古今東西大きな財を成したファイター達が引退後経済的困窮に陥るケースが少なくない。

 

やはりリング上のインテリジェンスとリング外のそれは別。

 

金融リテラシーの欠如から破産まで追い込まれたレジェンド達も少なくない。

 

またラテン社会などでは一族を支える事への期待度が増し、ボクサーが困窮していくケースも多かった。

 

ただこの男だけは金銭的危機とは無縁と思われていたマネー・メイウェイザーだが、思わぬ金銭トラブルが発覚?

 

メイウェザー試合を中継していたSHOWTIMEや同社元社長から「収益不正流用」されたとのことで損害賠償を求め、訴訟を起こした。

 

何でも不正流用された額は3億4000万ドル(530億円)というから驚き。

 

真偽不明だが、事実であれば水谷一平20人以上だな。

 

これも昔によく聞いたプロモータとの奴隷契約ではないが、ボクサーは搾取される側の代表であった時代も長かった。

 

流石にメイウェザーの法務関係や資産管理はハイスペック人材でカバーされていたはずとみるが、この裁判がどのような結果となるのだろう。

まだまだメイウェザーのエキシビション生活は続きそうだ。

先日見事なパフォーマンスでテオフィモ・ロペスを完封。

 

4階級制覇を果たしたシャクール・スティーブンソン。

 

テオフィモから奪ったWBO世界スーパーライト級と共にWBC世界ライト級を保持。

 

ライト級に戻るという選択肢もあったが、この度WBCが王座はく奪を課した。

「他団体他階級王座を保持した場合ははく奪」という規約に沿ったもので、違和はなかったが、当の本人は異を唱えた。

 

シャクールは自身SNSで先のテオフィモ戦でWBC王座は掛けられていなかった為、WBCへの承認料(10万ドル1570万円)を払っていなかったが、それがはく奪の原因では?とお怒り気味。

 

WBCの承認料請求はおかしいな。

 

シャクールはWBOタイトル戦へ挑んだ。

 

スーパーライトのウェイトでリングに上がっており、WBCライト級王座はかすりもしない。

 

このケースでもWBCは承認料を求めるのか・・・。

 

仮にシャクールが負けていたら

 

WBC世界ライト級王座は保持?承認料未払いならはく奪?

 

WBCも営利団体なので最も重要な承認料に重きを置くのは理解できるが、シャクールVSテオフィモに立会人を送り込んだのかな?

 

個人的にはシャクールのスーパーライト級パフォーマンスが素晴らしく、試合後のコナー・ベンとの舌戦も気になるので、ライト級卒業を選択することを望みたい。

 

ところで空位となったWBCライト級。

 

1位:ウィリアム・セペタ(メキシコ)

2位:ラモント・ローチ(米国)

3位:アンディ・クルス(キューバ)

 

どの組み合わせでも楽しみなカードだ。

 

先日まで30回にわたりWEB上で連載されていた

浜田剛史「我が道」(スポニチアネックス)

 

浜田が沖縄時代~現役引退までを振り返る企画。

 

毎回楽しみに拝見した。

 

浜田の聡明な記憶力には舌を巻く。

 

これはほぼすべての取り組み細部を記憶していたといわれる大横綱北の湖にも通じる。

 

この連載で永年の疑問というかモヤモヤが解消された。

 

浜田ラストファイトとなったレネ・アルレドンドとの再戦(1987年7月)。

 

現地観戦、2階席から観ていたが、とにかくリングキャンバスが波打っていた。

 

浜田が踏み込んで打つ体勢になると足をとられるシーンも散見。

 

観ていてこのリング設営は一体何だと。観客のストレスは溜まっていた。

 

試合後特に浜田や帝拳陣営からもキャンバスに関してのコメントもなし、スポーツ紙や専門誌も特に取り上げることはなかった。

 

当時は「脚を使うレネにあえてこの粗雑キャンバスで武器を封じるための謀略」に失敗した(逆に浜田にハンディ)為、陣営から異を唱えることもなかったと考え、それは今でもモヤ感として心のどこかにあった。

 

しかしこの連載で39年目にして原因が判明。

 

試合当日アルレドンド側から「リングが小さい」とクレームがつき、測定すると規定以下。

 

急遽リングを大きくしたのでキャンバスが所々緩んでいた・・・。

 

浜田自身は「まぁ余談です」と潔かったが、浜田の拳に下半身パワーが載っていなかったのも事実。

 

そうだったか。

 

拳闘道を追い求める帝拳がそのような手を使うことが無かったことに安堵。真相がわかってよかった。

 

リング設営は当時も〇〇社なのかな?時間がなかったとはいえプロの仕事ではなかった。

 

ただレネも同条件。あの夜はレネが強かったことは事実。

 

浜田との再戦後、ロジャー・メイウェザーにKO負けしたレネ。

 

浜田は再起しメイウェザーに勝ち、レネとの第三戦を思い描いていたというが、例の突然の引退宣言。

 

現代であればそのような判断をしていないし再起もあったと思うが、昭和の時代。

 

まさに沖縄のサムライの生き方を貫徹した。

 

そのほかにも実に興味深いエピソード満載で何度読み返しても面白い。

 

個人的にはジムのライバルで浜田が「入門当時一番と強いと思った」天才谷津弘之とのエピソードがなかったのは残念だが、カットされたのかな??

 

中学生時代、同じ地元で当時のホープ(後の日本王者で世界王座へ挑んだ)選手をスパーで圧倒。

 

「大場2世」と期待された谷津だが怪我に泣いた。

 

また浜田同郷のライバル安里義光は、アマ時代浜田以上に期待されていたが、彼らは世界挑戦まで辿り着けずグローブを吊るした。

 

浜田も拳の怪我で引退する気だったことを連載で知った。

 

「世界王座へ挑むのは運90%、実力10%」という浜田の言葉は実に深いな。

 

スポニチアネックスさん素晴らしい連載をありがとうございました。