またも思い出の名ボクサーの訃報
ケニアからの輸入ボクサーとして活躍した元日本ジュニアライト級王者ヨネクラ・イコニことイサヤ・イコニ氏が逝去。
現役当時イコニとの「スパー」でしのぎを削った大橋秀行会長が発信。
イコニは1980年アマのキングスカップを制し、同国の友伸ナプニ(モデスト・ナプニ)とともに(ボストンバッグ1つで)来日。
アマ時代幻の世界王者トミー・エアーズ(米国)と拳を交えていたことも有ったとか??
当初技巧に優れたナプニを買う声が高かったが、自分はパンチの有るイコニ推し。
二人とも日本リングや韓国遠征で快進撃。
ナプニは4戦目でスパイダー根本を下し、当時の日本王座獲得スピード記録樹立したが、リマッチに敗れ帰国。
イコニは5戦目で友成光にダウンを奪われ逆転負け。
8戦目に安里義光の日本王座に挑むもアゴの弱点を突かれ三度ダウンを喫し判定負け。
この試合は現地観戦したが、歴史に残る激闘だった。
あのタフな安里が終盤KO負け寸前まで追い込まれた。
敗れたとはいえイコニのスペックは輝いていた。
観客席後方で安里と同郷の浜田剛史(ブランク中)が黒い服で観戦していたことを思い出す。
次戦で日本王座に就いたイコニ。
立場を変えて宿敵安里と対峙。都合三度戦いイコニの2勝1敗。
最後の対戦では明白に白黒付いたが、イコニは試合後「今日の安里は怖かった」とライバルの力を認めていた。
※この三度目の対戦はTBS「土曜ワイドラジオTOKYO」で特集された(試合実況は古舘伊知郎)
減量中のイコニ
「飲みたい我慢我慢。食べたい我慢我慢。私モハメド・アリになりたい」
試合後シャワー室で一緒になった安里との掛け合いも忘れられない。
すっかり安定感を増したイコニは日本王座5度防衛し返上。
世界前哨戦(噂の域を出ないがチャベス挑戦の話も有ったとか??)として東光輝を5RTKO。
この試合も後楽園ホールで観戦したが、いつも通りイコニは巧く強かった。
試合後、ロッキー・ロックリッジへの挑戦をぶち上げたが、当時JBCが力を入れていたCT検査で引っ掛かり突然の引退勧告。
現代であれば問題のない結果なのだろうが、当時木村会長の肝入りで業界全体がリング禍防止へ邁進していた中、仕方ない措置だった。
イコニも数年後「今は命を救ってくれて感謝したい」とコメントしていたが・・・。
仮にロックリッジへ挑戦していたら?
当然敵地挑戦。勝負強いロックリッジがイコニのアゴに強打を炸裂していたかもしれないし、イコニがスピード豊かな攻撃でロックリッジから王座を奪っていたかもしれない。
引退後イコニ氏はヨネクラジムでトレーナーとして働いていたが、帰国。
現地でサバンナガイドなどをしていたと聞くが、この度訃報を知る事となった。
盟友ナプニ氏も既に鬼籍に入られた。
イコニ氏も未だ66歳。早すぎる。
通算戦績:14勝(10KO)2敗
イサヤ・イコニ氏のご冥福をお祈り申し上げます。

