ついに出た正統派リメイク!
レジェンズよりシースプレーのレビューだ~っ!
◆トランスフォーマーレジェンズ LG64 海上防衛員 シースプレー&リオーネ
…より、シースプレー
あのシースプレーがレジェンズにて販売!
シースプレーは初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』やその玩具シリーズで登場したキャラクター。史上初の海洋系トランスフォーマーでもあります。初代の玩具はG2時期に一度リカラー再販があったのみで一度も復刻の機会に恵まれず、またリメイク品もワーパスやパワーグライドやビーチコンバーといった他の2期ミニボットたちが色々とリメイクされている中でシースプレーは実写枠で一度リメイクされたのみ(その出来はすばらしいものでしたが)というちょっと不遇気味な存在でした。しかしタイタンズリターンにて初代デザインをブラッシュアップする形での正統リメイク品が登場し、国内にもこうしてレジェンズシリーズの一品として導入されることとなりました。めでたすぎ!
もちろん漫画も説明書に掲載。G1のシースプレー本人としてアラナを載せての登場!
ストーリー的にはレーザービーストたちにネオあーきはーばらーシティが襲撃され水没の危機に遭うという、『LG51 ダブルクロス』の続きとして読める内容。
アラナをお姫さま抱っこしてかっこよく変形!
ホバークラフトのスカートを活かしているのか足で海面に着水して立ってるのがイカス!
タイガーバーンおよびダイナザウラーとの戦いのほか、バカップルキャラとしてアラナといちゃいちゃする描写もw
このオチの2人に対する正しい反応は「うぜえww」だと思いますが自分はシースプレーとアラナのカップルが本当に好きなのでなんかもう純粋にすごい幸せな気持ちで読めました。アラナ玩具化は……ナイトバードが玩具化したしきっとそのうち来ると信じて待ってます!!
玩具に戻って、まずはロボットモードから!
この黄色と白と青のカラーリング、あんまりかっこよくない体型、ドタ靴のようなでかい足……まさにG1のシースプレーといった感じ! それでいて各部のモールドなどは現代的にもなっていて、リメイク品として非常に魅力的な作りです。
後ろから。いわゆるガワなどは無く非常にすっきりした背中! ホバークラフトのファン部分がそのまま肩に配置されるのがいい感じ。
横から。基本的にはホバークラフトを二つに割って立ち上がらせる変形なのがわかります。そこも旧玩具通りの構造。
ただそれを再現した影響か足よりも背中が後ろに大きく膨らむ形に。見た目よりも自立は安定してますが、ふとした時に後ろに倒れることもあります。立たせ方やカカトの変形を変えたりすることで対処可能。
正面から。G1シースプレーの雰囲気をバッチリ再現しつつ完璧にそのままではなく適度なアレンジが加わっていて、いや体型とかはほんと単体のロボットとして見たら絶対かっこよくはないと思うんですが旧玩具で遊びまくってきた身としてはこのLGシースプレーには変な話気品のようなものすら感じます。かっこよくなったなぁシースプレー! ただやはりタイタンズリターン系の玩具ということでそこまで大げさにスタイリッシュにはなっておらず安心感もありますw
顔アップ! まさにシースプレーの顔といった雰囲気。アクアラング的な造形はありませんが口元がマスクなので水中キャラっぽさもあっていい感じ。海外版(TR版)は目がすべて黒く塗りつぶされて旧玩具のバイザー顔を再現したものになっていたようですが、LG版は見てのとおりグレーの下地+目の部分の青でアニメ顔っぽい感じに!
腕はこんな感じ。ゴムスカートの側部がそのまま腕になる形で、旧玩具も同じ構造でしたが、青いかまぼこの先に指がついてるみたいになってた旧玩具と違ってしっかり腕として造形されてます。モリッと盛り上がった前腕部はなんとなくAA版シースプレーの腕を連想させたり。
ちなみに前腕の内側にはサイバトロン文字?が。これはどうやらアルファベットに直すと『ALANNA』になるらしく、アニメでの恋の相手であるアラナの名前を腕に刻んでいるということになります。説明書のバイオでもそのへん触れられていますが彼女の名前を体に彫っちゃうあたりちょっと頭悪いバカップルっぽくてかわいいですねw
上半身は箱!
箱ロボとよく言いますがこのシースプレーは本当に箱状の構造になっているのが面白い。見ようによってはライフジャケットを着こんだように見えなくもなく、海上防衛員ならではの感じが出ているのが楽しい。
箱状の上半身、ということで内部はスカスカ(TM搭乗ギミックの影響)なんですが、まさに箱なので前後左右上下の6面がしっかり造形されており、後ろから見てもスカスカ感がまったく無いのが魅力のひとつ! うおおっLGシースプレーさんの背中かっけぇ!とボーター君たちも大盛り上がりだったぞ!
足はホバークラフトの船首付近がそのまま、というデザイン。接地面積が広いので自立はかなり安定! 水中移動用の足ヒレのように見えなくもないですね。
足の内側が肉抜きではなくしっかりと面で造形されているのも嬉しい! 上半身といい、見た目上の肉抜きを表に出さないようにするという気づかいがこのLGシースプレーからはビンビン感じます。
G1版と比較!
かなりキュートだった旧玩具と比べるとだいぶたくましくなりました。動かない首や左右繋がった足はもう卒業だ! 卒業までに32年近くかかったけどほんとにリメイクおめでとう!
シースプレーといえばやはりアニメの主役回である『変身の泉』が印象的。シースプレーというキャラクターの魅力を余すところ無く表現しているとともにトランスフォーマーという種族そのものが抱えるジレンマの話にもなっており、ひとつのエピソードとしても大好きな回です。今回G1デザインでフリーポーザブルのシースプレーが出たおかげで『変身の泉』の再現もしやすくなったのが嬉しい。各部の造形的には旧玩具のほうがアニメに近かったりはするんですがw
大きさ比較! LGシースプレーは現行レジェンドクラス。デラックスより小さくEZやミニボットより大きい、手に馴染む扱いやすいサイズだ!
可動の話。
まずは頭部が軸で左右回転! すぐ横にファンの基部があるので非常に指でつまみづらいぞ! 顔は全塗装なので爪をひっかけて削ったりしないように気をつけよう!
搭乗ギミック用のフタを開ければこのように首元ごと倒せるので…
ちょっと無理してるなコイツ感は出るものの、仰向けで首を起こしたようなポーズをとることができるぞ!
ガッチリしたボディを見せ付けてビーチの視線をひとりじめだ!
肩はボールジョイント。前後にはフルにスイング、左右には水平いかないくらいまで可動。
肘もボールジョイントで90度強曲げることが可能!
男らしいマッスルポーズで、今日も海上パトロールに行ってきマッスル!
肘のボールジョイントはロール軸の代わりにも。腰に手を当てるポーズもバッチリ決まるぞ!
脚は付け根がボールジョイント。前後には元気よく90度まで可動!ホッ!
脚を投げ出して座らせることもできます。足の大きさの影響で星のカービィのキャラ感がすごい!
横に開く動きは意外と窮屈め。45度開くかどうかといった感じです。アラナひとすじのシースプレー、そうそう簡単に股をおっぴろげたりしないのだ!
膝は軸で90度ちょい可動! ちょっと無理しながらなら片膝立ちっぽいのもなんとか可能。
また、膝は変形機構の影響で逆向きにも曲がるので…
足を大きく前後に広げた状態でキチッと自立が可能!
足の裏からのホバーを使ってデストロンのエビを翻弄するぞ!
ふとももにロール軸も完備。ちょっとずつ外側に向ければ足の裏をハの字にするカッコイイ立ち方が可能!この立ちっぷりにはアラナも俺もメロメロだ!
ロール軸のおかげで女の子座りもバッチリ可能!
シースプレーに女の子座りさせてどうすんだよと思われるかもしれないが、アラナの前では男らしくあろうと気を張っているシースプレーが仲間の男たちの前では気が抜けてしまって自分の中の女子っぽい部分がちょいちょい顔を出してしまうのだった……などと想像しながら遊ぶととっても楽しいぞ~っ!
足首は基本的には無可動。
しかしカカトのロックを外すことによって……
つま先をグイッと伸ばすことが可能に!
仲間達と海辺を歩きながら、あ~靴の中にめっちゃ砂入ったわ~~と靴をトントンする動きもできるんだ!
足ヒレに見立てての遊泳ポーズも可能! 首が上に動かないのであまり映えないものの、これができると海キャラは楽しいぞ!
可動は総合的に水準といった感じ! 腕も脚もあまり横に開かなかったりなどうーんもうちょっと動けばと思う部分もありますが、ぐねぐね曲がる膝や広げられるカカトのおかげで自立できるポーズの幅自体はわりと広めです。また「本来は動くはずなのに干渉により動かない」という箇所が無いので動かしてて窮屈さを感じることが無いのも嬉しいところ! めちゃくちゃ動くわけではありませんが元気に動かせる感じです。
付属品の話。
謎の箱のような物体がひとつ付属!
5mmジョイント……ではなく専用の板状ジョイントで手に装備!
形状からするとミサイルポッドのような感じかな?
デストロン海軍に向けてミサイルを発射だ!
付属の漫画では変身の泉の水を入れた水鉄砲ということになっており、アラナにぶっかけて劇中のロボットモードに変身させたりしてましたw
武器は専用ジョイントを使ってお腹にマウントが可能!
腹に武器つけとくってなんやねんと思う方もいるかもしれませんがこれには理由があり……
腹につけることで、旧玩具の(というかアニメデザインの)ちょっとぽっこりした下腹およびそこのディティールが再現されるという仕掛け!
特に中央の三分割模様はアニメでは印象的な部分でした。惑星トララカンからの救難信号をキャッチするシーンでパネルとして開閉していたこともある部分なので、そこが再現できるというのはなかなか面白い試み。こういうものの完全再現はマスターピースに期待するのが一番ですが、通常ラインのリメイク系TFとして、デフォ状態ではそれなりにカッコイイロボットに、そしてこういった追加パーツを付けることで元ネタっぽい姿に、というギミックがあるのはこれはこれで面白くて好きですねw
ちなみに武器を付けなくても変形機構を使えば胴体パネルを(縦にですが)開くことも可能!
これで救難信号キャッチ遊びもバッチリだ!
付属の武器は専用ジョイントですが手の穴は普通に5mmなので、おうちにある5mm武器を持たせて遊ぶことも可能!
サイバトロン海軍仲間のソートゥース(単品版/未紹介)を装備すれば、水属性のトライデントを振るう海の戦士として遊べるぞ!
また背中の下側には3mm穴が空いているので…
市販の3mmスタンドを使っての空中ディスプレイが可能!
海面から飛び上がった瞬間や……
デストロンプリテンダーの強靭なアッパーを食らって宙に舞い上がる瞬間など、アクロバティックに飾ってみよう!
そして変形!
LGシースプレーはホバークラフトに変形します。
シースプレー、トランスフォーム!
上半身スイング!腕上げて固定!カカト広げて腰下ろして脚グニグニ曲げて顔にフタして変形完了! とってもカンタンだ!
シンプルながら基本的に各部カッチリまとまる良作。特に上半身の固定に関しては強めの乗り越え部分が設けられており、ビークルにする際もロボットにする際もカチッと気持ちよくロックされます。
LGシースプレー、ビークルモード! ホバークラフトに変形完了!
この爽やかなカラーリングにツルッとしたゴムスカート、そしてむき出しのファンがまさにシースプレー! ミニボットらしい可愛さを残しつつも各部の造形できちんとかっこよさも表現されていてすごくまとまりがいい感じ!
後ろから。よく見ると拳は出っぱなしなんですが指の造形がビークルのディティールとして認識できるようになっているのが楽しい。
横から。空気抵抗を減らしたようなフロント部分に始まり平らなデッキ、そして大きく取り付けられたファン部分と、いかにもなホバークラフトの形状をしてます。すごくいい……
フロントのアップ。旧デザインとは違い船首部分は三角ではなく台形になっておりちょっと大人びた雰囲気に。窓の形状もそれに合わせて変わってます。
窓といえば海外版は黒塗りでしたが国内版はメタリックブルーでの塗装に。宣材画像を見たときは船体の青成型に埋もれててなんか目立たないなと思ってましたが実際に見てみると光の反射などで窓としてなかなかいい感じ!
スカート部分。前からロボットモードの足、カカト、上腕、前腕が一直線に連なって構成されてます。ロボットの体や四肢がしっかりビークルの外装を構成するTFはやっぱり変形させてて気持ちがいいですね。気持ちいいガワ変形もありますけどねクロミアさんとかね。
デッキには輝くサイバトロンマーク!
ファンの間にはロボット頭部が収納されることなくそのまま位置し、顔の前にパネルでついたてをするという一部のスーパーリンクみたいな変形機構にw これは正直どうかと思いますがこのおかげでロボットモードで胸パネル開閉が楽しめるのでまあいいかという感じ。
その横のインテーク部分にはダクト状のモールドが。顔の隠し方は豪快なのにこういう細かいところがしっかりしてるのがいいですねw 男らしい豪胆さと女性的な細やかな気づかいができる男、それがLGシースプレーなのだ!
後ろ側アップ。ファン一枚一枚にモールドが入っており見映えがします。
そしてなにより前述の箱型構造のおかげでビークル後部の造形がしっかりしているのが嬉しい! といってもホバークラフトの後ろ側の作りについて自分はそこまで詳しくないのですが素人目で見ても「乗り物の後ろ側」として破綻がないのが嬉しいところ。
裏側はこうなってます。仰向けに寝そべりつつ体を折り曲げて変形しているのがわかります。旧玩具の変形方法をおおむね踏襲している感じ。
ちなみにタイヤ等は取り付けられておらずコロ走行はできません。個人的にそこは残念! そこまでコロで遊ぶことはないとはいえやはり無いより有ったほうが嬉しいですし、ビークルに変形させおわったあとでシャーッと転がして変形の間違いがないことを確かめるのが好きなので、ぜひ付けてほしかったところです。
武器はデッキ上にマウント可能!
ロボットモードでお腹につけたときもそうでしたがマウント用の穴が悪目立ちしないように5mm穴じゃなく専用の板ジョイントにしたのかな? そうであるなら嬉しい配慮です。
ちなみにパネルを最後まで下ろせなくはなりますがこの状態から一応完全変形も可能。
G1版とビークルモードで比較!
G1版は全体的に丸みを帯びた優しい雰囲気がありましたが、LG版は(というかリカラー元のTR版は)TR全体のロボロボしい雰囲気に合わせてか各部カクカクした硬質な印象に! スカート部分の質感や頭部の隠し方やタイヤの有無などによりビークルモードとしての完成度はG1版に比べると一歩譲る感じですが、LG版にはかっこよさもあり、まさに現行シリーズに合わせてのリメイクといった感じ。あらためてシースプレーがG1デザインでリメイクされたことを嬉しく思います。
実写系としてリメイクされたAA版シースプレーにはスポッと乗り込めちゃいます。かわいい!
色んなホバークラフトTFと大きさ比べ! 左からG1シースプレー、パワーラン&ストライクダウン、フロート、ショートラウンド、AAシースプレー、そしてLGシースプレー! フリートクラフトは単体でロボにならないので今回は除外、スプラッシュダウンはどう見てもホバークラフトには見えないので除外w
LGシースプレーは現行レジェンドクラス。全長およそ9.5cmという手ごろなサイズです。
大きさ的にはベーシッククラスのショートラウンドと同じ感じ。
正義と悪のホバークラフト対決! どちらも女に夢中になっているという共通点もあるぞ! 今こそ決着をつけるときだ!
そしてギミック!
船体後部をパカッと開いて……
付属のリオーネをはじめとするLGヘッドマスター/TRタイタンマスター/POTPプライムマスターを搭乗させることが可能! もちろんこのままフタを閉めることができます。フタを閉めるとほぼ完全に見えなくなるので誰かが乗っていることがわからなくなりますが、それでも「乗せられる」というのは非常に楽しく、遊びの幅も広がります。
などと遊んだりもできるので楽しいギミック!
5mmジョイントとかもそうですが他商品との共通規格ってやっぱりいいですね。
そして俺変形!
ファンを目に、開閉部を口に見立てたカエルモードだ!
海にカエルはいねーだろカエルは!と思うかもしれないが、カニクイガエルという種は汽水域に適応しておりマングローブ林で暮らしているぞ! 100%海水中であっても生存が可能! イリエワニっぽいスカルを相手に、汽水の対決で勝負を決めろ!
俺変形その2! お手伝いロボモードだ!
じりじりと暑い日、ホバー移動で基地内を巡回し、備え付けられた扇風機で風を送るんだ! スズシ~ッ!
レジェンズよりシースプレーのレビューでした!
やっと出たシースプレーの正統派リメイク! まずはそれが嬉しい。復刻すらなかったキャラなのでその部分でも嬉しいです。自分は普段あんまり『アニメのキャラが玩具になった!』っていう意識でTFに触れることはあんまり無いんですが、シースプレーに関してはその思いがかなりあり、変身の泉やゴールデンラグーンの秘密の再現的にも嬉しいですね。アニメデザインとは外見けっこう違いますが正統派アレンジなので普通にアニメのシースプレーとして遊べますし、またアニメ関係なく純粋にホバークラフトから変形するロボットとしてもカッコかわいい魅力的なデザインになっているのでどうとでも遊べます。もちろんレジェンズ世界の一員としても嬉しい!
変形玩具的には手軽にカチャカチャいじれてカッチリまとまる良作! ビークルにする際の脚の折り曲げにちょっぴりコツがいりますがそこでひっかかるというわけでもなく基本はカチャッと気軽に変形させられます。可動範囲がそこまで広くはなかったり、武器が謎物体だったり、頭部の隠し方がついたてだったりと気になるところもありますが、「手ごろなサイズで」「簡単に変形できて」「カッチリまとまる」とツボを押さえた作りになっており、特別光る部分があるわけではありませんがしっかりと地に足のついた良作だと思います。すばらしい。またビークルでもロボットでも肉抜きが目立たないような作りになっているのも魅力のひとつ。
欠点はコロ走行が無いこと! これは個人的にはかなりもったいない部分でした。
リカラー品は、というかこれがリカラー品でもともとあるのがTR版シースプレー。そちらは旧玩具の再現に振れており、胸のシールを再現した印刷や黒ゴーグル顔などが特徴であるようです。
では!
トランスフォーマー LG64 シースプレー&リオーネ
1,566円
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