一昨日行われた両国国技館興行。

 

メイン以外の試合。

 

【ホセ・カルデロン(メキシコ)VS秋次克真】

 

噂の逆輸入ボクサー秋次が日本リング初登場。

 

前半は素晴らしい動きを見せた。

 

1R、秋次は開始から切れのある動き。

 

前の手の使い方、サイドへの動きも(米国試合)映像通りの素晴らしさ。

 

日本リングへアピールすべき積極性もある。

 

3Rは見事なディフェンス技術も披露。

 

4Rやや相手パンチにたじろぐ場面もあったが、何とかマネジメントし、4Rまではペースを渡さない。

 

ただ4R頃からエンジンがかかってきたカルデロン。

 

メキシカンらしく加速してくる。

 

秋次も左カウンター(上下)で対抗するが、徐々に飲まれていく。

 

6R、カルデロンの手数にも秋次は左ボディーカウンターで一歩も引かない気概を見せるが、7R頃は秋次の動きに陰りが見える。

 

無尽蔵のスタミナカルデロンに対抗する意識が自身スタミナを奪っていく。

 

8Rもカルデロンの右を貰いながらも左カウンターを放つ秋次だが、流れは変わらない。

 

9Rもクロスレンジでパンチ躱す技術を見せるが、相手土俵での戦いに終始。

 

10Rもカルデロンの手数は落ちずにゴング。

 

発表された採点は2-0(96-94X2名、95-95)でカルデロンを支持。※自分の現地採点は95-95(秋次に1~4R、6R)

 

前半は秋次。後半はカルデロンとコントラストがはっきりと出た試合。

 

秋次は中盤~脚でカルデロンを躱したかったが、前半一歩も引かない気概を見せたのでスタミナが・・・。

 

ただ敗れたとはいえ決して評価が落ちる内容でもなかった。

 

あのセンスあるサイドへの動き、スピード、技術は世界レベル。

 

ある程度の耐久性も現認できた。

 

また日本リングへ上がって欲しい選手だ。

 

【坪井智也(帝拳)VSペドロ・ゲバラ(メキシコ)】

 

セミの坪井VSゲバラで後味の悪いハプニング。

 

1R坪井はいつも通りの完璧なバランス&ステップ。

左を上下に打ち分け、ポイントを抑える。

 

2Rゲバラが踏み込む際にバッティング発生。

オーバーアクションで倒れこむゲバラ。

 

シミュレーションか否かコメントは差し控えるが、試合を続ける気はないことは即座に判明。

 

相手をのぞき込み、続行プレッシャーを与える?坪井の願いもむなしく試合終了。

 

会場発表は負傷引き分けだったが、その後無効試合に。

 

この試合を世界前哨戦にする勇気があるかどうかだが、次戦世界戦で良いだろう。

 

バム返上の王座決定戦?それとも?

 

本日両国国技館へボクシング興行観戦に。

 

WBC世界バンタム級挑戦者決定戦

【那須川天心(帝拳)VSファン・フランシスコ・エストラーダ】

 

高見の試合欠場、セミの坪井のあっけない幕切れとこれで天心が負けたらそれこそ事故興行。

 

しかし井上拓真戦から僅か5か月間で天心は大きな変貌を遂げていた。

 

1R、スロースターターのエストラーダから初回ポイントを上げることは必須の天心。

 

スピードで上回り、且つステップも良くバランスが改善されている。

 

左ボディーでエストラーダはロープへ飛ぶ。バランスを崩した感もあるが、ジャッジにはアピール。

 

10-9那須川

 

 

2R、この回も天心はスピードを活かし、左カウンターのタイミングを掴んでいる。

 

10-9那須川

 

 

3R、エンジンがかからないエストラーダに対し、天心はスピードある左。

 

かなり安定したフォームから繰り出すので、パワーという観点でもエストラーダへ機能している。

 

また効果的なのは左ボディー。カウンターでも放ちこれはエストラーダも削られる。

 

10-9那須川

 

 

4R、エストラーダも繰り出すパンチにパワーを乗せてくる。

 

重さは天心のそれよりワンランク上。

 

ただ終盤天心は左ストレートで「逆転」?

 

10-9エストラーダ

 

4Rまでの採点は、1-0(39-37、38-38X2名)で那須川。

拓真戦同様少し辛い採点だが、ペースは天心が握っている。

 

5R、拮抗ポイントを聴き、天心は積極的。

 

後半エストラーダをグラつかすシーンも。

 

今晩の天心は殺傷本能がある。

 

10-9那須川

 

 

6R、バッティングでエストラーダは昏倒。

 

インターバルが入り再開後は天心がスピード豊かな左で攻める。

 

10-9那須川

 

 

7R、天心の右フックが頭部をかすめ?エストラーダは効いてしまう。

 

コーナーでのエストラーダは完全に心折れている。

 

10-9那須川

 

 

8R、この回はエストラーダも攻めてくるが、天心は右ジャブで少し毛色が悪くなる場面を救う。

 

この右が出ていれば安心だ。

 

10-9エストラーダ

 

8Rまでの採点は3-0で那須川(79-73、78-74、77-75)

 

 

9R、この回も右ジャブが効果的。

 

ロープへ詰まるエストラーダをサイドへ周り攻め入る天心。

 

ここへ来てのこの攻撃は凄い。サイドへの動きが速い天心の面目躍如パターン。

 

10-9那須川

 

 

エストラーダは10R開始のゴングに応じずにギブアップ。

 

9R終了那須川のTKO勝ちとなった。

 

感動すら覚える天心の見事なTKO勝利。

正に原点回帰。見事な変貌を遂げた。

 

あの攻撃力とキャリアのあるエストラーダ相手に一歩も引かずに、対峙。

 

スピードで上回り、強気の左カウンター。

 

右ジャブ、左ボディー、ステップ、サイドへの動き、相手の左足外へ右足を踏み込むポジショニング、ディフェンス、強気姿勢、全てが良かった。

 

あまりにスピードがあり、エストラーダがロートルボクサーに見えたほど。

 

この天心の勝利は日本拳闘界を救った意味あるもの。

 

仮に2連敗ともなれば、アマプラ配信にも暗雲がたちこめ、帝拳王国も諸々の判断をせねばならないところだった。

 

しかし僅か9戦目であのエストラーダを破るとは・・・。

 

父親&葛西裕一コーチとの原点回帰がこうも結果を出すとは驚いた。

 

5月2日井上拓真VS井岡一翔との勝者へ挑む天心。

 

拓真も2日の試合は試練だが、何とか勝ち抜いて天心との再戦へ駒を進めて欲しい。

 

この再戦は初戦以上に大きな話題を呼ぶだろう。

 

一方敗者のエストラーダ。

 

偉大なる選手だが、この試合を最後にするのだろうか・・・。

ドラマもあり、よいエンディングだと思うが。

 

本日両国国技館で行われる注目の興行。

前日行われた計量

 

WBC世界バンタム級挑戦者決定戦

【ファン・フランシスコ・エストラーダ(メキシコ)VS那須川天心(帝拳)】

 

エストラーダ:53.3kg

天心:53.5kg(リミット)

 

(実際は冷静で)意識しての発言だろうが、妙にぴりついた発言が目立つ天心。

 

頭の良い選手だけに自分に暗示をかけているのか?それとも・・・。

 

高見の失態もあり、仮に天心が敗れれば、帝拳王国に何かが起きてしまう??

とにかく頼むぞ天心!

 

エストラーダ:45勝(28KO)4敗 35歳

天心:7勝(2KO)1敗 27歳

 

【高見亨介(帝拳)VSアンヘル・アヤラ(メキシコ)】

 

フライ級へ転向した高見が何と計量へ進めずに試合中止。

 

管理が厳しい帝拳所属ボクサーではあまり覚えがない失態。

 

やはり水抜き減量法はこのリスクが付きまとう。

※水抜きか否か減量失敗か罹患なのか不明だが、後日発表される理由を自分は受け入れるつもりはない。

 

スーパーフライ転向を口にしているアヤラは敵地に乗り込み、必死にウェイトを落としてきたことだろう。

 

是非当日はリングへ上がり、皆の拍手を浴びて欲しい。

 

過酷な減量を是とするわけではないが、高見に大場政夫の面影を感じていた自分は、この失態で二度と高見と大場を結びつけることはない。

 

大場は最後の防衛戦で(空腹で)胃が背中にくっつく感覚を覚え、ソファーで座ったまま、まんじりともせずに朝を待った。

 

乾ききった喉を潤すために「コーラでうがい」のみの文字通りの絶食。

 

最愛の人へ

「母ちゃん。もうだめだ」と電話をした大場は、チャチャイ戦で神となった。

 

しかも当日計量で!

 

時代が違う?いやボクサーの魂に時代もくそもない。

 

24歳若い高見には出場停止含め、相当な試練が訪れる。

 

この期間をどう過ごすかで高見の今後が決まる。残念だ。

 

高見:10勝(8KO)1敗→2敗 24歳

アヤラ:18勝(8KO)1敗→19勝(9KO)1敗 25歳

 

 

【坪井智也(帝拳)VSペドロ・ゲバラ(メキシコ)】

 

坪井:51.9kg

ゲバラ:51.9kg

※52.11kg契約

 

高見ショックを坪井の華麗なるテクニックで払拭して欲しい。

 

ゲバラも未だ全容を見せていない坪井の引き出しを開けて欲しいものだ。

 

坪井:3勝(1KO) 30歳

ゲバラ:43勝(22KO)5敗2分け 36歳

 

【秋次克真VSホセ・カルデロン(メキシコ)】

秋次:53.3kg

カルデロン:53.3kg

 

両者ともにリミットを200g下回るウェイトで一発パス。

 

噂の逆輸入ボクサー秋次がついに日本リングへ。

 

カルデロンも強い。頑張れ秋次!

 

秋次:14勝(4KO)28歳

カルデロン:14勝(6KO)3敗 22歳