オリオン座(五角形)

 

大湯環状列石のウッドサークル(五角形)

 

オリオン座の五角形(上の図)を眺めているとき、大湯環状列石に残る五角形のウッドサークル(上の写真、頂点の柱が現在一本倒れています)と深く共鳴しているという直感が浮かびました。

夜空のオリオン座は、古代エジプトでは冥界・オシリス・太陽の船を象徴する星座とされ、死後の再生・復活と密接に結びついていました。

縄文時代の大湯環状列石に関わった人々も、同じようにオリオン座に注目し、死後の世界との関連を思い描いていた可能性があります。

 

 

大湯環状列石には二つのストーンサークルがあります。

野中堂環状列石は東側に位置し、朝日から生まれ出る“小さな太陽(日暈)”を象徴しているように見えます。

一方、万座環状列石は西側にあり、大きな太陽(日暈)を表し、夕日=死へ向かう象徴と捉えることができます。

 

この万座環状列石の西側にある五角形のウッドサークル(上の図で赤い円でで囲まれた部分)は、死後の世界(冥界・黄泉)を表現していると考えられます。

そして、死後の世界(冥界・黄泉)=オリオン座と捉えることができます。

大湯環状列石では、前期にはサークル内部で祭祀が行われ、後期にはサークル外で祭祀が行われていたことがわかっています。

私は、五角形のウッドサークルの内部、あるいはその近くで、亡くなった人間や生物の霊魂・魂の供養、そして再生・復活を願う祭祀が行われていたと考えています。

 

オリオン座は古代エジプトで再生・復活の星座とされましたが、縄文時代の大湯環状列石周辺の人々も、オリオン座の五角形を同じく再生・復活の象徴として捉えていた可能性があります。

五角形の周囲に描かれる円形は、月や回転、循環を表していると考えられます。

 

 

したがって、五角形のウッドサークルは死後の世界(オリオン座)を象徴し、五角形の形を人間の両足を開いた姿(右下の図で青〇が足首、茶〇が膝、黄〇が股)と見立て、その頂点を“股”と捉えることで、再生・復活を願う人々の拠り所となる構造物であったと考えられます。