1989年7月30日米国ニュージャージー州 アトランティックシティコンベンションセンター
WBA世界ジュニアミドル級タイトルマッチ
ジュリアン・ジャクソンVSテリー・ノリス
王者ジャクソン:37勝(35KO)1敗 28歳 王座2度防衛中
挑戦者ノリス:21勝(12KO)2敗 22歳
1R、スタートからあいさつ代わりの右の豪打を振るい、プレッシャーをかけていくジャクソン。
これに対しノリスも早い脚で動き、スピード差を利して右カウンターから強気のコンビでジャクソンを後退させる。
ジャクソン相手に底抜けの勇気だ。
ジャクソンは、ノリスコンビがひと段落するとまたもプレス。
ノリスセンスあるステップもジャクソンの追い込みは実に重厚。
久しぶりにジャクソンを見たが、意外にモーションが少ないパンチだ。
10-9ノリス
2R、一段とプレスを強めるジャクソン。
スタンスも広く追い脚は速い。
ノリスもサイドへ動き、詰められると果敢に迎え撃ち。
ジャクソンは相手の脚を止めるべくボディーも忘れない。
重厚なパンチから逃れるべくロープ際へステップしたノリスにジャクソンの右フックが襲う。
この強打をアゴに食らったノリスは立ったまま半失神。
更に左から右のフォローでノリスは痛烈なダイブ。
かろうじて立ち上がったが、ジョー・コルテスは試合を止めた
(2R1:37TKO)
リングサイドには当時無敵を誇り、1週間前カール・ウイリアムスを瞬殺したマイク・タイソンの姿があった。
勝者ジャクソンは
「マイク・タイソンに俺もできることを伝えた」
「マイケル・ナンとの対戦を望む」と吠えた。
1Rはノリスのスピード豊かなコンビと動きが上回ったが、最後に一発当てればよいとジャクソンらしい豪快なTKO劇。
ヴァージン諸島が産んだ生来の強打者。
その強打は息子にも受け継がれていたのだが・・・。
歴史に残るワンパンチ・フィニッシャー。ジュリアン・ジャクソンが後にJM級を席捲するノリス相手に圧巻のTKO防衛だった。



