27日サウジアラビアリアド(モハメド・アブド・アリーナ)

で行われる【THE RING Ⅴ NIGHT OF THE SAMURAI】試合予想

 

【中谷潤人(M.T)VSセバスチャン・エルナンデス(メキシコ)】

 

現在三団体(WBA、WBC、WBO)で1位。IBFでも最上位ランカー(3位)に位置する中谷潤人の「世界前哨戦」

 

来春に挑む世界スーパーバンタム級。

同ウェイトでのテストマッチも兼ねての一戦。

 

相手はWBC9位のエルナンデス。

 

20勝(18KO)無敗の長身選手(175cm)

 

何もこのレベルの相手を選ばなくても・・・とも思うが、中谷に死角はないだろう。

 

メキシカンの強打者とは、それこそ自身の上のクラスの選手含めてスパーの手合わせ経験は豊富。

 

今回もラモン・カルデナスを始めとしてお約束の100ラウンド超えのスパー敢行。

 

この鬼トレーニングをこなせるのは、中谷の頑強さと技術を裏付けている。

 

相手のエルナンデスは高いKO率を誇る選手。

 

対戦相手の中には元世界暫定王者(ヨンフレス・パレホ)やアザト・ホバニシアンらが含まれており、有りがちな「作られた記録」ではない。

 

記しても意味ないが、メインに出場するアラン・ピカソよりもレベルが上だ。

 

エルナンデスは長身、長いリーチを活かした強固なブロッキング、丁寧に上下に放つ左ジャブ。

 

さほどスピードを感じないが、あえてこの速度で繰り出しているのだろう。

 

クロスレンジでの左フック、アッパーは一瞬、名手ヘナロ・エルナンデスを思わせる。※さすがにルディはそこまでの強さをエルナンデスに感じていないだろうが。

 

KO率ほど一発の怖さは無さそうだが、瘦身ながらも一定の耐久力もある。

 

スーパーバンタム級転向初戦。

 

中谷のパワーが通用(KO)するか?興味深い。

 

スタイル的に中谷は苦労することはないが、クロスレンジで激しい手数の応酬時間は長くなるだろう。

 

エルナンデスも火が付くと呆れるくらいの手数を出してくる。

 

予想としては離れても相手土俵のクロスレンジでも中谷は主導権を渡さずに大差判定勝ちまたは後半ストップ勝ちとみる。

 

ただメイン井上はKO楽勝が予想される中、中谷もKOへの気持ちが強い試合。

 

ずばり中谷の8RあたりのKO勝ちと予想。

 

タフなエルナンデスを倒せば、井上戦がますます盛り上がる。

 

期待しよう!

 

中谷:31勝(24KO) 27歳

 

エルナンデス:20勝(18KO) 25歳

このTシャツ過去一良いな。中谷のサイコパス感が出ているわ🤣

27日サウジアラビアリアド(モハメド・アブド・アリーナ)

で行われる【THE RING Ⅴ NIGHT OF THE SAMURAI】試合予想

【IBF世界スーパーフライ級タイトルマッチ】

ウィリバルド・ガルシア(メキシコ)VS 寺地拳四朗(BMB)

 

前戦でまさかの王座陥落を喫した拳四朗。

 

念願のPFP入りも果たした直後だけに実に痛い敗北だった。

 

決して完敗の内容でもなかったが、中盤~後半にかけ相手ペースから取り戻せなかった拳四朗。

 

以前の勝負強さに陰りが見えてきたのも事実。

 

挑む王者ウィリバルド・ガルシアは凡庸な選手。

 

拳四朗とは技術が違う。

 

但し唯一の不安点はフィジカル。

 

ガルシアは主戦をバンタムで戦っていたこともあり、メキシカンによくある(ラバナレスの様な)タフ&ガチャガチャ不連続スタイル。※ポール・バトラー戦では左フックでダウンを喫しているがキャリアKO負けはなし。

 

減量苦とは言え本来ライトフライ選手だった拳四朗。

 

フライ級で時折顔を覗かせたもみ合いの際の「体力不足」

 

今回の戦い。クリンチ含めクロスレンジもみ合いで押され、自身のパワーパンチ(右)で削れない場面も出てくるかも?

 

ガルシアは拳四朗へ容赦なく突っ込んでくる。

 

第三のパンチ(頭)も駆使しての荒い攻撃。

 

ガルシアは予想していないだろうが、拳四朗もいざとなれば激闘パターンのオプションもある。

 

但し出来れば拳四朗は上質な距離感でストレート主体戦法。

 

インサイドからのパンチで対峙したい。

 

左へスイッチどころか両足揃おうが、バッティングもお構いなしのガルシアを完璧に捌くことは困難だが、前半パワーのある右を見せておいての逃げ切りパターンで拳四朗が判定戴冠と予想。

 

キーパンチは右ストレートボディ。

 

ただ終盤は激闘パターンに持ち込まれてしまうのだろうな。

 

敗戦パターンとしてはラバナレスVS辰吉初戦の様に捌こうとして終盤飲み込まれてしまう形。

 

拳四朗も後がない一戦。

 

何とか生き残って欲しい。

 

ガルシア:23勝(13KO)6敗2分1NC 36歳

 

拳四朗:25勝(16KO)2敗 33歳

 

今年9月カネロ・アルバレスを破り、世界スーパーミドル級王座まで制し5階級制覇を達成したテレンス・クロフォードが引退表明。

 

例のWBCへの承認料支払い拒否(王座はく奪)も引退へのフラグだったのだろう。

 

スターボクサーに有りがちなブラフではなくガチの引退と思われる。

 

クロフォードの世界初戴冠は2014年3月。

 

以降カネロ戦まで連続20戦すべて世界戦(全勝16KO)※キャリアは井上尚弥ともろ被り。個人的PFPではやはりクロフォードが上と評価し続けていた。

 

その完璧すぎるスタイルが「地味」に映り、トップランク傘下では報酬に恵まれなかったが、キャリア終盤で報酬、名声含めすべてを回収。

 

良いタイミングでの引退だ。

 

願っていてもなかなか出来ない無敗キャリアでの引退。

 

またウェルター時代が最も評価されるべきクロフォード。

 

歴代PFPやウェルター級PFPでどのような評価の位置づけとなるのだろうか。

 

同じく無敗引退のメイウェザーやアンドレ・ウォードとの格付けは?

 

頑固な自分は対戦相手の質と試合内容でレナードの上へクロフォードを置くことは出来ない。

 

【80年BIG4との対決】

デュランのアタックは吸収しそうだが、ハグラー(ミドル級)、レナードには勝てずにハーンズの強打もクロフォードには脅威に映る。※ライト級時代ならデュランがクロフォードを粉砕する。

 

【近年無敗ボクサーとの格付け】

ウォードより濃密なキャリアを積んだが、評価的にはメイウェザーの方がクロフォードより上だ。

 

ただ最後まで底を見せなかったクロフォード。

 

底知れぬ全貌の扉を開けられるボクサーも居なかった。

果たして未来の識者からどのような評価を得るのだろうか。

 

テレンス・クロフォード:42勝(31KO)38歳