ボクシングは打撃系競技であり、格闘技。 

 

我々支持者も両雄の熱い戦いに血沸き肉躍る。 

 

ただそれと同時に安全性の担保やスポーツとしての競技発展も願っている。 

 

学生のアマ試合など観ると、激しき中にもスポーツマンシップに則った素晴らしい攻防が観られる。 

 

会場の応援の雰囲気も正に青春。 

 

老齢ファンの自分は胸が熱くなる。 

 

そんな中、プロのリングで正にスポーツライクな爽やかな戦いを目にした。 

 

12月10日後楽園ホールで行われた日本ユースウェルター級王座決定戦。 

 

磯谷大心(輪島功一スポーツ)VS加藤大河(DANGAN越谷) 

 

両者とも長身、長いリーチ、小さな顔とZ世代の様相。 

 

加藤はアマ8戦5勝のキャリアが有るが、お互い叩き上げとは思えない洗練された選手。

 

23歳までのユース王座戦なので23歳(磯谷)と21歳(加藤)の若手対決。     

 

開始からお互い左を突き、カウンターやリターンを狙う。 

 

加藤は徹底して磯谷の左に右を被せて来る。 

 

2Rには見事なタイミングのカウンター。 

 

磯谷も怯まず考えながら左を突き、時には祖父譲りのやや変則タイミングでのパンチ。 

 

お互い未だ身体が出来ていないため、被弾時にそれなりの圧を感じながらも若手らしい攻防が続いた。 

最終ラウンドも互いに気持ちをみせながらの攻防。 

結果は2-0(78-74、77-75、76-76)で磯谷がユース王座獲得。 

 

見事祖父輪島功一の前でベルトを巻いた。 

 

敗者加藤もカウンターを炸裂させ、採点では負けたが勝負では負けていない。 

 

とにかく爽やかな若者同士の正にスポーツというべき攻防だった。 

 

我が子にボクシングをやらせるか迷っている親御さん方に是非観て欲しい試合だった。 

 

磯谷、加藤両選手とも更にフィジカルを鍛え、また1ランク上のステージで再び拳を交えて欲しい。 

 

頑張れ! 

 

大晦日井岡一翔が再戦に挑む。 

 

相手は今年7月に大差判定負けを喫したフェルナンド・マルティネス(亜国) 

 

前戦で明白な結果が出たカードだが、異例のダイレクトリマッチ。 

 

初戦に再戦条項など交わしていなかったと推測されるので、この一戦に対し相当な額が王者側に支払われるのだろう。 

 

事実マルティネスは自身の持つIBF王座を返上してまで井岡との再戦を選択した。 

 

この辺の感覚は我々と違うが、IBF防衛戦数試合より井岡とのリマッチ報酬が上との証。 

 

マルティネスが再戦で敗れるとすれば、慢心とハングリー精神を失った時だろうが、現在PFPに名を連ねるジェシー・ロドリゲスという金脈も有るので、このWBA王座は虎の子だ。 

 

前回同様のモチベで仕上げてくるとみる。 

ロングフライトのマイアミからとはいえ、20日に早くも来日した辺りにやる気が見える。 

 

マルティネスは前戦同様開始からマウントを取りに来る。 

 

対する井岡もより一層アグレッシブに序盤からペースを取るしかない。 

 

正直挑戦者の立場になると井岡の良さは消えかねないのだが、果たして井岡はどの様な策でリングへ上がるのか。 

 

実に興味深い再戦が大晦日に用意されたことを楽しみたい。 

 

 

 

 

来年3月22日大阪で実に興味深く魅力的な世界戦が開催される。 

 

IBF世界フェザー級タイトルマッチ 

アンジェロ・レオ(米国)VS亀田和毅(TMK) 

前戦で「挑戦者決定戦」を制し、堂々トップコンテンダーの地位に登り詰めた亀田和毅だけに世界戦は既定路線ではあったが、見事にトップランク傘下の王者との世界戦をまとめたものだ。 

 

アンジェロ・レオは今年8月、番狂わせでルイス・アルベルト・ロペスを倒し二階級制覇を達成した選手。 

 

旺盛なスタミナと狂い咲きの様な出来でロペスを倒し、自信を付けているだろうが、正直狙い目の王者。 

 

レオは怖さはないが、全ての面で及第点でクロスレンジでも柔らかい身体を利して良いストレートを放つ。 

 

このレンジでの戦いは和毅にとり得策ではない。 

 

持ち前のスピードで前半からペースを取りたい。 

 

何と言っても地元開催へ持ち込んだアドバンテージは大きい。 

 

またメキシカンへのコンプレックスがない点も和毅の加点項目。 

※レオは米国籍。 

 

この王座を保持することは夢の井上尚弥戦へ繋がる。 

 

これは王者レオも同様だ。 

 

ハイペースの展開が続く世界戦となるのは間違いない。