ついに来たフル可動エビ怪人!
TAVよりビスクのレビューです。
◆トランスフォーマーアドベンチャー マイクロンの章 TAV60 ビスク
へいウォリアービスクお待ち!!
というわけでリージョン版とワンステップ版に続いて無事にリリースされたウォリアービスクの国内導入版、それがこのTAVビスクです。スポーツカーに変形するエビ怪人ロボというハジケた存在ですが、一応エビということで海洋系TFの枠にて紹介いたします。
パッケ裏のジオラマ画像はなんとアドベンチャー無印第4話にて初登場した湖畔を舞台にしたもの! 性格設定もアニメを意識しており、バンブルビーからの評価をはじめ、グリムロックを押し流した『エビーム』の描写にまで触れています。TFの玩具設定は「玩具は玩具、TVはTV」という感じのものが多いんですがここまでアニメに即した設定なのは結構珍しいかも。
開けてまずはロボットモード!
上半身が大きいアメリカマッチョ体型にガッチリしたデカいハサミ! これぞまさにビスクといった感じ! オレっちのスタイルに惚れたら……いかんガニよ!
カメラの影響でちょっと淡く撮れてますが実物はもうちょっと濃いオレンジ。
後ろから。カカトが大きく自立性は結構なもの!
背中はルーフでできているもののガワ感がなくかなりスッキリしてます。
横から。ハサミで見えづらいですが首が上ではなく前に生えているので、腰を落とした前傾姿勢が基本姿勢となります。
正面から。首が埋まっているような位置づけに加えて肩の位置も高めで、パワフルな雰囲気がムンムン! 岩陰に隠れていても岩ごとぶっ壊してほ~ら見つけたガニよ~~とか言いそうな恐怖のエビ男感が満載だ~っ!
顔アップ! オカヤドカリのように飛び出た眼柄にギョロッとした眼、長い触角とアゴヒゲ(第2触角)。劇中のビスクとしての再現度も高いし怪人エビ男としての魅力もたっぷりです。眼の焦点が離れ気味なのがクレイジーキャラっぽくてナイス!
見えづらいですが歯の部分も塗装されてます。アゴを突き出してニッと笑った感じ。いや~いいですね。いい顔してます。
顔周りの再現度はかなりのものですが、やはり強度の問題で、顔面以外の触角・眼・アゴヒゲはすべて軟質パーツとなっております。クロミアもこの感触の虜に! 好きなだけフニャフニャしていいガニよ!
ワンステップやリージョンでは再現されなかった肩アーマーもしっかりあります。がっしりさに拍車をかけていてよし!
がっしりといえば背中も超がっしり。
肩アームを挟むことでビークル時よりも厚みが増していて、胸板というか背筋がかなりたくましくなってます。肉厚系甲殻類! いや中は空洞なんですが。
ハサミもいい感じの形で再現! この幅広というか扁平かつツルツルなハサミ、実際のロブスター(ウミザリガニ)っぽくていいですね。
背中というか尻からはエビの尾節のようなものがちょこっと生えていて超かわいい! 脚の可動の邪魔にならないようなサイズでまとめられていますが、これがあるのとないのとではエビキャラらしさが30ポイントくらい変わってくるので嬉しい造形!
背中のガワを広げた裏側にも「どことなくエビっぽい」モールドがありますww
ワンステップ版、リージョン版と比較。改めて比べてしまうと先の2つは全然体型違いますね特にワンステップw
劇中再現&パワフルさのウォリアー、一番エビっぽいワンステップ、愛嬌ありまくりのリージョン! 玩具としての魅力はそれぞれオンリーワンだ!
大きさはこのくらい。脚を伸ばせばもうちょっと高くなります。
ガンガン脱皮し成長してゆく相棒の姿に、すっかり自信をなくすクランプダウンなのだった……
可動の話。
まずは首が左右に……動かないぞ!
だらしなく股開いて寝ているクロミアの姿を、他のデストロン海軍の男たちは首を回してチラ見してゆくが、首の回らないビスクは男らしく正面からガン見するんだ!
左右に振れない代わりにZ軸での回転が可能! かわいらしく首をかしげることができるぞ!
ただしここを回すには眼やアゴヒゲなどの軟質パーツをあまりぎゅっと圧迫しすぎないようにしながら顔面のみをつまんでグリッとやらなければならないので結構神経使いますw
また触角は左右同時に後方へ倒すことも可能なので…
ショックフリート総督に乗って、潮風を受けて触角がたなびくシーンなどの演出もできるんだ!
胸パネルを開けば無理やり上を向かせることも可能。
あ~夏の海の陽射しはマジできついガニ……
まずは肩ですが、横には水平いかないくらい、肩アームごと上げればグワッと上まであがります。干渉を避ければ画像以上まで。
上段からの攻撃も、肩の可動で楽々ガード!
肩は前後にも問題なく1回転可能! わーいわーいとみんなで喜ぶポーズもバッチリ!
上腕にロール軸もあるので、ハサミがより目立つ方向へ腕をひねることができるぞ!
肘は90度ほど。上腕が短い(というか前腕が無い)ためか、肘を曲げると腕が短く見えてしまうのがちょっと惜しい?
そしてロンモチ、ハサミも開閉!デフォではこのくらいまで。
ハサミでチョキチョキできるかってのは甲殻類の玩具としては車のタイヤが回るかと同じくらい重要な要素なのでとてもイイ感じ。完全にバチンと閉じることができないのがもったいないところ。
マイクロンやマイクロTFくらいなら軽々と保持できるぞ! あやうしボーター君!
そして目玉がここ。肘のすぐ先に変形用の『第2の肘』があります。
デフォの肘関節とは軸の向きが違っており……
ハサミの平側へ肘を曲げるという動きが可能に!
シーマイクロンたちをハサミに乗せてやり、あ~オレっちなんて面倒見のいい男ガニ……とさらに自信をアップさせるといったポーズもできるようになります。
キャンサーちゃ~ん!おいしいビスクもってきたわよ!と食事を運ぶポーズも!
第2の肘は180度曲げきることができるので、上腕ロール軸と組み合わせれば、ボクサースタイルのようなファイティングポーズもとれるぞ~っ!
また、
というようにアヘ顔ダブルピースじみた動きもできるんだ!
第2の肘とデフォの肘とを組み合わせることで、軸の方向が違う二重関節のように扱うことも可能!
総司令官である総督ショックフリート(俺設定)から指令を受け、ははーっとひざまずく動きなどもこなせます。
さ! マイクロンちゃんたち早くフリートクラフトに乗るガニよ! と案内するポーズも完璧。
そして、さ~てオレっちも直々にサイバトロンを粉砕しに出航するガニ……と眼を光らせるビスク!
肘の特殊二重関節のおかげで腕の可動の自由度がかなり高いです。
ちなみに第2の肘を曲げた状態ならハサミは180度まで開くようにもなります。
胴体は無可動なので、次は脚の可動!
付け根はボールジョイントで自由に動きます。腰アーマーのような干渉するパーツが無いのでストレスなくいける感じ。脚を後ろに出すと尾節パーツに当たりますが、ちょっと避ければ問題なし。
ふとももにはロール軸も完備。
内股膝立ちでポーズをとって撮影に臨むビスク! 今月号で一番よかったグラビアアンケート第一位の座はいただきガニ!
ドラゴンボールばりの空中アクションを見せつけろ!
足首も軸で前後に可動!
伸展させると脚横のアーマーが接地してしまうので、脚を前に出した際の接地面積向上には使えませんが、後ろに出した際の安定感アップには役立ちます。
ロストエイジパッケージイラストばりに踏み込んだポーズで、サイバトロンやオートボットをぶっ死ろせ!!
総合的に可動はかなり優秀。
首が左右に振れなかったり腰の回転が無かったりという欠点もありますが、水準以上の下半身可動と、独特すぎる首の傾げ可動、そして基部ごと上がる肩関節と肘の特殊二重関節のおかげで、無茶をすればこのようにビーチで寝転んで美女を誘うセクシーポーズもこなせます。
肘がよく動くのもそうなんですがその先にある手というかハサミが大きいので、リベンジクロミアのように、実際以上に動いている感じがするのもナイスなところ。ポーズをつけて遊ぶのがかなり楽しいTFです。
第2の肘のおかげで戦闘的なポーズ以外にも日常的な動作というか、かなり人間くさい表情をつけられるのが楽しいですね。
おまけの可動!
肩アーマーはボールジョイント接続なので自由に動かせます。
上腕に沿わせてより甲殻類感を出したり…
後ろに流してターボモード!とかいって遊べます。
横に開いてウイングモードもあるガニよ~~っ!
ちょっとウチワエビとかセミエビのアレっぽくていいかも。
本体だけでこんなに遊べるのに武器まで付属! おそらく玩具オリジナルデザイン?の銃が2丁。
5mmジョイントでハサミの上の穴にハメる形で持たせます。
これぞまさにテッポウエビーム!!
小さな体で大きな衝撃を出すテッポウエビのごとく、小粒ながらも鋭い一撃を浴びせるぞ!
もちろん5mm武器ならなんでも持たせられます。
海洋系アームズマイクロンのグラを装備! エビの瞬発力にカニの堅牢さが加わり、俺たちほとんど無敵ガニ!
ジグの力を借り、任務完了!
穴の位置が位置なので変な持たせ方しかできないかと思いきや、もう片方の手で武器に手を添えるなどの表情をつけやすいので、なにか持たせたときの「それらしさ」が結構高いのが面白い。
ちなみにパッケージ横では「マイクロンを持たせられるぞ!」ということで海系つながりのソートゥースを持っているのがちょっと嬉しかったですw
さて変形。
ビスクはエビキャラでありながら陸上のスポーツカーに変形します。
ビスク、トランスフォーム!
シンプルなのに凝っている変形!
肩アーマー回転→肘ロール回転→第2の肘閉じ、でもう車のフロントになってしまうのが面白い。開いたハサミの親指側がそのままサイドステップになるのも合理的かつ楽しい! 全体的にカッチリとまとまるという意味でも楽しい変形玩具です。
ただカッチリすぎるというか、個体差かもですが各所のジョイントがどこもかなり固め。また内部に収納した軟質の触角が最終的に足の裏に押されて少し曲がった状態になるのがなんとなく不安なところも。
変形完了! ビスク、ビークルモード! オレンジのスポーツカーになりました。
クレイジーな怪人から変形したとは思えないこの流線型かつイカツいボディ! 俺が甲殻類のメスか女性型の車だったらクラクラきちゃってます。
後ろから。
ソニックやターボミンのように後ろに流れっぱなしのリアフェンダーがいい感じ。
横から。全高がかなり低くまとまってます。ロボットモードでは「つっかえ」になっていた肩アームを上にズラして「お腹と背中をくっつける」ことによりこの薄さを実現。地味ですが小技の効いた変形機構!
タイヤの青ラインもいいですね。これがあるとアドベンチャー!ガチャッといくぜ!って感じです。タイヤはハメ込み式ですがコロ走行はわりとスムーズ。
フロント周り。ボンネットとグリルが肩アーマー、フェンダーがハサミでできているとは思えない自然さ。
ディセプティコンマークがつくはずだったような造形もありますねw
リア周りの解釈がリージョン版などとは変わっており、ツルツルの表面にモールドが入っているものとなっています。「エンジンスリットがエビの複節に見える」という個人的に最高だった味はなくなってしまっていますが、これはこれでカッコイイデザイン。
リージョン版、ワンステップ版と比較。
ちなみにオレンジの成型色はリージョンやワンステップと同じく、細かい粒子の入ったツルツルキラキラなもの。エビっぽさというか海洋生物っぽさが出ていていい感じです。
変形の副産物としてボンネットを開くことが可能! 開く向き違うやろと思うかもしれませんが一部のコルベットとかこうでしたしいいのです。グリルごと開くので前輪が浮いてしまいますがいいのです。
メンテナンスごっこで遊ぼう!
あれ~このレンタカーなんか調子悪いな? 車内めちゃくちゃエビの匂いするし……
付属の銃はフェンダー上にマウント可能! 一気にスパイ映画というかボンド映画っぽくなるぞ!
ロボットモードで手に持たせたまま変形させればこの状態になるので、結構珍しい「武器を手に持たせたまま変形できる」TFでもあります。
あと画像で気づいたかもしれませんが5mm穴がちょっときつめで、おりゃっと入れたらフチがちょっと白化しましたw 白化を気にする人は注意しましょう。
ビスク、海岸線を疾走!
潮風をフロントガラスに受けながら、我が物顔で走り抜けるぞ!
陸上でのスピードにかけてはデストロン海軍の中でNo.1だ!
しかしビークルモードで海中には入れないので、長距離移動の際はフリートクラフトに乗せてもらうしかないぞ! すげーぴったり乗れた!
基本的に陸上や海辺での活動を得意とするが、時には海中で任務に当たることもあるぞ!
海中での活動に適しているのがこの俺変形、ロブスター型ビーストモードだ!
正直ムリヤリだしかといってムリヤリすぎて笑えるというほどでもないので見なかったことにしてほしい!
ちなみにアニメ再現的な遊び方をするならアーマーシリーズのバンブルビー達と戦わせるのがサイズ的な意味でオススメだ! グリムロックはこれウォリアーだけどもうちょっとでかいやつのほうがいいかな!
アニメのビスクは強力なエビ―――ムでグリムロックの巨体を押し流し、2人がかりのダブル攻撃も余裕で凌ぐほどの戦闘能力の高さを見せたぞ!
ビスクの活躍が見たいキミは、ビーたちと1対4の奮闘を繰り広げたのち幸せそうなコールドスリープ顔を見せた無印第4話と、ライブ会場にてマイクロンに苛立ったりコナミコマンドを入力したりゆっくり歩いていきますよ~~~と宣言したりするマイクロンの章第8話を公式チャンネルで見よう!
付属の武器はいい意味で没個性的な銃なので、ビー達に分け与えてもいい感じだぞ!
強すぎるがゆえに敵に塩を送るビスク……カッコイイぜ……
アドベンチャーよりTAV60ビスクのレビューでした。
待ち望んでいたウォリアーのビスク!という贔屓目もありますが、かなりいい感じの玩具です。胸板の厚さや肩幅の広さという劇中ビスクのイメージをかなりの勢いで再現してますし、顔の造形もすばらしい。アニメのビスクが好きな人なら買って間違いはありません。
可動もかなり優秀。肘の作りが相当面白くて、あくまで変形用の関節ではあるんですが第2の肘の使い方によってはかなり色んな表情をつけられます。変な話figma的な遊び方ができるTFです、といったら言い過ぎかもしれませんが、FEアーシーを動かしているときのような楽しさがあります。
変形玩具としてもいい感じ。肩アーマーとハサミと親指でフロント周り全部完成しちゃうあたりも楽しいですし、車からロボにする際、胸と背中の間に肩アームを噛ませて胸板の厚みを出すあたりもウフフって笑っちゃいますね。硬すぎるジョイントが多く、首パネルなんかは倒すのがかなり怖かったのは困りましたがw あとビークルモードで触角にちょ~っと負担かけているような気がするのがなんとなく気になるところがあるかも。気にしすぎだとは思いますが。
それにしてもRIDのティザームービーで一目惚れしたエビみたいなディセプティコンがこうしてフル可動シリーズで玩具化するなんて、感慨深いですね。いい時代に生まれたものです。
では!
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