韓国で突如起こった「非常戒厳」 

 

いわゆる戒厳令の一つの形態だが、約6時間で解除された。 

 

この結果尹錫悦は大統領の弾劾は避けられず、罷免濃厚どころか「内乱罪」で逮捕も?? 

 

我が国にとってはまともな大統領と映っていただけに残念。 

 

尹の振るった大鉈は失敗に終わり、日米韓安保は揺らぎ「従北勢力」を喜ばすだけ・・・。 

 

ところで「戒厳令」といえば、1980年5月全斗煥大統領が発令した戒厳令下(発令翌日の5月18日)韓国ソウルで世界王座戴冠した日本人ボクサーがいる。 

 

WBC世界フライ級タイトルマッチ 

 

朴賛希(韓国)VS大熊正二(新日本木村) 

 

当時王者の朴は、14度防衛を続けていた名王者ミゲル・カント(メキシコ)から王座を奪い、5度防衛中無敗と飛ぶ鳥を落とす勢い。 

 

対し大熊は不運判定も多々あったが、5年4か月前にカントに世界王座を奪われて以来無冠。 

 

29歳と当時ではボクサーの定年を迎え、大熊の勝利を予想する者はいなかった。 

 

ただこの日の大熊は絶好調。対し朴は慢心が有ったと思われる。 

 

1Rから大熊のスペック調査工程も飛ばし、アタックを仕掛ける朴。 

 

確かに攻撃力も有り、第三のパンチも駆使する激しい攻撃だが、朴は自らスタミナを浪費していく。 

 

対し大熊は朴対策に用意して来たボディー攻撃が功を奏し、朴は完全にガス欠。 

 

2Rには既にボディーが効いており、朴は心と体がバラバラの状態になる。 

 

後に大熊は試合序盤で「いつでも倒せる」と手応えを掴んだいたという。

 

サウスポー大熊のヒット&アウェイに全くついていけない朴は凡庸なファイターに成り下がる。 

 

7R左目を切った朴は更に弱気。 

 

再開後大熊のボディー連打にたまらずクリンチの朴を大熊は「すくい投げ」で倒し、フラストレーションを溜めていた観客は、リングへ物を投げ大混乱。 中断が入る。

※焼酎の瓶も飛んできたというから会場の殺気立ちは半端ではなかった。 

 

再開後、大熊はこのまま倒したら暴動が起きると「倒す時期」を覗いながら試合を進めたという。 

 

8Rパンチを出しながらもクリンチ際では、とにかくトラブルを避ける大熊。 

 

そして左右ボディーで朴を座り込ませる。立ち上がったところでゴング。 

 

9R、開始からボディーへパンチを集める大熊。 

 

既に戦意喪失の朴が赤コーナーに倒れ込むと即座に主審は大熊の手を上げた(9R0:18KO) 

大熊並びに陣営は勝ち名乗りも受けずにリングから脱兎のごとく控室へ。 

 

戒厳令下殺気だった会場の中でのKO奪取という快挙を成し遂げた大熊。 

 

その後3度の防衛を果たし名王者の仲間入りを果たした。 

 

後年アベラルや朴との第3戦など名勝負も有るが、この韓国での奪取劇は大熊のベストファイトであり、日本拳闘史に残る偉業である。 

全日本ボクシング選手権大会。 

 

今年も墨田区総合体育館(ひがしんアリーナ)にて男女ともに熱戦が繰り広げられた。 

 

同時期に英国で「WBワールド杯ファイナル2024」が開催されたため、一線級の選手のエントリーが少なかった点を差し引いても実に面白い大会だった。 

※WBワールド杯では出場男子選手5名ともメダル獲得、女子は篠原光が見事金メダルと田口綾花が銅メダル獲得。 

 

全日本選手権。古豪星大二郎の奮闘も話題を呼んだが、何と言ってもMVPは堤麗斗。 

 

2021年AIBAユース世界選手権金メダルに輝いた後は、体調管理の甘さも感じされ期待に応えれていなかったが、今大会では持ち前のパワー炸裂。 

 

準決勝、決勝は圧巻の出来。 

 

決勝 

 

堤麗斗(東洋)VS藤田大夢(拓大) 

 

1R、サウスポー堤はスタートからフルスロットル。 

 

硬い左ガードから自在に左を繰り出す。 

 

カオサイやコッジのラティゴ打ちを思い起こすほどの迫力。 

 

左ストレートを打ち抜くと藤田の足が揺れ、カウントが入る。 

 

当然仕掛ける堤。 

 

上下にモーションの少ないパンチ。右手の使い方も巧い。 

 

カウンターも尽く入り、手数応酬の中から2度目のカウントを取る。 

 

こうなればストップ狙いでスピード重視のパンチを見せ、3度目のカウントでRSC勝ち(1R2:08) 

恐らくアマ最後の一戦で有終の美を飾った堤麗斗。 

 

兄と同じ志成ジムでプロ入りすると思われるが、兄とは違った魅力が麗斗にはある。 

 

旺盛な闘志とあのモーションの少ない強打。 

 

狙う階級は世界でも激戦区だが、海外でも人気を呼びそうなスタイルを持っている。 

 

勝っても負けても逞しいプロ生活を送りそうな選手。 

 

同じくプロ入りする坪井智也と共に大いに期待したい。 

 

嬉しいことに今大会メインスポンサーが決まっていなかったが、何とNTT docomoが冠スポンサーに! 

 

恐らくアマボクシング支援をしている大橋ジムの口添えが有ったのだろう。 

 

実に素晴らしい。 

 

また昨年まで献身的な後援をしてくれていたSEBEにも感謝したい。 

 

川口マラソンや所用で会場に足を運べなかったが、Youtubeで充分楽しめた。 

 

やはり全日本選手権は良いな。 

 

 

 

12月7日米国フェニックスで行われる興行は、我が日本勢にも関りが出てくるため、興味深い。 

 

WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ 

エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)VSオスカル・バルデス(メキシコ)Ⅱ 

このところ精彩を欠くナバレッテと手痛い負けでダメージ蓄積も心配されるバルデスとの再戦だが、メキシカンの意地がぶつかり合う激しい攻防になりそうだ。 

 

WBO世界フェザー級タイトルマッチ 

ラファエル・エスピノサ(メキシコ)VSロベイシ・ラミレス(キューバ) 

 

前回の対戦でまさかの逆転KO負けを喫したラミレスのリベンジ戦。 

 

今度はラミレスが完封すると思われるが、エスピノサも自信をつけており、勢いという観点では上。 

 

このフェザー、スーパーフェザーという階級は日本人ボクサーのターゲット階級。 

 

スーパーフェザーには大橋ジム移籍で待望の世界戦を控えている力石政法

 

是非は有るが「WBA挑戦者決定戦」を控えている堤駿斗 

 

元世界王者尾川堅一も再起を飾り虎視眈々。 

 

フェザー級は同級ランカーに申し訳ないが、来年度以降の井上尚弥。 

 

自分の米国興行の予想は、ナバレッテがバルデスのアタックを凌ぎ判定防衛。 

 

白熱するシーンもあるが、前戦と同じく明白なポイント差が付きそうだ。 

 

これも再戦となるエスピノサVSラミレスは、ラミレスが大差判定で王座奪還と見るが、予想が難しい好カードだ。 

 

スーパーフェザー級は人気者ナバレッテが勝てば、力石は海外挑戦、バルデスなら国内へ呼べるのでは? 

 

フェザー級戦、大橋陣営はロベイシ・ラミレスの王座奪還を願っていると思う。 

 

エスピノサも減量苦から転級必須だろうが、あの規格外フレームは井上にとり大きすぎる。

 

実力差と違うレベルでモンスターが王座獲得に失するリスクは避けたいところ。 

 

対し体格差がないラミレス。 

 

更に清水との対決でビジネスしているラミレスなら話が早い。 

 

ラミレスなら1年後も手堅く王座防衛している技量がある。 

 

12月7日興行の結果に注目!