ヘビー級史上最強パンチャーの一人。
元世界ヘビー級王者ジョージ・フォアマン氏が逝去(76歳)。
御多分に漏れずハングリーな家庭環境に育ったフォアマンは、16歳の時にボクシングに出会い、わずか2年で全米アマ王者、その一年後メキシコ五輪ヘビー級金メダルに輝いた。
プロ入り後も連戦連勝。
1973年1月、時の王者ジョー・フレイジャーを計6度倒し(キングストンの惨劇)、38戦目にして世界ヘビー級王座に就いた。
その後、東京での防衛戦、ケン・ノートンも瞬殺。
「強打フォアマン40連勝」の文字が一般紙でも大きく報じられた(当時の新聞記事の切り抜きをノートに貼った記憶がある)
ヘビー級王者=人類最強の時代に無類の強打で王座に君臨するフォアマンは、名実ともに最強の男だったが、次戦でアリの神通力の前にまさかのKO陥落を喫すると、フォアマンの中で何かが壊れた。
伏兵ジミー・ヤングに敗れ、試合後「神を見た」と28歳でグローブを吊るす。
その後牧師としての活動を続けたが、10年後突如カムバック。
当初は色眼鏡で見られていたが、連戦連勝【24勝(23KO)】
1991年4月、41歳にして何と世界ヘビー級王者イベンダー・ホリフィールドへ挑戦という奇跡を起こす。
試合は判定で敗れたが、「年を取ることは恥ではない」という名言を残し、選手活動を続ける。
1994年11月マイケル・モーラーを右強打で倒し(10RKO)、45歳9か月という当時史上最年長記録で20年ぶりに世界ヘビー級王座に就いた。
48歳まで戦い続けたフォアマンの戦績は、76勝(68KO)5敗
一発パンチではアーニー・シェイバースを推す識者が多いが、自分は最強パンチャーとしてフォアマンを推す。
質量という観点でタイソン以上のパンチを有していたフォアマン。
自分は70年代ボクサーが史上最強であるという自説を曲げることは無いが、文字通りフォアマンが90年代の王者を倒し証明してくれた。
再起後のフォアマンはつきものが獲れたようにキャラも丸くなり、それが引退後のビジネスでの大成功にもつながった。
アリ、フレイジャー、ケン・ノートン、アーニー・シェイバースそしてフォアマンも旅立った。
米国ヘビー級が輝き、世界ヘビー級王者が人類最強の男であった時代は、本当に面白かった。そしてしっかりと怖かった(これが大事)
我が国の一般市民も世界ヘビー級王者の名前を知っていた時代(数年にわたり少年ジャンプ裏面広告に「アリVSフォアマンポスター800円」と記載されていた!今の若いファンには信じられない事だろう)
偉大なるジョージ・フォアマン氏のご冥福をお祈り申し上げます。寂しいです。




