古代の祭祀には槍・鉾・毛槍などの武器形神具が頻繁に登場します。これらは武器としての機能以上に、祭祀空間の中心軸を示す神具として重要な役割を果たしていたと考えられます。諏訪大社の祭祀にも薙鎌や毛槍が登場し、さらに槍に長い長方形の和幣(にぎて)を掲げた御幣が本宮の社前に二基立てられています。
向かって右の御幣には赤色に紋様と金色の菊花紋、左の御幣には白色系に紋様の和幣が掲げられています。これらは単なる装飾ではなく、槍(垂直軸)+和幣(帆・舟・風)の複合象徴として理解できます。
一般的には神道では左右同じ形、同じ色合いがほとんどですかこの場合には左右でその意味合い、意義が違うと考えられます。
本宮の御幣は、地面に✖形の木枠を基礎として垂直に立てられています。この✖形は古代エジプトの棺や墓に描かれる✖形、あるいはオリオン座の✖形と響き合い、再生・復活の象徴として解釈できます。
また八咫鏡の構造の中心の正方形と対角線、エジプトのピラミッドを真上から見た形とも響き合います。
さらに、和幣は紐で吊り下げられ、槍と和幣の間に五角形の構造が生まれています。この五角形はオリオン座の五角形と共鳴し、私はこれを「舟」の象徴と捉えています。諏訪大社の御舟祭に登場する柴舟の骨組みはオリオン座と酷似しておりオリオン座=船という象徴的対応が成立します。
長方形の和幣は「帆」を表し、二基の御幣は古代エジプトの太陽の船の「二艘」とも対応します。槍はトーラス構造の中心軸、和幣はその周囲を回転する舟(帆)であり、両者は回転・渦・再生の象徴体系を形成しています。
槍(やり)の語源を象徴的に読むと、「や」は「八」、「り」は「離」であり、中心から離れ出る力=トーラスの外周運動を示すとも解釈できます。また和幣(にぎて)は「握手」と変換でき、握った手は渦の形を示し、回転運動を象徴します。
つまり、槍(垂直軸)+和幣(帆・舟)=神の乗り物の象徴構造であり、神は垂直に立てられた槍に降臨し、和幣の舟によって回転・再生を表現していると捉えることができます。
古代の神具や建造物には、回転・渦巻・垂直柱・杖・槍・矛・矢・舟の象徴が非常に多く見られます。外見上は単なる武器や装飾に見えても、古代人はこれらを宇宙構造・再生・循環の象徴として変換し表現していたと考えられます。
※ 諏訪大社の写真はオマツリジャパンさんより







