先日行われた増田陸VSノニト・ドネア。

 

試合後、ドネアが世代交代のコメントを出し、額面通り受け取ればドネアは引退。

 

しかし偉大なるドネアのラストファイトとして内容はそれに相応しいが、モヤモヤが残る。

 

それは7Rの出来事が全て。

 

増田の左ストレートを直撃され、ドネアがダウン。

 

それまでも増田のパンチでカットした瞼からの出血も激しく、43歳のドネアのダメージは深刻。

 

ドネア陣営セコンドが階段を駆け上がり、タオルを振り「棄権意思」を伝える。

当然主審の視界に入っていたが、これを無視し、試合続行。

 

ただタオルを持ちエプロンまで行った際に、ドネアが立ち上がったのを見たので、セコンドが左手で「取り消し」?のジェスチャーと共に何かを叫ぶ。

 

これが「試合棄権はやはり取りやめ」の意思を示したと推察されるが・・・。

 

残り時間少なかったが、この主審判断には疑問が残る。

 

恐らくドネア陣営は試合前からドネアがダウンした時に「棄権する」というコンセンサスが取れていたと思う。※奥さんがセコンドにいるため、事前申し合わせは重要だ。

 

続く8R、開始早々主審はドネアから減点を取る。

 

映像を見返すと「セコンドがリングに入った(STEP IN THE RING)」ということが判明。

 

これは試合後でも会場へのアナウンスが必要かな?(有ったらすみません。増田インタビューを聴きながら帰路に就いた為)

 

結果今度は正真正銘タオル投入で試合が止められたが、何かモヤ感が残った裁定だった。

 

当然試合前のルールミィーティングで棄権意思表示方法が説明されているのかと思うが、自分はまた復活したタオル投入が最適だと思う。

 

一刻を争うタイミングではタオル投入が一番早く良い。

 

仮に主審が気がつかないのであれば、インスペクターもいるしそれこそセコンドが駆け上がればよい話。

 

今回は事なきを得たが、あの7Rの措置が妥当であったか、検証が必要。

 

自分は7RTKOが最善だったと強く思う。

 

セコンドの気が変わったことなど無視するのが主審や立会人の務め。セコンドと主審は向いている方向が違う。

 

冷静な判断が出来るのは主審であり、全権も与えられている。※但しセコンドの棄権意思表示を取り消す権限はない。

 

あそこで止めてもドネア陣営から抗議の声など出るはずがない。

 

とにかく関係各位にはボクシング、選手を守ることに全てを注いでほしい。

 

事前ルールミーティングの徹底。

 

英語で意思疎通を取れるJBCインスペクターの登用も必要だ。

唯一の地上波ボクシング番組を中継してくれていたフジテレビが遂に撤退。

 

3月14日放映された「フェニックスバトル」で一区切り。

 

フジテレビとボクシング。

 

矢尾板貞夫、ファイティング原田、輪島功一で異次元の視聴率を誇り、スター選手を生んだジムは多額放映権料で栄華を極めた。

特にフジと関係性が強かった三迫ジムは長きにわたり「ダイヤモンドグローブ」の窓口を詰めた。

 

金メダリスト村田諒太がデビュー当時は「三迫所属」でフジテレビと専属契約を結んだほど。

 

フジテレビは村田諒太、井上尚弥の中継でそれこそフジテレビ年間最高視聴率がボクシング世界戦(村田)だったこともある。

 

もう40年ほど前になるが、番組プロデューサーがメインの後に行われた試合まで「観戦」この試合(佐々木英信VS松永俊紀)が熱戦となり、プロデューサー氏は「面白いね~」と満面の笑顔。

 

沸いた会場の声援で矢尾板さんが会場へ戻ってきたほど。

 

このフジテレビのボクシングへの愛情は最後まで培われていた。

 

フジテレビには感謝しかない。

 

自分がボクシング初観戦したのもフジテレビのチケットプレゼントがきっかけ。

 

1981年6月の玉城和昌VS打越芳幸。この激闘でボクシングがさらに好きになり、生観戦が始まった。

 

地上波があるとないでは、新規ファン、競技者へ大きな影響が有るのは明白。

 

幸いなことにボクシング中継撤退ではなく、「一区切り」

 

今後も特番や再開に含みを持たしている。

 

フジテレビボクシング中継復活を信じて、ひとまず本当に「ありがとうございました」

 

今年2月、まさかのプロ黒星を喫した村田昴。

 

所属していた帝拳ジムから自身の原点である長谷川穂積が会長を務めるKOBE長谷川ジムへ移籍。

 

これは実に意外な選択。

 

帝拳ジムに所属するというか出来るだけで最高のバックアップ他、幸甚なポジションに身を置けるのだが、あえて外海へ出てイバラの道を歩むこととなった。

 

長谷川は自身の試合の多くを帝拳プロモートで戦ったので、帝拳との関係は良好。円満移籍だと思う。

 

帝拳は素質のある村田へ相当な投資(米国デビュー、オールスターボクシングとの「契約」、海外よりオギー・サンチェスを招聘)をしてきた。

村田も期待に応え、デビューから10連続KOでWBO-AP王座に就き、次期世界王者候補の席に座っていたが、2月の初黒星。

 

ここで出した答えが「原点回帰」

 

村田は幼き頃、長谷川が所属していた真正ジムでグローブを握り、プロ入りの際は長谷川穂積2世と騒がれた。

 

村田はデビュー以来連続KOを続けたが、本来はスピードを活かし切れと動きで勝負。

 

決してパワーで戦うタイプではないが、いつしか強気激闘型の色合いが濃くなっていた。

 

この強気姿勢は長谷川穂積も現役時代に良く見せていたが、長谷川もパワーではなくスピードとキレで勝負するタイプでそのスタイルの時は正に無双状態だった。

 

村田は、移籍を契機に自身のスピードを活かした戦法へ修正したい。

 

長谷川の経験に基づいた指導との相性は良いと見る。

 

井上尚弥の存在を別にすれば、村田は世界のベルトを巻く力は充分ある。

 

是非新天地で潜在能力を取り戻し、古巣へ恩返し!

 

長谷川穂積&村田昴コンビに期待したい。