米国アリゾナ州フェニックス フット・プリントセンター

 

【WBO世界フェザー級タイトルマッチ】 

ラファエル・エスピノサ(メキシコ)VSロベイシ・ラミレス(キューバ) 

 

1R、ラミレスは自身の動きの速さを利してリングを大きく使う。 

 

左に回りボディーへ左を突き刺す。 

 

膝が硬くスロースターターのエスピノサはついていけない。 

 

ラミレスは相手パンチ外しての左のパターン連発。 

 

10-9ラミレス 

 

2R、この回も動きのスピード差でエスピノサはついていけない。 

 

正に打つ前に打たれる。 

 

的を絞らせないラミレスの動き。 

 

10-9ラミレス 

 

3R、ラミレスダッキングを取り入れたサークリング。 

 

エスピノサも攻勢を強めてきたところへ左カウンターヒット。 

 

10-9ラミレス 

 

4R、エンジンがかかって来たエスピノサは前へ出る。 

 

然程ヒットは多くないが、攻勢点。 

 

ラミレス左アッパーを入れたが、手数が少なくなる。 

 

10-9エスピノサ 

 

5R、エスピノサ攻勢。硬い左を伸ばす。 

 

ここで左肘打ちの素振り。これは頂けないが、攻勢。 

 

10-9エスピノサ 

 

6R、開始早々エスピノサの右ヒット(スロー確認でラミレスの右目) 

 

直後、ラミレスは左手を上げてまさかのギブアップ(6R0:12TKO) 

 

試合後、ラミレスは、(4R~)エスピノサの肘打ちでのダメージを理由として挙げる。 

 

対するエスピノサは、自身正当攻撃により相手が勝ち目なしと判断したと応える。 

 

この再戦、ラミレスがエスピノサに完勝と予想していたが、想像しないエンディング。 

 

故意か否かは別にしてエスピノサの肘が当たったのは事実だろう。 

 

フレーム差も有り、不幸なアクシデント。 

 

勝者エスピノサは、序盤膝が硬く相手の動きについていけなかったが、エンジンがかかるとそれなりのプレッシャーをかけた。 

 

但し減量苦も感じさせ、出来そのものは良くなかった。 

 

転級は既定路線? 

 

 

【WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ】 

エマヌエル・ナバレッテ(メキシコ)VSオスカル・バルデス(メキシコ)Ⅱ 

 

正規王者と暫定王者の統一戦。 

1R、ナバレッテのリカバリーは凄まじい。 

 

まるでウェルター級選手並。 

 

バルデスはスピードで上回るが、一発の重みが違う。 

 

ナバレッテは左から右フックをテンプルへ当て、早くもバルデスからダウンを奪う。 

 

打ち方は例の如く良くないのだが、パワーが段違い。 

 

10-8ナバレッテ 

 

2R、バルデスも入るが、ナバレッテは右アッパーから一気に仕掛ける。 

 

終盤も上下にパンチ。 

 

パンチの重みがハンディマッチのように違う。 

 

10-9ナバレッテ 

 

3R、ナバレッテの意表を突く角度、タイミングにバルデスも対抗するが、圧力でスリップダウン。もうこのウェイト差は・・・。 

 

10-9ナバレッテ 

 

4R、ナバレッテは自信満々で大味な攻め。 

 

バルデスもストレート切れているが、ナバレッテに吸収される。 

 

左フックでコーナーに飛ばされるバルデス。 

 

右パンチで詰められまたもダウンを喫する。 

 

10-8ナバレッテ 

 

5R、ナバレッテやや小休止で足を使うが、終盤サウスポースタイルからの左でバルデスのマウスピースを飛ばす。 

 

10-9ナバレッテ 

 

 

6R、ナバレッテ無理しない展開で推移もサウスポースタイルから左をつるべ打ち。 

 

この猛攻後、最後は左レバーをカウンター(バルデスの左パンチに)で入れ、バルデスに10カウントを聴かせた(6R2:42KO) 

 

再戦でもナバレッテの圧勝だったが、あのリカバリーで作り上げた体格は、体重制競技とは思えないほど両者の体格に差が有った。 

 

決して良くない手打ち気味のパンチでも重みが段違い。 

 

技術、スピードではバルデスも負けないのだが、あのパワー差は残酷なコントラストを描いた。 

 

ルールに則ったナバレッテだけに批判はしないが、考えさせられた一戦だった。 

 

先日恒例の公開練習を行った井上尚弥。 

 

シャドウとサンドバッグ打ちを披露。 

 

未だフェザー級以上のウェイトとはいえ、最近では一番パンチにウェイトを乗せてバッグを突き刺していた。 

自身も言うように「しばらく国内戦とはお別れ」 

 

来年は海外路線(米国、サウジアラビア) 

 

元々井上尚弥は我々の手を離れ、米国リング中心に活動すると思われていたが、国内での配信バブルで実入り自体は国内戦が上回るため、予想以上に国内で戦う期間が伸びていた。 

 

ただ2025年、防衛戦をこなした後に控える2026年春?日本拳闘史上最大級の対決は我々の目の前で披露してくれると信じている。 

 

何れにせよ来年どころか再来年の事をここで言っても何かが笑うだけだが、井上尚弥、中谷潤人の無双振りを見ると再来年の工程すら現実味を帯びている。 

 

決して浮足立つことのない井上はまずサム・グッドマン戦にフォーカスしている。 

 

12月24日が楽しみだ。 

休刊中だが定期的にムック本を刊行してくれる「ボクシングマガジン」 

 

題して「Real Monster&ネクスト・モンスターズ」 

 

井上尚弥と4人のバンタム級王者たちの特集。 

【井上尚弥インタビュー】 

サウジアラビアとの30億円契約の内幕や試合報酬迄かなりオープンに披露。 

 

「(今なら試合報酬は)公表して欲しい」 

 

噂では10億円を超える報酬を手にする井上。夢を与える意味でも是非。 

 

配信と地上波のメリットもシンプルに。実にモノの道理を解っている。 

 

「適正はスーパーバンタム級」:無理に上げる事は自分も反対だが、世論がね。

 

2026年春の中谷戦に言及:「待ってますよ!」と即答。 

 

この強豪相手から逃げない姿勢が皆の支持を得る所以。 

 

【4人のバンタム級王者たち】 

このようなゴールデンクロスは二度とない。 

 

各選手統一戦へ舵を切って欲しい。 

 

【明日のエース那須川天心】 

自分は最後に笑うのは那須川の技巧だと信じている。 

 

来年末?武居戦。武居には是が非でもその日まで王座を保持していて欲しいのだが。 

 

【日本バンタム級の歴史】 

米倉、桜井、村田。現代なら世界王者間違いなしだが、敗者の美学もこの競技にはつきもの。彼らの事もファンは決して忘れない。 

 

【オリバレス、サモラ、サラテ】

メキシコのグレートバンタム3人衆。 

 

天才オリバレス、サモラ。機械のように精密だったサラテ。 

 

頑固な自分はバンタム級オールタイムでオリバレス、サラテ、そしてジョフレを井上尚弥より上に評価している。 

 

50年拳闘を観てきた自分の結論が変わることは無いだろう。 

※但しアスリートとしてはオリバレス、サラテよりも井上が上。 

 

彼らのサイン入りミニグローブを頂いたのだが、実家断捨離禍に遭い・・・ 😢😢

 

彼らに会うのが夢だが、夢のまま終わりそう。 

 

あとこの本で俊逸のデータは井上尚弥世界戦の計量体重と当日体重のリスト。 

 

流石増田茂氏。 貴重な資料となった。

 

このムック本。出張先で購入。帰路新幹線で一気に読了。 

 

期待以上に良い本だった。