本日は両国国技館へ三大世界戦観戦に 

  

【WBA&WBC世界フライ級王座統一戦】 

寺地拳四朗(BMB)VSユーリ阿久井政悟(倉敷守安) 

 

下馬評も自分の予想も拳四朗の完勝だったが、ユーリ阿久井が絶好調。正にトップギヤスタート。 

 

持ち前の硬いパンチを繰り出していくのだが、スピードと切れ味も感じさせ、何よりも良かったのは「覚悟」 

 

カウンタータイミングを覗う拳四朗のスタイルは怖いはずだが、実に強気に対峙。 

 

拳四朗のパンチに必ずパンチを返し、主導権を渡さない。

 

繰り出すパンチもコンパクトで拳四朗のパンチよりも早く届くという信じられない光景が続く。 

 

ただそれでもいずれ拳四朗のパンチに捕まると観ていたが、とにかく阿久井の気迫が凄まじく、拳四朗のパワーの前にも怯まない。 

 

やや動きから軸ぶれする拳四朗に対し、バランスの良さでプレッシャーをかけ続けた。 

 

自分の現地採点では3~6Rは阿久井に付けたが、7Rは物凄い攻防の末、拳四朗が取り返し、8R~はアウトボクシングで距離を取り、ミドルレンジからのパンチで阿久井をやや効かせる。 

11R終了時点で自分の採点では阿久井が1Pリード。

※1、3、4、5、6、10Rを阿久井に付けた。 

 

いつか倒れると感じていた阿久井もこうなると倒れることはないと思われた。 

 

最終ラウンド落としても阿久井の手が挙がる可能性すらある流れだった。 

 

しかしここで拳四朗があり得ない底力を発揮。 

諦めない攻撃からの連打で阿久井を攻め上げ、中村主審のストップを呼び込んだ。(12R1:31TKO) 

※現地で観てストップは妥当だった。

 

間違いなく日本拳闘史に残る大逆転劇&名勝負。 

 

堤VS比嘉が今年のベストバウト決定かと思われたが、この拳四朗VS阿久井に決定だ。 

 

自分の生観戦歴の中でも忘れられない試合となった。 

 

敗者阿久井は涙にくれたが、あの強い拳四朗に勝つにはこれしかないというスタイルを敢行し、勝利まであと一歩に迫った。 

 

間違いなく今夜の立役者。 

 

拳四朗のスタミナ、タフさには呆れるばかりだが、とにかく激闘路線からはエスケイプしたい。 

スーパーフライという高いステージで戦って欲しいだけに切に願う。 

 

本日ゴングの両国国技館興行。 

 

前日行なわれた計量。全選手一発パスと安定の日本興行。 

  

【WBA&WBC世界フライ級王座統一戦】 

寺地拳四朗(BMB)VSユーリ阿久井政悟(倉敷守安) 

 

寺地:50.6kg 

阿久井:50.7kg 

両者共に規定(50.8㎏)を下回るウェイトでパス 

阿久井は相変わらずの仕上がり。 

拳四朗も鬼リカバリーで当日体重はスーパーバンタム?? 

 

【WBO世界フライ級タイトルマッチ】 

アンソニー・オラスクアガ(米国)VS京口紘人(ワタナベ) 

オラスクアガ:50.6kg 

京口:50.8kg 

最後の挑戦?京口も悔いなくフライにフィットした身体を作り上げてきた。 

激闘必至の一戦。京口が予想を覆せば、正に感動的な勝利となる。 

 

 

【WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ】 

岩田翔吉(帝拳)VSレネ・サンティアゴ(プエルトリコ) 

 

岩田:48.9kg 

サンティアゴ:48.7kg 

岩田はリミットでパス。 

両者共に良いコンデションに見えるが、リカバリーでは岩田が大きくなるな。 

 

元アマ世界王者坪井智也は52.7kgでパス(53kg契約)。 

 

相手は14勝(14KO)3敗のタイ国ボクサー。 

 

坪井の良さが際立つ相手だと良いな。 

 

充実の両国国技館興行ゴングが楽しみだ。 

選手生活25年(町田先生😂)偉大な高山勝成が遂にグローブを吊るすことに。 

 

とにかく波乱万丈のボクサー人生。 

 

JBC離脱し、南アフリカでの2回の世界戦。 

 

敵地メキシコでのIBF王座獲得。 

 

2017年には一旦「引退」し、何とアマ転向を表明、五輪を目指したことも有った。 

 

2020年にプロ復帰後も米国でWBO世界ライトフライ級王者へ挑戦(9RTKO負け)するなど、文字通りワールドワイドに彷徨い続けたボクサー人生。 

その後、2年間のブランクを作ったが、最後はIBOベルトをコレクションし、オンリーワンと言うべきボクシング人生を終えた。 

 

対戦相手の中には、イーグル京和、新井田豊、ローマン・ゴンサレスと勝てなかったが、一流王者達を苦しめたシーンも演出。 

 

超人的なスタミナと打たれ強さを有し、相手からすると実に嫌な戦法を取るボクサーだった。 

 

41歳(44戦)無事競技人生を終えたことに拍手を送りたい。 

 

最後おめでたい門出に記すのも気が引けるが、創成期の新興ベルトについて私見。 

 

今後何かの拍子にIBO団体のベルトがメジャーの地位まで登り詰めたとしても、やはり高山戴冠戦を後の王座価値レベルで評価することは違う。 

 

IBF創成期に誕生した世界王者の中には、我が新垣諭もいるが、あの二流相手(3勝7敗2分けの比国選手)に勝っただけで「世界バンタム級王者」として認める勇気は自分にはない。 

 

新垣が好選手であった云々は別の話。 

 

若干ケースも違うが、1994年オスカー・デラホーヤが世界王座初戴冠のベルトは、WBO王座(スーパーフェザー)だった。

 

当時のWBOは未だマイナー団体の域を脱していなかった。 

 

その後デラホーヤはスーパースターの座に上り詰めたが、王座獲得直後はややシニカルに見られていたものだ。 

 

IBO王座の将来性は判りかねるが、100年後のボクシングファンの為に2024年当時のIBOミニマム王座の価値は冷静に論じねばと思う。 

 

最後要らんことを記したが、高山勝成の偉大さは揺るぎない。 

 

本当にお疲れ様でした。