先日都内ホテルで開催された「懇親の夕べ」なる交流会。 

 

世界王者経験者41名が集ったが、喜ばしいことにファイティング原田氏、渡辺二郎氏の姿が有った。 

 

偉大なる両氏。 

 

原田氏は高齢という事も有り、経営していたジムをプロ加盟から退会。 

 

少し心配していたので一安心。 

 

代わりに同年代の輪島功一氏、前世界チャンピオン会の長ガッツ石松氏が欠席と我々を熱狂させた王者達も自身体調と向き合う時期を迎えていることを実感する。 

 

そして何と言っても渡辺二郎氏。 

 

この手の会合、いわゆる表舞台から去って久しいが、氏の功績は日本拳闘史上でもトップクラス。 

 

確固たる技術とインサイドワークで「一人世界王者」として業界を支え続けた。 

 

現在アスリートと食の重要性が確立して久しいが、日本拳闘界での先鞭は渡辺二郎が持ち込んだメソッド。 

 

是非、この会の出席が氏の名誉回復の第一歩となることを願ってやまない。 

 

また同会に新垣諭氏も出席。 

 

JBCも氏を元世界王者として認定する動き? 

 

この話は10年以上前から出ていたと記憶しているが・・・。膠着期間が永すぎるな。 

 

自分の本音「新垣は好選手だったが、あの王座に価値は感じることは出来ない」 

 

※3勝7敗2分4連敗中の比国選手と「世界王座決定戦」を行いIBFバンタム級王座獲得。 

 

ただ世の流れから認定に反対することはないし、諸々の事情に飲み込まれた新垣氏に罪はない。 是非JBCは早目の決断を!

何はともあれ浜田会長の下「世界チャンピオン会」が永続的に活動していく事を願う。 

 

 

5月24日インテックス大阪 

 

【IBF世界フェザー級タイトルマッチ アンジェロ・レオ(米国)VS亀田和毅(TMK)】 

まずこの試合を日本開催へ持ってきた亀田プロモーターの手腕を称えたい。 

 

両者合わせて100万ドルの試合報酬を用意し、見事レオを日本へ呼び寄せた。 

 

アンジェロ・レオはメキシコ系、米国籍ボクサー。 

 

昨年8月、ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)を10R左フック一発で倒し、番狂わせで王座に就いた。 

 

レオは無尽蔵のスタミナを誇り、ノンストップ連打でWBO世界スーパーバンタム王座に就いたことも有るが、とてもロペスに勝てるとは思えなかった。 

 

しかし結果は前途の通り。 

 

攻撃力の有るロペスに対し、右ハイガードで対峙するレオ。 

 

スリッピングウェー、リターンパンチも見せる。 

 

そして相手距離を潰し、クロスレンジから自身身体の柔軟さ、肩の可動域広さを活かしての右ストレートを効果的に使用。 

 

2R、一気に仕掛け右パンチをまとめる。 

 

この回の強い気攻撃が勝敗を分けた。乗りに乗るレオはパワー倍増。 

 

別人のような強さで10R、見事な一発KO奪取。 

 

レオを褒めたたえるべきだが、ロペスは、「パワーレス」のレオを舐めていた。 

 

文字通り覚醒したレオだが、冷静に見ると全ランカー垂涎の的。 

 

いわゆる「穴王者」 

 

一方亀田和毅。 

 

前戦はレオと同じく昨年8月。 

 

一度判定で惜敗したレラト・ドラミニ(南アフリカ)との再戦。 

 

父親と再び手を組んだ亀田は開始から積極的。 

 

この攻撃的スタイルでも生命線の左は早い。 

 

またメキシコ時代から磨いていた左レバーも効果的。 

 

5R何と15~6発の連打の中から右を決めダウンを奪い、最終12Rにも高速連打敢行し、判定で完勝(なぜか2-1)。 

 

見事「王座挑戦権」を獲得した。 

 

王者レオはキャリア最高試合、亀田和毅も変身を遂げた内容とお互い最高の流れの中での対戦。 

 

大方の予想は事前オッズ通り王者レオ有利だろうが、自分は逆。 

 

レオは好選手だが、フェザー級王者としては狙い目の王者。 

 

一方亀田アンチが多く、どうも亀田和毅の実力にバイアスがかかっている。 

 

和毅の事は終始一貫。評価している。 

 

中学卒業後、単身メキシコへ渡り、海外での世界王座奪取、防衛に成功。 

 

スタイルは危険回避に重きを置いているが、キャリア自体は現役日本人選手の中で最も険しい道を歩んできた。 

 

さて自身キャリア集大成「最後の挑戦」となる亀田。 

 

開始から持ち味のスピードにある程度の積極性を加えてくるだろう。 

 

レオも序盤からトップギヤへ入れられる選手。 

 

開始から激しいペース争うが繰り広げられる。 

 

亀田のキーパンチは早い左ジャブ。これを上下に散らし、レオ弱点のボディーへ左フックを狙う。 

 

ラウンド終盤に得意の(手打ち気味)高速連打で印象点を奪い重ねる。 

 

自分の予想は115-113の判定で亀田和毅の手が挙がるとみる。 

 

試合自体もレベルの高い攻防が観られる「玄人好み」の展開となるだろう。 

 

楽しみだ。 

5月24日インテックス大阪 

 

IBF世界ミニマム級タイトルマッチペドロ・タドゥラン(比国)VS重岡銀次郎(ワタナベ)Ⅱ 

 

両者は昨年7月対戦し、挑戦者タドゥランが9RTKO勝ちで重岡から王座を奪った。 

 

重岡はダイレクトリマッチへ挑むという形。 

 

前戦は文字通りタドゥランの完勝。 

 

2Rに重岡は眼窩底を損傷したという内幕は有るが、タドゥランの強い左とフィジカルに屈した。 

 

全体的なパワーでもタドゥランが一枚上だった。 

 

結果9Rまで試合の尺は伸びたが、もっと早く止めるべき試合だった。 

 

さて再戦。 

 

タドゥランは163cmのサウスポー。とにかく左強打が武器。 

 

そのスタイルは全盛期のシーサケットのようだ。 

 

慢心がなく前戦並みに仕上げてきたら重岡の勝ち目は薄いと思われる。 

 

リベンジに燃える重岡がKO狙い戦法なら打ち合いに強いタドゥランの思う壺。 

 

ここはクールに持ち前のステップと身体の動きの速さで対抗し、ポイントアウトに徹したい。 

 

タフで闘争心の有るタドゥランを倒すのは困難。 

 

とにかく地元の利を活かした判定勝ち狙い一択。 

 

流れの中で得意のボディーを刺したい。 

 

タドゥランはパンチに回転力が乗ると手が付けられない。 

 

クリンチ分断など重岡はプライドを捨てる事。 

 

重岡の性格上困難だが塩試合に徹すれば、判定リベンジもあり得るが、予想としてはタドゥランの明白な判定勝ち。 

 

12Rの中で重岡が窮地に陥ったり、ダウンも有る気がする。 

しかし最軽量級で敵なしと思われた重岡銀次朗がかくも崖っぷちに追いやられるとは、戴冠時には想像がつかなかった。 

 

タドゥラン:17勝(13KO)4敗1分け 28歳 

重岡:11勝(9KO)1敗1NC 25歳