12月24日有明アリーナにて行われる 

 

4団体世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 

 

井上尚弥VSサム・グッドマン 

 

下馬評では圧倒的に井上尚弥のKO防衛。 

 

先日のサウジアラビア(リアドシーズン)とのアンバサダー契約。 

 

サウジはじめとして世界でも井上敗北の論は聞こえてこない。 

 

但し好事魔多し。 

 

過去無敵を誇った王者が伏兵に足をすくわれた例は少なくない。 

 

我が拳闘史でもファイティング原田がグッドマンと同じ豪州ボクサー(ライオネル・ローズ)に破れた。 

 

この番狂わせは1968年度のRING誌年間最高番狂わせ試合(Upset of the year)に選出されている。 

※F原田は1962年ポーン戦、1965年ジョフレ戦では勝者として同賞に選出されている事は面白い。 

 

歴史的番狂わせを狙うグッドマンは母国で吠えた 

 

「この試合に勝つためにここにいる。自分をアンダードッグだとは言わない。新しい世界王者だと言おう」 

 

「幼い頃にこのスポーツを始めたときから、ずっと目指してきたことだ。このスポーツでベストの選手になるため、4団体統一王者になるためにやってきた。それを達成するまで私は止まらないので、毎日毎日、絶え間ない努力をしてきた。休みはない。だから、私は必ず井上を倒しにいく」 

 

「クリスマスのことなんて考えてもいない。私には関係ないことなんだ。4本のベルトを腰に巻いたら、クリスマスが待ち遠しくなる。今年はサンタクロースになれるから、それは良いことだ」 

 

正統派スタイルのグッドマンは通常スタイルでは、波乱を起こすことは出来ない。 

何だかんだ世界2団体のトップコンテンダーで未だ無敗の挑戦者。 見た目以上にフィジカルは強い。

 

果たしてどの様なオプションを持ち有明リングに上がるのか?興味が尽きない。 

PFP常連ボクサーとして今一番勢いを感じさせるWBC世界スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス 

 

11月9日、WBC同級暫定王者ペドロ・ゲバラ(メキシコ)との王座統一戦を行った。

 

結果から言うと35歳、50戦近くのキャリアを誇るゲバラをロドリゲスは歯牙にもかけなかった。 

 

体格ではゲバラが一回り大きく、やはりロドリゲスはフライ級の骨格に映る。 

 

但し両者のスピードと技術には圧倒的な差が有った。 

 

ゲバラも良く動いたが、ロドリゲスはいとも簡単に右を上下に差していく。 

 

パンチを出す際にも細かいフェイントを入れ、相手が嫌がるタクトでパンチを繰り出す。 

 

接近するときは高く硬いブロッキングで入り、そのレンジでもパンチをスムーズにつなげる。 

 

離れてもくっついてもパンチを繰り出せる点は、中谷にも通じる。 

 

どちらが正解かは判断しかねるが、パンチの引きの速さは目を引く。 

 

実際はナチュラルに戻しているだけだろうが、意識して素早く戻しているのでは?と思うほど速い。 

 

これはあえてパンチの引きを速くしていない中谷とは対極。 

 

自身ポジションを若干サイドに置く意識も高い。 

 

3R、最初に奪ったダウンの左も開始当初から履行していた所作の中から繰り出したナチュラルなもの。 

 

文字通り正に流れの中で奪ったダウン。 

 

そしてフィニッシュでは珍しく獰猛な牙をむいた。 

 

やや変則ステップを入れ右アッパーを突き上げた。 

 

ロドリゲスはコンバーテッドサウスポー? 

 

この痛烈な右を食らったゲバラはキャリア初のKO負け(3R2:48TKO)。 

正に手が付けられない勢いのロドリゲスはこれで21勝(14KO) 

 

決して被弾時の耐久性が有るとは思えないが、基本防御への意識の高い技巧派ベースの選手だけにハプニング的な負けも考えにくい。 

 

バンタム級位まではこのバムを止められる選手はいないかも? 

 

来年あたり是非日本人選手との対戦が観てみたい。 

 

特に堤聖也のノンストップアタックがどの様な化学反応を起こすか興味が有る。

 

元世界バンタム級王者ジェイソン・モロニーが来日し、約1か月間日本でトレーニングしていたことは記憶に新しいが、今度は現世界王者が約1か月間日本に滞在し、トレーニング敢行というから驚き。 

 

IBF世界フライ級王者アンヘル・アヤラ(メキシコ)が来日。 

8月王座決定戦で大橋ジム契約のアポリナリオを6Rで倒し王者となった選手。 

 

亀田大毅のK-WORLD3ジムで1か月のトレーニング敢行。 

 

恐らく例の会社のサポートだろうが、よくぞ来日してくれたものだ。 

 

先日Youtubeでアヤラのスパー光景がUPされていた。 

 

形式的には同ジム所属の若手選手(森脇流星、岡朱里)のスパーリングパートナーという事だが、早速彼らと手合わせというか激しいスパーリングを繰り広げていた。 

 

アヤラの相手は入れ替わり立ち替わりなので、厳しいシチュエーションだが、そこは格上の王者。 

 

強いパンチを入れ、一歩も引かないプライドを見せ続けていた。またすんでの所で相手パンチの芯を外す技術が身についている。 

 

若手も良い経験となるだろう。 

 

アヤラは見た目はスレンダーだが、メキシカンらしく硬いパンチとフィジカルの強さを感じさせる。また左へのスイッチも取り入れる。 

 

プロリングで名のある相手との対戦は決して多くないが、メキシコ軽量級で揉まれてきただけあって逞しさを感じる。 

 

正直4人の世界王者の中では一番評価が低いが、日本でのトレーニング光景を見ると肩入れしたくなる。 

 

また12月にメキシカンと対戦する森脇流星の出来にも注視したい。 

 

その昔は軽量級の本場はメキシコが定説だったが、現在の日本軽量級市場は正にジパング状態だな。