両国国技館興行他の2試合世界戦
【WBO世界フライ級タイトルマッチ】
アンソニー・オラスクアガ(米国)VS京口紘人(ワタナベ)
試合開始。オラスクアガはパンチのスピードとキレを感じさせる。
そして下のクラスから上げて来た京口とはパンチ力には圧倒的な差が感じられる。
1~3Rはオラスクアガのラウンドだが、京口も左フック当て見せ場は作る。
ただオラスクアガは左を使い既に右パンチの照準は定まっている。 いつこの強打が炸裂するか・・・。
京口は作戦通りガードと上体の動きで被弾を防ぐ、テクニカルスタイル。
しかし上体が突っ込んだところを打たれる。
オラスクアガのパワーが有るだけに怖い。
4R、京口右クロス、5Rは右スイングを当てる。得意の左レバーも放つと嫌がるオラスクアガは足を使い出す。
7R、京口は無駄打ちせず、キャリア総動員。感動さえ覚える戦法だった。
8R、オラスクアガは足を使いスタミナ温存。
9R京口はカウンターヒット、10Rは右を打ち抜いたが、オラスクアガもペースは渡さない。
11Rこの試合を決定づけてしまうシーンが。
京口が左を貰った後に自身パンチを空振りし倒れたのだが、カウントが入るという不運。
狡猾なオラスクアガは残り時間無理せず足を使い2P獲得。
最終ラウンドもオラスクアガの強打を頭に貰い効いてしまった京口。
採点は3-0(118-110、117-111、114-113)
自分の現地採点は115-112でオラスクアガ。
※京口には4、5、7、9、10Rを付けた。






京口健闘もやはりオラスクアガの強打にポイントが流れた試合だが、なぜか米国人ジャッジがいるというアンフェアなジャッジ構成。
そして大ブーイングが起きた11Rの主審のミス裁定。
ただ不満も口にせず判定を受け入れた京口。
進退は不明だが、準備段階含め満足の試合で思い残すこともないだろう。
一方オラスクアガは例のアウトボクシング。頭脳的で勝因のひとつだが、京口相手に打ち合って欲しかった。まだこのスタイルは早い。
【WBO世界ライトフライ級タイトルマッチ】
岩田翔吉(帝拳)VSレネ・サンティアゴ(プエルトリコ)
岩田の判定勝利を予想しつつもサンティアゴは難敵。
実に嫌な予感のまま試合開始。
サンティアゴは左ジャブを上下へ打ち分け、プエルトリカンらしくサイドステップ駆使。
岩田の苦手なスタイルだが、岩田も追い方自体は悪くはなく、文字通りニワトリを追う様な所作で前へ詰める。
3~5Rは岩田のプレッシャーに付けたが、6~8Rは徹底して動くサンティアゴのタッチ&ラン。
サンティアゴは足は使うが、常に先にパンチを放つ意識が高くポイントをピックしていく。
アゴは予想通り強いが、ボディーは決して強くない。
何とか岩田も9R右を決め、10Rはアグレッシブでポイント猛追も11~12Rはサンティアゴのアウトボクシングを捕まえきれず、終了。
判定は3-0(118-109、117-111、116-112)と大差でサンティアゴが岩田から王座を奪い取った。
自分の現地採点は115-113。
※岩田には3、4、5、9、10Rを付けた。





岩田も良く追いかけたが、サンティアゴのサイドへの動き、左ジャブ、カウンターと相手技術を前に不完全燃焼のまま試合を終えた。
流石に118-109は・・・と思うが、WBO王座戦でプエルトリカン忖度がないとは言えないので、この点差もあり得る。
サンティアゴの隠れた勝因に意外なタフさが挙げられる。
その分ボディーは薄く強くないのだが、岩田のボディーによく耐え、足は最後まで止まらなかった。
敗者岩田。正直この敗戦はとても大きく厳しいものだ。