勉強できる子はここが違う!! [金曜日担当:管野] | 教育研究所ARCS - 独断的教育論 -

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教育現場のプロ3人衆による本音トーク

今日のお話は少しザックリした、やや乱暴な表現になるかも知れません。


私が今までの講師経験から感じていることを素直に、飾りたてずに思いつくまま言葉にしてみたいのです。


なのであまり肩肘張らずに気楽に受け流してくれると有難いですね。


そしてこれは先日の『トークライブ』でも話したことの繰り返しになると思います。


少し引用してみます。


「…ところで勉強のできる子、本当にすごく優秀な子ってどんな子でしょう。他の子と違いがあるとしたらどこが違うのか。皆さんお分かりですか?

我々教える側からみても、すごく優秀な子というのは勉強してる子ではない

いや、勉強していないというのではなく、勉強を勉強だと思っていない子

本人的には勉強だと思わず楽しんでやっている面白いからと興味関心のおもむくまま次々勝手に進めている、そういう子なんですね。

そう、ゲーム感覚に近い。ゲームに熱中する子とメンタリティは変わらないわけです。

勉強を勉強だと思わず楽しんでやってる子が最強なのです…」




長く引用してしまいました。


でも、何となく「勉強のできる子」のイメージは伝わったのではないでしょうか。


要するに勉強のできる子はそれをゲームのように楽しんでいる。ゆえに勉強できる子になりたければ楽しみなさい。以上(笑)



まあ、これではあまりに何なのでもう少し話を続けます。



私たちの定義では、勉強のできる子とは必ずしもいわゆるガリベンではない。


趣味の延長線上に勉強を位置づけて、勉強それ自体を楽しんでいる子。そういう子が本当の意味で「勉強のできる子」なのです。



これは考えてみれば当然で、誰でもひとつやふたつ熱中できるモノを持っているはずで、そういう自分の関心事は自然に上達するものです。



たとえば鉄道オタク(失礼!!)…。

いや、マニアというべきか(笑)。彼らは鉄道のことなら、列車の種類や形式、駅名、時刻表に至るまで何でも知っています。


彼らは強いられて鉄道の「勉強」をしたわけではないでしょう。

好きだから調べる。楽しいから覚える。


結果として知識が身につき、詳しくなったに過ぎない。


たとえ傍からは「努力」しているように見えたとしても。



原理的に勉強も全く同じです。


何よりも先に興味関心がある。


関心があるから調べる。楽しいから知識や方法が頭に入って来る。分かると(解けると)ますます嬉しくなる。さらに興味が深まるから調べる→勉強する成績がアップする。


こうして好循環が起こり結果として「勉強のできる子」「成績の良い子」ができ上がるのです。




しかし、勉強は趣味やゲームと違う!そんな楽しくやれるものではないよ…という声が聞こえます。


確かに勉強は趣味やゲームと性質が違います。何より、趣味のように始めから興味のある人だけやれば良いという自由がありません。


義務教育という言葉があるように、人は一定年齢に達したら誰でもが学校というものに行かされ強制的に学ばされるものだからです。


もうそれだけで興味関心の半分は吹き飛んでしまうかも知れません。


教育制度の矛盾ですね。


ましてテストのため、受験のためという限定された勉強目的があることで、益々勉強を楽しんやるという姿勢から遠ざかってしまうわけです。



しかし、勉強を純粋に「趣味」として楽しんでいる子も現実にいて、そういう子はテストでも受験でも成果を上げている以上、彼らの姿勢を見習うことはできるのです。



だから「どうすれば勉強するようになりますか」という前に子どもが勉強に興味関心をもち、楽しんで学ぶようになる、そのための環境づくりこそが「できる子」になる最も大切な要素と答えるしかないのです。


少なくても私はそう思って子どもたちに接してきたつもりです。



でも、その際壁となるのは、親や先生など周囲の大人たちがむしろ勉強を「楽しいもの」と思っていない現実の方なのです。



本当は

勉強を難しく考える必要などないのです。

勉強を深刻にとらえる必要もありません


趣味のように楽しんでしまえば良いのです。


頭の良し悪しさえ関係ありません


私たちはあまりにも「勉強」に重要性を持たせ過ぎています。


もう一度、原点に返ってみませんか。


次回も同じテーマで考えてみます。




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