのフィジカルと無尽蔵のスタミナアタックは厄介。

 

タフなフィゲロアを倒しでもすればそれこそモンスター。

 

一方敗者ボールは調子悪くなかったが、フィゲロアのタフネス&アタックに飲み込まれた。

 

実現寸前のモンスター戦も消滅。多額試合報酬機会も失ってしまった。

※フィゲロア次戦はシンコ・デ・マヨ カネロリアド興行に出場?逆に大きなチャンスをつかんだな!

 

昨年11月当時WBC世界スーパーフライ級1位のカルロス・クアドラス(メキシコ)を8RTKOで下した坪井智也(帝拳)が最新WBCランクでスーパーフライ級1位にランクされた。

まだプロ3戦目だが、既に世界王者と同等スペックを有している坪井。

 

これは次戦4戦目での世界王座挑戦に期待したいところだが、現在WBC、WBA、WBO王座には同じく帝拳プロモート傘下のジェシー・ロドリゲス(米国)が君臨している。

 

バムは残り1つの王座(IBF)を狙うのであれば、しばらくはこのクラスに留まる。

 

※IBF王座はウィリバルト・ガルシア(メキシコ)とアンドリュー・モロニー(豪州)戦が決まっており、その試合の勝者は寺地拳四朗との対決が有力?

 

ここはバムと坪井という禁断の対決実現に期待したいが、やはり可能性は低いだろう。

 

するとバムはバンタム転級。

 

坪井には決定戦が用意されるという事になるが、2位は何と寺地拳四朗。

 

魅力的なカードに違いないが、この決定戦は観たくないな。

 

坪井VS拳四朗は世界王者同士での対峙が相応しい。

 

このクラス並びにバンタムの王座は全て指揮者(帝拳)の手のひらに。

 

とここへ来てバムが王座返上し、WBC王座は坪井智也VSペドロ・ゲバラ(メキシコ)では?という真偽不明の「ニュース」も。

 

果たして!