伝説ホスト不在のBBQ | 1500mのスイス、雲が足下に浮かんでいる。

1500mのスイス、雲が足下に浮かんでいる。

エンガディン地方の標高1500mの小さな村で、2人の子供たちと暮らしています。
ADHDという発達障害を持つ私と息子。ASDでキューバ人の元夫も、たまに登場します。そして娘はASDそれともHSP?!2019年、新たな展開が‥笑

時系列が合わないけれど、

思い出した事を書き留めておこうと思う。

 

 

息子がよちよち歩きをするようになった頃、

我が家にバーベキュー用のグリルがやって来た。メラメラ

張り切ったボビーは、思いつきであちこちに電話して

週末に友達家族や彼の友人を、

中庭でのバーベキューに招待したのだった。

 

準備万端で迎えた当日。晴天也。

午前中にビールを買い忘れた事に気づいた。ボトル

すぐそこのコープまで徒歩3分だから、

ちょっくら買いに行って来ると、子供二人連れて出掛けた。

わかった、ありがとう〜OKと返事をして、

私はお皿やコップなど揃える。

 

‥1時間経っても戻って来ない。時計

どこかで遊んでいるのかな?

まあ、もうすぐしたら、帰ってくるやろ‥

 

‥2時間経っても帰って来ない。時計

‥まさか事故?それやったら、逆に連絡あるか。

しかし、一体何してるんやろ‥奴むかっ

それにしても、そろそろお客さん来るけど、どうしよ‥

ボビーの友達とか私は面識もない人もいるのに、

一体何の話しをすればいいのやら‥

 

昼過ぎ、ついにお客さん第一陣が到着。

友人の子供たちは、ウチの子供たちと遊びたいのに、

不在なので機嫌が悪くなる。

「娘ちゃんと息子くん、どこに行ったの〜?」

「ゴメンね、私にもわからないの。」笑

なんだこの不毛な会話は。答えながら、

自分でも理解できないこの状況に、

だんだんと怒りが湧いてくるむかっ

奴は自分で計画したくせに、

一体どこで何をしとるんじゃ?!ドンッ

 

はあ、お腹空いたから、ホスト不在やけど

仕方ない、始めようか‥

グリルの火起こしなんてやった事ないけど、

もう私がやるしかない‥

 

見るに見兼ねた他の家族のお父さんが、

火起こしから焼くのまで、結局全部やってくれて、

お客さん自らセルフサービスでグリルしてもらうことに‥

 

皆、ボビーらしい、気にしてないよと言ってくれたが、

私は他の家族に囲まれて一人で、

一体何をやっているのやらと情けないような気持ちで

もう、心の中ぐちゃぐちゃ‥

 

まあ、いいか。気を取り直そう。

こういう事件はウチの風物詩だ。富士山

皆楽しそうやし、自分の家に招待しといて

自分の家族はいないけれど、こういうのもそう悪くない。

 

悟りの境地に達しつつあった私は、

アルコールもかなり入って赤ワイン

人の家に招待されているような感覚で

ボビーの事はすっかり忘れて、楽しく過ごしていた。音譜

日が暮れて、皆そろそろ帰り支度をしていた頃‥

突如、ボビーと子供たち普通に帰宅。

 

ん、なんだか酔っぱらっている?

ビール飲んだって?別にそれはいいけど、ビール

一体こんな長時間どこに居たの?

コープを出たら、偶然道で会った友達に

家に招待されてお茶して来たって?!コーヒー

アナタ自身が今日はホストなのですが?!

わかってるって、だから早く帰って来たって?!

 

私にはもう、理解不能でした。

 

台風の進路の様に予測不可能なボビーには、

確実に約束するとか、話していた通りにするとか、

そういう周りの家族の通常の生活は、

全く期待できないんだとわかった。

彼はその時の感覚で生きている。

彼には今という瞬間が全て。まるでブッタ‥笑

何度も何度もこんなことがあって、それでも

話したらわかるとかそういうこともないということ。

難しすぎる、私には‥何百回目かの絶望。ダウン

 

この時に家に来てくれた友人には、

何年も伝説の様に語り継がれている出来事です。笑