早くも後半戦に突入した2025年。
ボクシング支持者にとり何とも言えない世界戦が二戦ある。
先日記した7月20日米国ラスベガスで行われるWBC世界ウェルター級タイトルマッチ
マリオ・バリオス(米国)VS マニー・パッキャオ(比国)と9月恒例のカネロ防衛戦。
9月13日米国ネバダ州ラスベガス
4団体統一スーパーミドル級タイトルマッチ
【カネロ・アルバレス(メキシコ)VSテレンス・クロフォード(米国)】
お互い歴史に残る選手。
ネームだけ見れば究極の顔合わせと言いたいが、ライトヘビーまで制したカネロにスーパーウェルター級王者(クロフォード)が挑むという構図は、勝負という観点では興味を失う。
自分が良くサンプルに出す1974年仏国パリで行われたカルロス・モンソン(亜国)VSホセ・ナポレス(キューバ、メキシコ)
アラン・ドロンがプロデュースしたこのカード。
結果ナポレスの技巧は、モンソンの壁の前に無力化。
あの誇り高きナポレスが白旗を上げた。
当時は団体、階級も少なく、当日計量時代。現代よりいっそう「階級の壁」が厚かった。
この試合は両者のネームの高さから10年後、刊行されたゴングワールドボクシング増刊号などで「名勝負」として紹介され、自分もRING JAPANからビデオを取り寄せ視聴した。
ワンサイドゲームながら海外ファイト耐性が発展途上だった自分には有りがたく、何度も視聴したが、やはりスリリングとはかけ離れた内容だった。
今見るとナポレスの耐久性と言うか頑張りに心打たれるものがあるが、やはりミスマッチだ。
さてカネロVSクロフォード。
スーパーウェルター級時代(69.8kg)でも若干階級の壁を感じさせたクロフォードがテストマッチなしでスーパーミドル級王者(76.2kg)へ挑む。
いきなりのタイトルマッチ承認に異を唱えるような野暮な考えはない。
アラブマネーが生み出す高額報酬(=多額承認料)。
カネロとクロフォードのステージを考えれば、いきなりの対決にも理解できる。
ただ当日クロフォードがいくら身体を大きくしても相手はライトヘビー(79.4kg)迄制したカネロ。
とても勝負論が出るカードとは思えない。
しかしそこはビジネスマンカネロ。
前半KOで斬ってしまうという不粋なことはやらない。
クロフォードの技巧も受けながら判定勝負まで持ち込み、勝利するという絵が浮かぶ。
クロフォードが高額報酬と引き換えに自身初黒星を献上するという事になりそうだが、長年低報酬で辛酸をなめて来たクロフォードがカネロ戦を選択した事にも理解はできる。
2025年に行なわれたカネロVSクロフォードは未来のファンにどの様な評価を受けるのだろう。
クロフォードの頑張りに期待したいカードだ。


